「褒める」より有効な会話術


今日は異性関係について書いてみるわね。

異性を褒めると良いと聞いて、実践しようとしてみた人は多いんじゃない?

でも、なんでもかんでも「すごぉ~い」と言っていたら見るからにバカみたいだし、かといって褒めるところが見つからないのに無理にひねり出そうとして「今日は早起きしたんだね!すごい!」なんて言って「バカにしてんのか!?」と怒られてしまった人もいるしれないわね。

「褒めましょう」とアドバイスするのは簡単だけれど、実際に褒めるのはそう簡単ではないし、褒めるシチュエーションを探すのも結構大変だわ。

でも、実は、どんなときにも使えて、褒められているのと同じくらい相手の気分を良くする会話術があるの。

それは「オウム返し」。

オウムのように相手の言葉を繰り返して傾聴する方法よ。

例えばこんな感じ。


「昨日、仕事で打ち合わせがあったんだけど、相手の話が長くてさ」

「お相手の話が長かったの?」

「そうなんだよ。冷房の効きの悪い部屋で大学時代の自慢話とか芸能人の知り合いの話とか30分くらいされてさ。もううんざりしたよ」

「冷房の効きの悪い部屋で……それはうんざりするわね」


「この店、学生時代によく来てたんだ」

「学生時代によく来ていたのね」

「安いのに凝った料理が出てきて、しかもうまいんだよ。あんまり目立たないけどポテトサラダが絶品でさ」

「ポテトサラダが絶品なの?へぇ!」

このように、相手の話の要点だけを繰り返すようにしていけば、相手は自分の話が全て肯定されたように感じてとても気分が良くなるの。


人の話をただオウム返しで聞く技術を完璧に身につけることができれば、老若男女問わず皆にモテるわ。

だって、誰も彼もみんな自分の話を聞いてほしいのだから。

オウム返しで会話をすることはとても忍耐が必要なことだけれど、ダイエットをしたり語学教室に通ったりするよりはずっと早く効果が出る自分磨きなの。


オウム返しを紹介すると、ときどき「じゃあ私はいつ話せばいいんですか?相手の話ばかり聞くなんて、私には何の得もないじゃないですか」と言う人がいるのだけど、あなたが話したいことってそんなに大事なの?

どうせ仕事の愚痴とかお金がないとかどこかにイケメンは落ちてないかとか、そんなつまらない話じゃない?

そんな話ならしないほうがマシなのよ。

そういう意味でも、オウム返しをしていれば自分の話をする場面が減るから、あなたの醜い部分を晒さなくて済むわね。


確かに、相手の話を聞くばかりで、自分の話ができないなんて損だと思うかもしれない。

でも、なんの苦労もなくオウム返しができる人はいろんな人に愛されるのよ。

会いたい、話がしたい、食事をごちそうしたい、いつものお礼にプレゼントをしたい、少しでも長く一緒にいたいから送迎させてほしい……そんな扱いを受けたとき、「あぁ、私の話なんてしてもしなくてもどちらでも良いわ。だってこんなに満たされているのだもの」と思うのよね。


さぁ、まずは目の前の人にオウム返しを試してみましょう。

きっと目をキラキラさせて話してくれるはずよ。