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拝啓、 娘様

娘がこの春あたりから【ちびまる子ちゃん】にハマっている。

今年に入ってから、Prime Videoで昔の【ちびまる子ちゃん】を見始めたのがきっかけらしい。

私が小学生の時がテレビアニメの全盛だったのではないだろうか。
当時の私が、今の娘の様にちびまる子ちゃんにハマっていたのを思い出した。

休みの日などに一緒に昔のちびまる子ちゃんを見ると、懐かしさを覚えるとともに、こんなに面白かったんだという発見があった。

新年度の学校がスタートするにあたり、筆箱を買い替えたのだが、その時娘は「ちびまる子ちゃんの筆箱買って」という。

今流行りのキャラクターの筆箱じゃなくて良いのかと確認しても、娘は譲らない。

結局ちびまる子ちゃんの筆箱を買い、一度洗濯して少し色あせてしまったけれど、大事そうに今も使っている。

彼女はちびまる子ちゃんを見終わると、その後、私が小学校の時に大好きだった、世界名作劇場の【ピーターパンの冒険】をPrime Videoで見つけて見始めた。

さすがに、学校で流行っているアニメでも見てみようと提案してみたのだが、こっちの方が面白いと言う。

保育園の頃からずっと、将来は【ファッションデザイナー】になりたいと言っている娘にとって、TVアニメを見ながら大好きな洋服の絵を描く時間は、とても大切な時間になっているようだ。

うちの娘は一人っ子だ。

私が病気をしてしまった為兄弟は望めないのだが、一人っ子が故に親の影響をより強く受けたのではないかと、最近反省することが増えた。

同級生が流行りのアニメを見ている一方、彼女は古いアニメや映画、ドラマを見る。

特にアメリカのシチュエーション・コメディ【フルハウス】と、映画【バック・トゥ・ザ・フューチャー】は大のお気に入りだ。

彼女を見ていると、親が思う以上に【自分のペース】が確立されているようで、親として羨ましい反面、友達と話が合うのか心配になる時がある。

学校での様子が気になって聞いてみると、友達と休み時間に遊ぶ事もあれば、お絵かき等自分の好きな事をして過ごす時もあるそうだ。

こちらが悩んでいるのをよそに、彼女はただただ、自分の道を突き進んでい行く。

集団行動に重きを置く日本の社会の中では、周りと違ったり、合わせられないと【協調性がない】と取られてしまう。

親としては、時々それを心配するのだが、

この年頃に【自分の好き】や【やりたいこと】を見つけ、本当に楽しそうに取り組んでいる娘の姿を見るたび、私は彼女のことを尊敬する。

彼女の年頃に、私は将来やりたい事なんてなかった。
そして、誰かといつも同じでないと不安を感じてばかりいたのだ。

【たとえ一人だとしても、素直に自分の心に従ってやりたいことをやる】その娘の姿は、小さい頃一番なりたかった自分の姿なのだと、彼女を見ていて気付かされた。


この先、色々な苦難が待ち受けているだろう。

けれど、

どうかそのままのあなたでいてほしい

親のことなど忘れ、あなたはあなたの道を進んで行ってほしい

そしてどうか、心と体をたいせつに

いつも いつも、ただそう願っている。

#エッセイ #誕生日 #ちびまる子ちゃん #note #生き方
#子育て



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