1歳の子がほとんどご飯を食べなくて毎日イライラ。どうしたら?①

レイモンの「いちばんわかりやすくていちばん辛口な心の処方箋」へようこそ。


今日のテーマは「1歳の子がほとんどご飯を食べなくて毎日イライラ。どうしたら?」よ。


おそらくすでにされているとは思うけれど、まずは小児科へ連れて行って、健康状態に問題がないか確認してもらいましょう。

そして、問題があれば医師の指示に従って治療を受けましょう。

その上で、今回は健康状態に問題がないケースのお話をするわね。


子どもがご飯を食べないのはもちろん心配よね。


「ちゃんと大きくなれるのかな?」

「病気になったらどうしよう」


と思うのが親心でしょう。

とはいえ、たいていの親はうっすら心配をしながらもありのままの子どもを見守るしかないと腹を括っているものなのね。


でも、ひどくイライラしたり、発狂しそうなほど心配したり、毎日毎日そのことで頭がいっぱいということならまた話は別なのよ。


子どもがあまりご飯を食べないのはもちろん心配だけれど、この子は毎日元気そうにしているし、医師からも問題ないと言われている。

つまり、「ちゃんと大きくなれるか」「病気にならないか」という心配については、現時点ではクリアしているわけなの。


それなのに毎日イライライライラしてしまうのはなぜかしら?

ご自分では「子どもが心配だからイライラするのだ」と思い込んでいるのでしょうけれど、実は子どもが自分の思い通りにならないことにイライラしているのよね。

食べる量も種類も食べ方も、自分の思う理想の形があるのに、子どもがそれをことごとく破るから、発狂したくなるほどイライラするのでしょう。


あ。


「はいはいまた母親のせいですか。どうせ私が悪いですよ」


と思った?


鬼のエンジェルレイモンがそんなこと思うわけないでしょう。(鬼かエンジェルかはっきりしなさい)

だって、あなたが子ども理想の形に押し込めたくなるのは決してあなたのせいじゃないもの。

原因はあなたの生育歴にあるはずよ。


あなたって、ありのままの自分を認めてもらった経験がとても少ないんじゃないかしら?


ああしろこうしろと指示ばかりされていたのか、始終怒鳴られていたのか、疲れてため息ばかりつく親に育てられたのか、両親の仲が悪かったのか、細かい事情はわからないけれど、とにかく「ありのままのあなたがだーいすきよ!」と浴びるほど言われて育ったわけじゃないということだけは確かじゃない?


もし図星なら、やっぱりあなたのせいじゃないわ。

ありのままの自分を愛してもらえなかった人って、「こうしなければならない」という思いがすごく強いの。

「きちんとした私でないと愛されない」という思いが骨の髄まで染みついているのね。

あなたが子どもにイライラする量は、あなたが子ども時代に欲していた愛情の量と比例しているのかもしれないわ。


だからまずあなたがすべきことは、凝った料理を作ることでもなく、泣き叫ぶ子の口に般若の形相でスプーンを運ぶことでもなく、「あぁ、私ってありのままの自分を愛されたことがなかったんだなぁ」としみじみ残念がることなのよ。


残念よね、本当に。

もっと幸せいっぱいの家庭で育っていたら、こんなことにはならなかったのにね。

悔しいわよね。悲しいわよね。

今風に言えば「親ガチャはずれ」なのよ。

はずれたくてはずれたわけじゃないのに…ね。

そうやって目一杯落ち込むことがまずはとても大事なの。


落ち込んだ先にどうすれば良いかという話は、またおいおいゆっくりしていくわね。


とりあえず今日の処方箋は


「子どもがご飯を食べないこととあなたのイライラは無関係。愛されなかった過去の自分を認めて、まずは目一杯落ち込んで。」


よ。


レイモンより愛を込めて。