ママ感を消す

子供が生まれる前、絶対にLINEのアイコンを子供にするような親にはなりたくないと思っていました。
子供が生まれて産後ハイの私は、LINEのアイコンを子供の写真に設定しました。背景も子供の写真だったと思います。
現在は我に返って、というか必要に迫られてお花のような当たり障りないアイコンにしています。

産後ハイを抜けた私はやっぱり子供嫌いでした。
保育園の送り迎えで気安く話しかけてくる園児なんてすごく鬱陶しいです。
子供に優しくない保護者は破綻者の烙印を押されるので、一応は笑顔を返していますが。

何かにつけてプロフィール入力が必要な昨今、子供の人数や男女の内訳を記入して自分がママであることを主張する女性が多いです。
目の前の人物に何人子供がいるかって興味が持てません。
私にとって子供は子供ですが(すごく頭悪い言い方)、私が子供の母親という意識が薄いです。自分が誰かの母親であるということがアイデンティティになっていない感じです。聞かれなければ子供がいることは言わないし、子供がいると分かった途端、子供の話しかしなくなる美容師とかネイリストとか非常に苦手です。他人の子なんて明日の天気より興味ない。

そういうわけで、他人の目から見て「ママ」って感じを悟らせない自分であることは一つの目標です。
先日ギンガムチェックのスカートを履いた自分がすっごいカントリーなママでびっくりしました。手作りクッキー焼いてそう。ギンガムはだめだ！！捨てました。
ボーダーの服も(私の場合は)生活感がすごく出るのでカットソーなどでは着るのをやめました。おしゃれに着れても私はおしゃれなママになるなと。

おしゃれなママコーデを勧めてくるサイトやインスタアカウントがたくさんありますが、ママであることってそんなに主張したいことでしょうか？
子供とのリンクコーデなんて正気の沙汰とは思えません。おしゃれな女性じゃダメなの？

まあ何年経っても出産の疲労感が残っていてやるせないです。
最近気付きましたが、田舎の人って歩き方が田舎者なんですよ。
東京でハイヒールを履いて5㎞歩くくらいは日常的だった私は、多分脚は結構鍛えられています。いつでも一本のライン上を歩くイメージで背筋を伸ばす意識を持っているのですが、田舎の、特に出産したママはローヒール靴で少し蟹股、効果音をつけるならのしのしかどしんどしんて感じで歩く。
基本的に平均より体重が重い人が多い地域性なのもあり、歩き方に貫禄があります。出産で骨盤が開いたせいもあるかも。
車移動で脚を甘やかしているんじゃないかと思っています。

そういうことも相まって田舎の30代オーバーのママ感はすごい。ママじゃなくてもママに見える人もいます。
でも私の実生活上、20代を騙る機会が多いため、子育て中のお母さん臭は徹底的に消さなければなりません。
深い遊びをする20代半ばの男の子や、パパ的な男性のことですが。
こういう相手に会う時は服のサイズ感はジャスト、スカートは膝が出る丈のものか体のラインが出るタイトスカート、必ずヒールのある靴、バッグは「何が入るの？」というくらい小さいものと決まっています。

そもそも何を着ようがママ体型というか出産後から最低限体重は戻していないといけないのですが、体型の気になるところを隠し始めたらママの始まりかなと思っています。
妊娠線が残らないように気をつけてましたし、産前の-2kgまで体重を落とせたことは幸いでした。
あとかなり早く卒乳していたことと、元から小胸なのもあって、胸の形に大きな変化がなかったことも。

大きな荷物も所帯染みてて敬遠しています。
あとは髪ですね。髪ってめちゃくちゃ外見の印象に重要なので、根本プリンを極力避けて、髪質的にサラサラ〜というのは難しいので、ツヤ感を出すことに尽力しています。
最近白髪を見かけるとウッて心臓が痛くなります…

最近パパさんに「20代なのはわかるけど、妙に大人っぽく見える時があるんだよね」と言われてビクッとなりました。
どうしたって出産と子育てを経験したら大抵のことには動じなくなります。一番難しいのは外見より中身、というかリアクションを新鮮に保つことなんだなあと思いました。

地味に大変なのが話題の時代合わせ。
実年齢の4、5歳下のフリをするとなると、流行の世代が結構ズレます。
実際は高校時代に流行っていたものを「中学のときに流行ったな〜」とか言う。
最近の音楽の流行などもわからないので、興味がないで通そうと決めています。
一生20代でいたかったよ。