上里(カミサト)から名駒(ナゴマ)へ
水曜は八軒自然科学クラブの思い出話です。今回は、前回の続きで、サマーキャンプの場所変更について書きます。
最初、サマーキャンプのベースキャンプとして使わせていただいていた上里(カミサト)地区は、蘭越町の中でも森林地帯と言えそうな場所でした。野趣溢れる、正にサマーキャンプ向きの場所だったのです。
後の回で詳しく書きますが、ここでのサマーキャンプは相当に野性的でした。特に炊事場に使っていた場所の周辺は、全く人が住んでいないため、子供たちが多少(いや、相当大声で)騒いでも安心です。思いっきり色々な活動を楽しむ事が出来ました。
ただ、この様な場所にも住んでいる人がいました。しかも、ベースキャンプに使わせていただいている廃校の直ぐ近く、おそらく50m位の場所に、その方の家があったのです。
その方から、「この廃校をサマーキャンプで使わないでほしい」と申し入れがありました。サマーキャンプの期間、子供たちの声が騒がしくて落ち着かない…という事でした。
正直に告白しましょう。
「365日の中の、せいぜい5日なんだけどなぁ」と思いました。
でも、それは私たちの勝手な言い分です。自然がいっぱいで静かな上里地区が気に入って、この場所に住んでいらっしゃる方の、穏やかで平和な暮らしを邪魔する権利は、私たちにはありません。
とは言え、新しい場所を見つけないと、翌年からのサマーキャンプが出来なくなってしまいます。
困った私たちは、蘭越町教育委員会さんに泣きつきました。蘭越町教育委員会の方々も、「これまで何年間も蘭越町で活動してくれたのだから、今後も蘭越町で活動できるよう協力したい」と言って、本当に親身になって場所を探してくれました。
そして、苦労の末に見つかったのが名駒(ナゴマ)地区でした。野趣溢れる雰囲気ではありませんでしたが、水田地帯の真ん中で、「北海道の里山」という雰囲気がいっぱいの場所でした。
それぞれの場所の良さなど、まだまだ書きたい事は山のようにあります。それは、また次回以降とさせていただきます。
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