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哀れなるものたち


まだ今年は始まったばかりだけど、

間違いなく今年一番の映画と言っていい

"哀れなるものたち"


演技もセットも衣装も音楽も作り込まれ方が

尋常じゃない。

「映画ファンが"本物の映画"ともっと出会う機会を」

テーマにしているスタジオ、

サーチライト・ピクチャーズが作っているだけあって

まさに"本物の映画"だった。

10日ほど前に「女王陛下のお気に入り」を観て、

監督ヨルゴス・ランティモス×エマ・ストーンは

混ぜるな危険だということを予習してた。

なのに持ってかれちゃった魂ごと。

人の心を惹きつけて離さない。

解放、成長、強欲、醜さ、

全て致死量浴びせてくる。

社会を知り、絶望し

解放されたいと欲を出し

自由を手に入れるために自立する。

男性優位な社会に縛られ続けても

自由を求めて行動する様に強く心が動かされた。

脚本だけじゃない。

衣装も作り込まれていて

序盤モノクロームなのに

素材、色まで見えそうな主人公の衣装

パフスリーブとアンダーウェアのアンバランス感。

たまらなく良い。

セットも細かく作り込んでいて

エンドロールでそれを魅せてくる。

みせつけられてる。そう感じる。

この映画は観ているのでなくみせつけられてる。

ずっとずっと140分以上そういう感情だった。

この社会への不満をみせつけられた感覚。


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