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小話:私の転職活動記録


給料の安さ、将来への不安からやんわりと転職活動をスタートした。
結果として資格を活かせる職に内定を得ることができ、給与アップもできたため、よかったと思っている。
今回はレビューではなく、備忘録として転職活動の内容を記載していきたい。

活動期間は9/15〜12/1だ。

◆現職について

もともと私はポンコツ社員で異動回数も多く、キャリアというキャリアもない状態だった。
最初は現場作業として工場作業をやってて、そのまま現場監督として関東方面へ異動した。
その後、現場監督から人事へ移動し3年勤めた。一瞬営業部門にも行ったが使い物にならず、最後の職場では工場総務みたいな感じで主に労務を担当していた。

◆転職理由

主な理由は給料を上げる必要が出てきたことだ。

妻が入院、手術をしたため、共働きで家計を回すことのリスクが顕在化したのである。

この状況が継続し、妻が就労不能となった場合、約550万ほどある世帯年収が約20%減るのである。

そうした中、私たちが住んでいる地域は車が必要不可欠であり、現在使っている車も5年以内には買い替える話が出てくるだろう。

そして、5年以内に給与グレードが上がる可能性は限りなく低い。
また残業規制により、仕事は毎日定時だ。
なぜか人件費の高い上司組が残業を独占しており、業務の取り合いも起きている。
現職の昇進ポストは上の年代で埋まっており、向こう7〜10年は職位が上がる見込みが立たない。

そして私は今31歳である。
自由に転職できるタイムリミットは35歳までと仮定した場合、あまり時間は残されていない。

そのまま現職でチャンスを伺うか、転職してしまうか。その岐路に立たされていたのである。

◆自分に何があるのか

新卒から勤めた会社を辞めて、どうするのか。
大きな実績もない状況でどう自分を売り込もうか。

では社会の目線から見て自分に何があるのだろうか。
私は突出した商品(人財)ではない。ただ資格がいくつかあるだけの一般人だ。

そう、資格はあるのだ。

私は法律系の資格をいくつか持っていたため、その資格を武器に企業の総務や法務部門に移れないかを模索した。
家庭の状況を考えると、あるものを全て使って戦っていくしかない状況だ。

活かせるものは徹底的に活す。

ここで自分にある「資格」と毎日定時によって生まれた「時間」を最大限に活用して、転職活動をすることとなった。

◆軸とゴール、どうする。


給与を上げたいという希望はあるが、現状のWLBを急激に悪化させたいわけではない。
給与は上がったけど残業が増えすぎて、夫婦共々入院ではダメだ。

ある程度働きやすさを維持しつつ、給与を少しでも上げたい。
そのため待遇の勝利条件として残業月平均20H、土日休み、残業なしの年収で現状維持以上と設定した。

軸としては管理系の職を念頭に、これまでの経験や資格を少しでも活かせる職場を探す。
正直、上から下までさまざまな職場を経験しているため、人権と法律を守ってくれる職場であれば問題ない。
人間関係は運次第だが、社風はある程度選べる。こちらも現状維持で問題ないのだ。

以上の点から、エージェントを活用して転職活動を行った。
エージェントについては密に連絡を取り合い、戦略を立ててPDCAを回しつつ動いた。
これでもかというくらい、エージェントをこき使ったと思う。
それに付き合ってくれるエージェントだったのも幸いだった。

結果として現職と似た規模の会社で、プライム上場企業の法務部門に内定を得ることができた。
企業内弁護士の下で働くこととなるほぼ未経験枠の採用だ。とはいえ待遇条件などはこちらの意向を全てクリアしており、転職先としては問題ない素晴らしい企業から内定を貰えたと思う。

他、一社から内定を頂いていたが、こちらは辞退した。
場所も近く、給与面も問題なかったが、前任者がメンタル不調となっている情報を入手したこともあり、不安が残った。また給与体系も少し疑問の残る体系だったため、辞退となった。

◆転職してみてどうか。


まずイレギュラーとして、いきなり役職が付いていたということがある。
これは給与レンジや年齢によるものと説明を受けていたが、役職は役職だ。
そこにプレッシャーは感じる。

さて、昨今の現代人は役職に就きたがらない人が多いらしい。しかし社会としては年齢的な部分で役職が付いてしまう場面もあるのである。
そこをどこまで許容するかも考える必要があったかもしれない。

とはいえ待遇自体は良くなっており、働きやすさは向上した。
また比較的自由な社風で、動きやすくはなっている。
今後どうなるかはわからないが、現地点で何かしらの問題は表面化していない。

とりあえずは社会人として前進する転職ができたのではないかと考えている。
現在の職場で辛いことがあっても、前職を思い出して戻りたいと思うことが本当にないことが理由だ。
むしろあのまま残るほうが…と思う場面が多い。

転職して3ヶ月程度だが、そこは間違いないと感じている。

◆最後に。

以上が私の転職活動記録だ。
転職活動に迷われている方の参考になれば幸いだ。

最後に本記事の趣旨からズレる話を書く。

ここまで色々と書いたが、結局仕事は生きていくための手段だ。
どんな形であれ収入さえ入れば生きていけるのだ。

1番気をつけるべきなのはキャリアアップといった言葉に踊らされて、手段が目的にならないようにすること。仕事は生きる目的ではない。
あくまで人生を管理するための手段であることを忘れないでほしい。

仕事で身体を壊したりいちいち悩みすぎるのはあまりよくない。状況は人それぞれだからなんとも言えないが、仕事という人生マネジメント手段を最適化する選択肢に、転職を加えるのは全然ありだなと思う。

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