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春香山の山菜

 水曜は、八軒自然科学クラブの思い出話です。今回は、前回の続きで春香山(ハルカヤマ)登山で採取する山菜について書きます。

 春香山に上る時期は、山菜が採れる時期です。主な山菜としては、エゾゴマナ、エンレイソウ、エゾエンゴサク、カタクリ、コゴミ、タランボ(タラノメ)、トリアシショウマ、ヨブスマソウ(ボウナ)、ヤマブドウの芽…などがありました。
 この中で、美味しいけど沢山採集すると批判を受けそうなのが、エゾエンゴサクとカタクリです。エゾエンゴサクは水色の小さな花が沢山ついた美しい草で、カタクリは紫色の小さな水仙の様な花がついた美しい草です。どちらも登山客に人気なので、採集していると冷たい目で見られる事がしばしば。実際に叱られた事もあります。そのため、あまり採集し過ぎない様に気を付けていました。因みに、どちらもサッと茹でて「おひたし」にします。
 エンレイソウは紫色の花がついた草で、葉っぱが3枚「三菱型」になっているのが特徴です。これはアクが強めなので、茹でただけだと少々食べにくいですが、天麩羅にするとアクが飛んで美味しいです。
 コゴミはシダ科の植物で、川縁にぐるぐるっと先が巻いた状態で生えている物を採集します。アクは強くないので、茹でて「おひたし」も良し、胡麻和えも良しでした。
 エゾゴマナは、伸び始めの葉っぱが、筆の穂先みたいな形になっている物を採集します。余りアクは無いので、茹でて「おひたし」か胡麻和えも良し、天麩羅も良しでした。
 トリアシショウマはゴボウみたいな色をし、先っぽから三つ叉状に芽が出ている物を採集します。これもアクは感じられないので「きんぴら」でも良いのですが、天麩羅にするとゴボウの天麩羅みたいで美味しいです。個人的には、新タマネギと混ぜて「かき揚げ」にするのが好きでした(太るけど…)。
 ヤマブドウは、枝から生えているピンク色の葉(芽)や蔓を採集します。これは断然、天麩羅がオススメです。ちょっと酸っぱくて、でも山菜っぽい味がして、やみつきになる味です。
 そして、ヨブスマソウ。我が家にとっては、春を告げる山菜です…が、ヨブスマソウについて書き始めると、あと500文字以上は書いてしまいます。長くなりすぎるので、ヨブスマソウについては次回に。

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