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高専の寮生活

みなさん、こんにちは。

高専生活は15歳から始まりましたが、
実家から高専まで、公共交通機関を使っても
約1時間半かかる遠い場所にありました。

実家近くの地下鉄で約20分
電車で約1時間
その後、バスで約10分

と言う事もあり、15歳から寮生活開始。

最初は物凄く寂しかったことを覚えています。

家族旅行多め、キャンプも沢山行った。
3人兄弟の長男な私。→親からの愛情を一身に受けていた。

そんな15歳の男児が急に寮暮らし。
今思い返せば、20年近く前になりますが、何となく当時の事を覚えています。
寮に入る前、高専の近くでみんなで旅行に行き、私だけ寮に置いていかれた。

楽しい旅行が一転、寂しい、誰も知り合いが居ない寮生活となりました。

当時の寮生活は3人1組の相部屋です。
私が通った高専は5学科あるのですが、寮部屋の3人は混合学科にした際の
あいうえお順で組み合わせが決まっていました。

寮の一日の流れとしては、
1、朝点呼(7時くらい?に外に出て出欠確認)
2、朝食(トイレ、洗面台は共用)
3、通学後、授業&部活など
4、帰宅、寮で食事&風呂
5、夜点呼(21時に部屋の前に出る。)
6、勉強時間(21~22時は自習時間)
7、適当な時間に睡眠

寮の部屋も入寮半年で好きな人と部屋変え可能。
2年生からは2人一組の1部屋が与えられます。

ここまでが一般的な話し。
そしてここからがディープな話です(笑)

高専にもよると思いますが、私のいた高専は超縦社会でしたw

なぜかというと、、、
◆一年生のうちは縛り(制約)が多すぎる!!!

①寮敷地内で先輩が視界に入ると、全力であいさつをしなければならない
(どんなに遠くにいても、90°腰を曲げて全力会釈&応援団ばりの声出し必須。
それをしなかった場合、後で先輩(ここでは4年生の代表委員)に絞られる。。。)

②風呂の時間は15分!!
20時~20時45分の間、15分単位×3ブロックに分けられます。
その1ブロックの15分間で身体を洗う必要あり。
ちなみに浴槽にも入れないルールがあるので、冬でもシャワーで凌ぐ必要がありますw
今思えば、風呂が混雑すると先輩たちが困る。。。と言う理由はありますが、
最初は中々大変でしたね。。
この①、②が嫌で寮を辞めていった人もいました。

③食堂に入るときは、90°会釈&「失礼します!!!」の超大声
 出る時も90°会釈&「失礼しました!!!」の超大声

もう説明不要ですね。①と同じです。

④食堂で座っている際、先輩が後ろを通る際に、必ず会釈する
食堂で雑談しながら、ごはんを食べますよね?
そんな時でも、先輩が後ろを通るものなら、
箸をおき
姿勢を正し
90°会釈を無言でする

いやこれもう、ほんとに大変。
常に周囲に気を使いながらご飯を食べるのは大変でした。

仕事で「良く人の変化に気づくね(周りを見る目があるね)」と言われる
ことがありますが、④を1年やっていたおかげかもしれません。

ちなみに①の挨拶は寮敷地内のみならず、学校敷地内でも適応されます。
就職説明を目的に企業の方が高専に来られる時がありますが、
「この高専の学生さんは挨拶が素晴らしいですね!」とコメントをいただきます。

それは、すべて1年生の寮生が奴隷のような仕組みであいさつをしているだけなのですw

◆寮生活を振り返って
・当時は15歳で親元を離れ、とても寂しい思いをしました。
・何度も家に帰りたいとも思いました。
・部屋、洗面所、トイレ、風呂、食堂、全てが共用/共同生活でした。
・食堂でおいしくないパン、バナナがあることを知ったおかげで、
 家の食生活(美味しい食事)の有難さに気付きました。
・たまに帰省した際に、毎回パーティーの様に家族に温かく歓迎されました。
→おかげで、これと言った反抗期は無かったと、自負しています。

と、まぁ、当時は大変でしたが、寮生活も慣れれば楽しいものです。
仲の良い友達と自由に遊べますし、苦楽を共にした友達は
卒業してからも、深い繋がりがあるなと感じています。

もちろん、20年近く前の話なので、
時代は変わり、今はこのような寮生活では無いかもしれません。

ともあれ、どなたかのご参考になればと思い、
古い記憶をたどりながら、この記事を書かせていただきました。

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