見出し画像

平和公園散策スケッチ 3                      【追悼 小澤征爾】         

 前々回、原爆ドームのスケッチで疲労困憊したので、平和公園スケッチはこれでおしまい。


🌸
 国際会議場のカフェから出て来て、頭にピンクのリボンをキュッと結び、気合いの入った姿で平和記念資料館(原爆資料館)に向かう外国人女性。

無題
ペン、水彩(F4)

 資料がどっさり入った重そうなバッグから推察するに、観光というより何かの研究目的かな。
 この寒い冬のヒロシマに一人でやって来て、見上げた心がけだ。

🌸 🌸 
 公園の東側にかかる元安もとやすを渡る。
 この橋の下をゆったりと流れる元安川は広くて美しい川だ。

 だが、あの日、灼熱の光線によって全身が焼けただれた人たちが水を求めて次々に飛び込み、そして息絶えていった川でもある。

※  小さ過ぎるため、表示向きを変えよう

『 元安川 』
ダーマトグラフ、水彩(F8)

 今、その岸壁には宮島行きの観光フェリーが発着し、牡蠣料理を食べさせる店が繁盛し、春には桜の名所として花見客で賑わう。
 この川を眺めて当時の光景を思い浮かべられる人たちがどれくらいいるのだろう…


🌸 🌸 🌸 🌸
 元安橋を渡り切ったところにあるのが、これまで何度か描いたことのあるイタリアン・レストラン「カフェ・ポンテ」

 今回は別の角度から描いてみることにした。

 ※  これもまたタテ表示に

『カフェ・ポンテ』
ペン、水彩(F4)
(前回の『ブルックリン・フォリーズ』のイラストは、このスケッチをトリミングして使用した)

 ここでランチでもとりながらスケッチの仕上げにかかるとするか(⁠^⁠^⁠)


 ❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖>❖❖❖

2024年2月6日
 世界のオザワが88年の偉大なる音楽家人生を閉じた

チャイコフスキー『弦楽セレナーデ』
小澤征爾スイス国際アカデミー   2011年

『ラデツキー行進曲』
2002年 ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート

 あなたがいなければ、これほど多くの日本人がクラシック音楽に目を向けただろうか。

 そして世界の音楽界は日本に目を向けただろうか。

 称賛と感謝しかない。
         合 掌