音速の鷲乗りα 12 戦技会(前編)



戦技会当日

〜千歳基地〜

201飛行隊

飛行隊長 下河 昭二 2等空佐 
TACネーム(ビスタ)
好物はサッポロラーメンらしい。
職人気質な人で、細かい。

武田 信 3等空佐 TACネーム (ノブ)
201飛行隊副隊長で武田家一族の末裔である。

渋澤 陽 1等空尉 TACネーム(サン)
201飛行隊のエースで光の同期

北条 沙都子 2等空尉TACネーム(シャロン)
201飛行隊の紅一点で空自初の女性イーグルドライバーである。
TACネームの由来は女性初の戦闘機パイロット(実話)から来ている。

野川 賢治 2等空尉TACネーム(ロッド)
長身で187cmある。規定ギリギリだ…
周りからは身長が高いので避雷針や竿、デクの棒と呼ばれている。

松田 純  1等空尉TACネーム(マック)
髪型がパイナップルみたいに奇抜なのと苗字が松田であることからマックと付いた。
元306飛行隊で大石(ソウ)と同期である。

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私達、千歳基地のメンバーは各基地の精鋭が到着するのを待っていた。

武田「お、来たな。」

下河「ほぉ〜 今年の204…尾翼が勇ましい鷲の顔だなぁ…」

渋澤「アイツらも気合い入ってますね。」

沙都子「ワクワクしますわ。」

まず到着したのは、那覇基地の204飛行隊
尾翼に勇ましい鷲の顔が描かれている。
胴体には、「EAGLE Fighter」(戦闘鷲)と描かれている。

私たちの機体は、尾翼に爪の引っ掻いたデザインと「Fighting Bears 」(格闘熊)という文字が、そして胴体には熊の吼える顔だ。

一方の203飛行隊は ロゴマークのテディベアが海賊の格好をしている。
隊長機の胴体には(船長)、2番機(副船長)
そして、6番機は(雑用)と描かれていた。

そして、続々と各基地から到着してくる。

305飛行隊に関しては、隊長機(組長)、2番機に(若頭)、(太刀打ち)と続いて6番機(露払い)なかなかセンスのある部隊だ。
胴体には(常勝梅組)…ほぼヤ○ザなのか?

沙都子「あ、来ましたわよ。今年の優勝候補が…中々勇ましいですわね。」

渋澤「あぁ、何たってアグレッサーにいた奴が居る部隊だからな。」

303飛行隊は 尾翼には何も描かず胴体にシャークノーズ(鮫顔)を描いている。
しかし、よく見ると背面(主翼上面)にドラゴンが大きく描かれていた。しかもドラゴンの手にはコブラが握られている。

野川「お、306も来たぞ。」

松田「デクの棒。お前がでかいけん見えんぞ…」

野川「すいません…肩車しましょうか?」

松田「やめぃ!w」

渋澤「どこもいいデザインばっかりだな…」

武田「今年は盛り上がるぞ。」

306飛行隊のデザインは尾翼の白山のイヌワシがコブラを仕留めているデザインだった。
明らかに、アグレッサーを仕留めるというメッセージだった。そして、胴体には
(COBRA KILL)〔コブラ撃墜〕の文字が…

沙都子「コブラ撃墜…」(本気でコブラと喧嘩するおつもりですのね…直枝さん)

私も貴方方に負けないように厳しい訓練を積んできましたわ…ですから、絶対に負けませんわよ。201の威信をかけて勝ちに行きますわ。


最後に轟音と共に現れたのは。
アグレッサーであった。

緑、黒、茶、青、灰、水色の各機体が降りてくる。私たちに緊張感が走る…

沙都子「来ましたわね…コブラ…」

やってやる。女の私にだって撃墜できることを証明してやりますわッ

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〜 千歳基地駐機場(エプロン)〜

理樹「久しぶりだね、沙都子さん。」

沙都子「お久しぶりですわ。直枝さん」

圭一「理樹、沙都子の事知ってたのかよ。」

理樹「僕らの代じゃ結構有名でしたからね。
なんせ、僕たちの一期下から女性を募集し始めたって話でしたし…」

圭一「そうだっけ?」

結弦「そうだよ。それより圭一は何で沙都子の事知ってるの?」

圭一「俺と沙都子は同じ地元出身なんだよ。よく悪戯されてたなぁ…はははっ」

沙都子「む、昔の話ですわ!そういえば、レナさんはお元気ですか?」

圭一「あぁ、元気だぜッ」

沙都子「それはよかったですわ。」ニッコリ

神田「お〜い、圭一、結弦ミーティングすっからとっとと来いよ〜!」

2人「了解!」

圭一「じゃあな沙都子!」

結弦「それじゃ、」

空井「リトル、作戦会議するから来てくれ。」

理樹「了解!それじゃ、また後でね。」

沙都子「はい、また後で、ですわ。」

下河「沙都子〜ちょっと来い〜」

沙都子「はーい!今行きますわ〜」



そして、始まる 決戦の時が…。


    続く…



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