見出し画像

春香山で卵GETだぜ!

 水曜日は八軒自然科学クラブ話です。最近続けている春香山ネタ、今回で一応の区切りです。

 春香山でGET出来る物で、山菜と並ぶ人気なのが卵です。エゾカジカガエルかエゾサンショウウオの卵がGET出来ます。
 春香山登山をする頃は雪解け途中か、やっと雪解けが終わったか…くらいの時期です。そのため、登山道のあちこちに水溜まりがあります。
 水溜まり…と言うと小さいイメージでしょうが、春香山の水溜まりは幅2~4mくらい、深さ30~50cmくらいのものが沢山あります。水溜まりと言うよりは、池と呼んだ方が良いくらいの大きさです。
 では、何故「水溜まり」と呼ぶかというと、雪解け水が溜まっている場所だからです。当然、しばらくすると小さくなっていき、夏には完全に消えてしまいます。
 期間限定で存在する「池」な訳ですが、この期間が長いって事です。
 当然、そこに様々な生き物(主に両生類)が卵を生みに来ます。その代表格が、先程のエゾカジカガエルとエゾサンショウウオです。
 エゾカジカガエルの卵は、直径1cmのビー玉みたいな粒の中に、直径1mmくらいの黒い玉が入っています。この黒い玉が、少しするとオタマジャクシになります。そのビー玉みたいな粒々が30~50くらい集まって、粒々の塊みたくなって水溜まりに浮かんでいます。
 エゾサンショウウオの卵も、直径1.5cmくらいのビー玉みたいな粒の中に、直径1.5mmくらいの黒い玉が入っています。この黒い玉が、やはりサンショウウオのオタマジャクシになります。カエルと異なり、サンショウウオの卵は塊にはならず、透明なホースみたいな管に並んで入っています。概ね、25~40粒くらい入っていた記憶があり、これも水溜まりに浮かんでいます。
 どちらも手で簡単に掬い取る事が出来るので、丈夫なビニル袋やプラケースを持ってきている子が、大喜びでGETしていきます。
 ただし、乱暴に扱うと卵が死んでしまいます。死ぬと白くなるので、直ぐに分かります。だから子供たちには、「そうっと取るんだよ。乱暴にすると死んじゃうよ」とアドバイスしていました。
 そうっとGET出来さえすれば、まず間違いなくオタマジャクシになります。生き物好きの子供たちにとっては、手軽に飼育をスタートできるのが、エゾカジカガエルやエゾサンショウウオでした。

この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?