燻り

世間が歪んでいるとして
時代が捻れているとして
それがわたしの今日にどう関係があるというのだろう

今わたしが燻っているのは
世間のせいでもないし時代のせいでもない
そんなこととっくにわかってるくせに

現実はいつだって残酷だよね
自分の力ではどうにもならないことを振りかざして
追い詰めてくる

わたしはいつだって狡いよね
自分が出来ることもしないで
どうにもならないことばかり数えてる

常識が歪んでいるとして
正しさが捻れているとして
それがわたしの今日にどう関係があるというのだろう

今わたしが燻っているのは
わたしのせい、わたしのせいなんだって
そんなこととっくに気づいてるくせに

目の前の現実から逃げて
いつなのかわからない「いつか」を夢みて
一発逆転を夢みてフワフワしてる

わたしはいつだって狡いよね
都合よく自分を騙して演じてる
悲劇の主人公

悶々とした日々を過ごし
自分を騙しながら守りながら
「いつか」を夢みている
そんな自分の日々を否定するのも肯定するのも自分自身

来るか来ないかわからない「いつか」
必ず来ると自分を騙して
そんなに甘くはないんだと自分を守って
そんな自分の日々を否定するのも肯定するのも自分自身

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