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今この時代に、「自律」が必要な理由とは?

猛暑日が続く日本列島ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
私は、暑さに負けないよう、涼しい時間帯に移動したり、日中は極力外出しないようにと、工夫しながら仕事をしています。
みなさん、熱中症には十分気を付けてお過ごしてください。

さて、今日のテーマは「自律」についてです。

自律とは?

早速ですが「自律」と聞くと、どんなイメージを思い浮かべますか?
日本国語大辞典で、「自律」を調べてみました。

「自分で自分の行ないを規制すること。外部からの力にしばられないで、自分の立てた規範に従って行動すること。」
そう、自律とは内的要素に関する独り立ちのことであり、英語では「self-directed」と表現されます。
つまり、自分の頭で考え行動できることです。

ではなぜ今、自律型と呼ばれる人材や組織が注目をされているのでしょうか?
その理由として、新型コロナウイルスが流行し、リモートワークでの働き方が増えたからです。働き方がリモートワークに移行し、会社と社員の心理的な距離が生まれ、管理者の目が行き届きにくいリモートワーク下でも、自ら律し、自分自身で考え、適切に行動することができるからです。
つまり、今まで以上に個人や組織が自律する必要性が出てきました。

そして自律を育む点でとても重要なのは、個人と周りの環境が共に成長していく必要があることです。どちらか一方だけで、自律を育むことはできないのです。

受容する環境

個人の自律を育むためには、本人の意識だけではなく、エンカレッジな環境や心理的安全性の高い環境が必要になります。そう、周りのサポートは不可欠なのです。

大手企業の働き方の一例ですが、会社のルールに縛られずに、自分たちでパフォーマンスが発揮できる場所・時間を選んで仕事ができるそうです。
それで本当に社員は仕事をするのか?と心配になる管理者も多いと思いますが、組織として、チームとして、目標に向かってパフォーマンスを最大化できる方法、コラボレーションポイントを自分たちの頭で考えさせる。

組織は個人を尊重し、個人は自分の頭で考える。

まさに自律と言えると思います。
このように自律は、自律を受容する環境やその周りのサポートや協力がないと育まれにくいのです。

育む場所

ここまでは企業にフォーカスしてお話をしてきましたが、私はどんなコミュニティでも自律を育む場所になると思っています。
まさにこの記事のように、学校の部活も自律を育む場所であってほしいと強く願っています。

学校の部活が、2025年年度末までに段階的に地域移行を行うと発表されていますね。この記事を読んで、地方の友人から娘の通っている学校の部活がなくなるという話を聞いたことを思い出しました。
地域移行を行う背景でもある少子化や教員不足による過重労働などの深刻な問題は理解できますが、教員の働き方に焦点が当たっていて、同じ目標を目指しメンバーと協力することや自律を自然と身に着ける、部活本来の役割が見失われいるような気がしました。
その上、日本と海外の教育格差が広がるのではないかとも感じました。

学校の部活について少し話をしましたが、学校の部活に限らず企業も、VUCA時代を生き抜くためには、時代の流れに合わせて運用を変えていく必要があります。

そして、これから

これまでは管理や監視のマネジメントが主流ではありましたが、これからはエンパワー(力や権限を与える)やリ・デザイン(最適化)を行うマネジメントが一層求められるようになってきます。
まだまだ転職にネガティブな印象をもつ企業も多い中、これからの時代必ず個人が会社を選ぶようになります。
そんな時代を乗り越えていくためにはこれまでの思考をスイッチし、自律型の組織・人材を育むことが選ばれる組織だと思います。

自律を育むには、自分の頭で考え行動し、自律を受容する環境やその周りのサポートが不可欠です。
個人とその周りの環境がともに、自律を意識し育んでいく必要がありそうです。


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