子どもにとって一番大事なのは母親の機嫌

レイモンの「いちばんわかりやすくていちばん辛口な心の処方箋」へようこそ。



子どもにとって一番重要なことって何かご存知?

先に結論から言ってしまうけれど、それは「お母さんの機嫌」なの。

お母さんが上機嫌なら幸せだし、お母さんが不機嫌なら不幸なのよね。


あなたも子ども時代を思い出してみて?

お母さんが上機嫌だとうれしかったでしょう。

お母さんが不機嫌だと不安だったでしょう。

だから私が子育て中のママに相談されたときは、必ず「あなたが上機嫌でいられる時間を1秒でも増やすためなら、他のことを犠牲にしてもいいのよ」とアドバイスしているの。


犠牲にしてもいいのは、例えばこんなことね。


・一汁三菜を作る

・毎食野菜をたっぷり使った料理を作る

・夫が帰るまで起きて待っておく

・毎日洗濯をする

・毎日掃除をする

・毎日子どもに絵本の読み聞かせをする


でも!


一汁三菜を作らないと夫が怒るし!

野菜を食べないと身体に悪いし!

夫が帰るまで待っていないと機嫌が悪くなるし!

毎日洗濯をしないと不潔だし!

毎日掃除をしないと気持ち悪いし!

絵本の読み聞かせをしないと発達が遅れたら困るし!


と思ったそこのあなた。

確かにそれも一理あるわ。

品数は少ないより多いほうが楽しいし、野菜は食べないより食べたほうが身体に良いし、夫を待つかどうかはまぁどちらでも良いにしても、洗濯も掃除も毎日したほうが清潔だし絵本の読み聞かせも良いことよね。

確かにそれはそうよ。


でも、それはあくまでママであるあなたが上機嫌であることが前提なの。

自分に置き換えてみるとわかると思うのだけれど、心と身体って密接に繋がっていて、心の不調は身体を蝕むわよね。

怒鳴られたりイライラされたりすると胃がキュッと痛くなったりして、いくら理想的な生活をしていても全て台無しになってしまうじゃない?

子どもは世界が狭くて家庭が人生の大部分を占めているから、その影響は大人よりずーっとずーっと大きいのよね。


それでね。

こういうことを書くと必ず「どうしてママだけなんですか?パパはどこへ行ったんですか?」と言われるのだけど……

ぶっちゃけた話、子どもにとってパパなんてどうでもいいから話題にしないだけなのよ。

「どうでもいい」なんて言うと語弊があるかもしれないけれど、でも、まぁ、どうでもいいわね。

子どもはママが上機嫌でいてくれさえすれば、パパなんていてもいなくてもどっちでもいいのよ。

これは別に女性が育児を担当すべきとかいう男尊女卑思想ではなくて、子ども目線で見たときの母親とそれ以外の人間の違いを述べているだけなのよね。


母親って誇張じゃなく本当に「神」だと私は思うのよ。

だって、自分という存在を生み出したいわば創造主なのだから。

偉大な神、崇拝の対象、世界で一番大切な存在……それが母親なのよね。

念を押しておくけれど、これは世間が言っているわけじゃないの。

子どもが、自覚しているにしろしていないにしろ、潜在的にはそう思っているということ。

特攻隊員が敵に突っ込むときに「お母さん!」と叫ぶのは、それだけ子どもにとって母親が特別な存在だからなのね。


小さな子どもって、「お母さんが笑ってくれるなら僕は死んでもいい」って冗談抜きで思ってしまう生き物なのよ。

だから上機嫌でいる以外のことはいくらでも犠牲にして良いの。

覚えていてね。