見出し画像

会社活動での成長

 月・火曜は学校教育の話です。今回は、以前に紹介した会社活動の後日談的な内容です。

 2年生の担任の時の話です。3月に入ってから、「一年間がんばったねしゅう会会社」という会社が出来ました。学級内の男女11人が立ち上げた会社で、1年間の思い出作りとして様々なイベントを行います。
 その最後の活動が、授業時間に体育館でドッジボールをする…と言う内容でした。
 子供たちの要望を実現するため、学年の先生方に相談しました。そして、各学級に1コマずつ体育館の割当をしてもらいました。だから、その日は私の学級だけでドッジボールを行う事ができます。
 それにも関わらず、コートを作る時、体育館の端っこに作ろうとしていました。おそらく、何となく遠慮したんでしょう。
 でも、せっかくの機会です。「真ん中にコートを作ってイイよ」と言いました。
 そう言えば、その前にも指示(話?)をしました。移動のため廊下に整列する前、「ウチの学級だけで体育館を使える、とっても貴重な時間だよ。どう使うかは、君たちが決めるんだからね」と話したのです。
 子供たちに私が何かしたのは以上の2点のみ。後は何も言わず、安全確保のために黙って見守っていました。
 2年生の子供たちなので、進め方に詰めの甘い部分なども見られましたが、取り敢えず大きなトラブルはありませんでした。会社のメンバーで協力し合い、審判をしたり、準備や後片付けをしたり、司会進行をしたりして、時間内に終わる様に進めていたのです。2年生としては、実に見事だったと思います。
 正直、安心して見ていられたので、とっても暇でした。 (^o^)
 活動も後片付けも終えた後、司会のSさんが「これで終わります」と言いました。
 すると、続けて、もう1人の司会のOさんが、「楽しかったですか」と子供たちに問いかけたのです。
 その時の学年は、学年合同体育の授業の最後に子供たちへ質問する事が多かったので、「あ~、それを真似たんだな」と私は思いました。教師の真似をする…よくある話です。
 ところが、その後に意外な展開があったのです。
 参加した子供たちから「楽しかった」とか「面白かった」などの声が聞こえた後、Oさんが語り始めたのです。「みんなの協力で楽しい集会になりました。みんな、どうもありがとう」…と言った内容を。
 活動を終え、まずは満足感があったと思います。更に、そこに留まらず周囲への感謝にまで気持ちが及んでいる…いや~、会社活動を続けてきて良かったです。
 こう言う子供たちの成長が見られるのが、会社活動を行う醍醐味なんですよねぇ。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?