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勉強ができるとかそういうことじゃなくて、何かを持っていて、何かに必死で、何かについて真剣に考えている人。そんな人が好きだ。


ずっとそうだった。私は頭のいい人が好きだった。勉強しかできない人は苦手だったし、自我がない人は苦手だった。
自分の好きなことに必死な人が好きだった。

自我がない人は空っぽだと思っていた。だから、私はそんな人とは同じになりたくないと思った。勉強をやめた。人の言いなりになりたくなかった。楽しいことだけやった。

違かった。

私はやりたいことも好きなことも何もかも失った。私は空っぽになった。

やりたいことを必死に探した。好きなことを必死に探した。たどり着いたのは物理学と数学。勉強だった。

勉強できる人が悪ではない。

勉強が好きなら勉強すればいい。

1番空っぽなのは私だった。
自我がない人が嫌いな私は自分で自分の自我を無くしてしまっていた。

楽しいことだけをやる日々は当たり前だが楽しかった。だがそこには何もなかった。

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