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NHK大河ドラマ「どうする家康」第6回 感想

どうする家康第6回。今回も忍者が大活躍した回であった。

家康の妻子の脱出に失敗した本多正信と服部半蔵。彼らは再度「今川家重臣を生け捕りにし、瀬名(家康の妻)たちと人質交換する」という策を持ち出す。要は上ノ郷城の城主たちを捕らえるという無茶苦茶難易度の高い策。しかし、家康はその策に一縷の望みをかけた。

今回の家康がしたのはそれだけであった。まぁ忍びの仕事に家康は出る幕がないよなぁ。

前回の作戦の失敗で大半の伊賀者を失った半蔵。今回集められた伊賀者は経験不足の者たちが多く女も混じっている始末。しかし、その女忍は前回死んだ忍びの大鼠の娘であった。

このくノ一、凄腕で手裏剣の苦手な半蔵に手ほどきをする優しさもある。今後も活躍が期待されるが、これほどの手練のくノ一、前回何でいなかったんだよ!

未熟な伊賀者たちに不安を感んじた本多正信は甲賀衆を呼び寄せる。ちなみに甲賀は(こうが)ではなく(こうか)と言う。

歴史的には、この上ノ郷城攻めは甲賀衆がメイン。伊賀出身の服部半蔵と伊賀者との関係を先に描く事によって、城攻めに甲賀衆が使われた史実が無理なく演出できたように思う。

で、伊賀甲賀の忍者連合。個人技の伊賀、集団の甲賀。その特徴を存分に発揮した作戦が決行される。

くノ一大鼠は色気で敵の見回りを油断させて始末。敵の武具や旗で身をかためた伊賀衆は城へ潜入し見張りの排除に成功。彼らの合図で死体に扮していた甲賀衆たちが一斉に城へ潜入。火薬の取り扱いに優れている甲賀衆の打ち上げ花火の合図で正規兵が城になだれ込む。

追いつめられた城主の鵜殿長照(うどのながてる)は武士の誉れをもって自害。その最期の長照の視線から半蔵たちは長照の息子が天井裏に潜んでいる事を察知。無事に息子たちを人質にすることに成功する。

この辺の演出が細かい。演出家や脚本家はもしかしたら忍者が好きかもと思わせる回であった。

さて、今川に最後まで忠義を尽くした鵜殿長照の息子二人が家康に囚われた今川氏真。名門今川家を背負った氏真は悩んだあげく人質交換に同意する。その苦渋の表情に斜陽の今川家を感じましたよ。

というわけで、今回は「どうする氏真」の回であった。

やはり忍者物は血湧き肉躍りますな。


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