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それって本当かな

 月・火曜は学校教育の話です。今回は、常々私が思っている疑問について書きます。
 研究授業を公開した後、助言者の偉い校長先生などが次の様な事を仰る事があります。

①「授業のめあて(課題)」と「授業のまとめ」を板書する事は、
 子供たちの学力向上のために重要(必要)です。
②これまでの授業の足跡を模造紙などにまとめ、教室内に掲示する事は、
 子供たちの学力向上につながります。

 あるいは、学級が荒れてきた時、管理職や担任外の先生から次の様な指導を受ける事があります。

③授業を開始する時と終了する時の挨拶は、学級をまとめるために
 重要(必要)です。

 ①~③は、どれも有り難い御指摘だと思います…が、残念な事に、根拠を示していただいた事は、これまで一度たりともありません。このnoteを読んでいる方で、根拠となる研究データを御存知の方がいたら、是非とも教えていただきたいです。
 私の肌感覚で言えば、どれも全く関係ない…と思います。
 例えば私は、授業のめあても、授業のまとめも、ほとんど板書しません。
 しかし、学力テストの結果を見る限り、同じ学年の他の学級と大きな差はありませんでした。もちろん、統計学的な処理をした訳ではありませんから、もしかしたら有為な差があったのかもしれませんが、ぱっと見た感じでは大きな差は無かったのです。
 また、私は教室内に余計な掲示物を貼らないようにしています。
 でも、先程も書いた通り、他の学級と学力的に大きな差はありません。
 授業前後の挨拶は、令和3~5年度は行っていますが、それ以前は行っていませんでした。だからと言って、私の学級が崩壊した訳ではありませんし、廊下での挨拶も割ときちんと行っていました。
 ごく普通のB級教師である私は、色々な場面で指導を受けたり、助言を受けたりする事があります。基本的には、その指導や助言から学ぶべきとは思います…が、「それって本当なの?」という気持ちは、常にもち続けていた方が良いとも思っています。
 「船頭多くして船山に上る」と言いますから。

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