【小説Re:02】『君らは選ばれし戦士だ!!』⑲現在の元の世界編
BGMを聴きながらお楽しみください
【会議室】
加治「ゼウス様の話は、我々の情報と大体一致してるよ」 「近々大きなゲートが開いて大勢の未来人と物資がやってくると確認している」
勇作「その前に未来人と話をしましょう」
加治「どんな話をするつもりなんだい」
勇作「俺たちが未来に行って AI を倒す、いや一旦地球を破壊します」
加治「相手の事は全くわからんぞ」
勇作「加治さん、だてに地獄や異世界でも、何もかも未経験でしたよ、今更です」
加治「そっか、よし、俺はいつ、どこでゲートが開くのか探ってくる」
2 時間後、加治が戻ってきた。
加治「未来人からゲートのこと確認できた」「明日 21 時、羽田空港の滑走路だ」 「それと未来人との会合は今晩 19 時になった」
【待ち合せ場所 18:59 】
スーツをキッチリ着た白髪の老人がいた。
未来人「私は代表の南部敏郎と申します」
加治「内閣情報調査室 室長の加治と申します。こちらは、私の部下の西方勇作、勇作の妻の千夏と申します。よろしくお願い致します」
加治「早速本題ですが、我々はあなた方を救いたい。そして、未来の地球を救いたい」
南部「出来るので有れば助けて欲しい、でも我々も力を尽くしたが、どうにもならなかった」 「だから、この時代でひっそりと生活したいだけなのです」 「この時代の方々に危害を加えるつもりはまったく無いのです」
勇作「俺たちは、貴方たちに殺されました」
「信用できない」
南部「殺された? 我々に? ならなぜ今ここにいるのです」
勇作「神に生を与えられて戻ったのです」
南部「申し訳ありませんでした。我々をどうか許して下さい」
南部は土下座をして詫びた。
南部「私は未来の代表です、今後一切この時代の人々に暴力はさせません、誓います」
千夏「勇作、本心よ」
千夏は南部の心を読んだ。
勇作「わかりました、貴方を信じます」
「未来からの移動は明日の 21 時からでしたね、何人くらいの人が移動するのですか」
南部「150 名程度です、それが全人類なのです」
勇作「全人類がたったの 150 人、、、、」
加治も千夏もショックを受けた。
勇作「では、全員がこらちらに移動出来たら、俺たちは未来に行きます」
「そして、地球を立ち直らせます」
南部「どうやって立ち直らせるのですか?」
勇作「そうですね、北極の氷をすべて溶かして津波を起こします、エベレストの頂上まで飲み込む津波です」
南部「機械どもはすべて壊滅ですね」
「でも、あなた方も戻れなくなるのでは」
勇作「そうかもしれません」
「破壊ですから、再生も必要でしょう」
「あなた方がタイムマシンで未来に戻れるように準備しておきます」
勇作「僕らはその時にここに戻りたい」
南部「わかりました、お願い致します」
勇作「ところで代表はなぜ私の言うことに疑いを持たないのですか」
南部「私にも特殊能力があって、人の心が読めるのです」
勇作「なるほどね、それでか」
加治「未来からこられる 150 名の方は、私たち内閣情報調査室で一旦引け受けさせて頂きます」
「温泉にでも入ってゆっくり休んでください、この時代にも慣れて頂かないとね」
南部「向こうではずっとマシンとの戦争でした、ありがとうございます」