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飲み込むには苦すぎる薬

小1娘氏の運動会のデビュー戦が終わりました。

良く晴れた気持ちのいい土曜日でした。
あまりにもよく晴れ過ぎて、暑さに親も子も先生方も熱中症にならないか、
心配になりましたが、
私が娘氏を観戦している時はそのような体調の不良を訴える生徒も親もいなかったのでそれだけでも運動会は成功であったと思います。

さて娘氏の小学校の運動会デビュー戦ですが、
残念ながら、娘氏は一生懸命に徒競走で力の限り走ったのですが、
隣の子の目を疑うほどのコースアウトに巻き込まれて、転倒し、
デビュー戦はほろ苦い結果に終わりました。

徒競走のことは本人が話さない限りは私から話しかけることを止めようと決めていましたが、娘氏から感想を話してくれました。

「泣いちゃった」と。

そうか、3年前まで人前で走ることすらできなかった子が良く成長したなあと思う反面、悔しさも覚えるようになったからこれはいい経験になったのでは。親としても娘氏の走り切る姿を見届けたかったですが、来年に向けて強く速くなるのみと決心した次第でした。

しかし、娘氏のはらわたが煮えくり返っているのか、
ぶつかりそうになった隣の子に怒り心頭でした。

〇〇がぶつかってくるから転んだんだ!!
〇〇がまっすぐ走らないから転んだんだ!!

お怒りはごもっとも。
普段自分の気持ちよりお友達の気持ちを優先する娘氏がここまで感情をだすから、かなり悔しさがあるんです。

娘氏は自分の気持ちを親が受け取って欲しいから、
今ある抑えきれない気持ちを話してくれました。

帰宅して家族みんなで運動会のビデオを見ている時に怒りの気持ちを離してくれ、寝る前にも私に話してくれました。

私はそこで考えてしまいました。

このまま、他人にベクトルが向いたままでいいのかな。

一緒に布団に入り寝ながら、
「△△(娘氏)ちゃんね。〇〇(隣のレーンの子)が、〇〇がって言っていたらだめだよ。確かに、ぶつかりそうになって大変だったけれども、ぶつかられないほど速く走れるようになるのが大切なんじゃない。(自分に)勝たないと」

娘氏は自分の気持ちを汲み取ってくれなかったからか、泣いてしまいました。娘氏からすると否定されたようでしょう。辛い一言だったと思います。

大人でも自分にベクトルを向け努力するのは難しいです。

こんな時どんな言葉をかけるのが正解かもわかりません。

ただ、親としてはいつものように外で遊びながら、鬼ごっこや追いかけっこをして、次こそは気持ちよく走り切れるように準備の手伝いをするだけです。

スポーツはうまくいかない事が多いです。
私も草の根スポーツを長くやってきました。プロでもないですが、勝った数より負けた数の方が圧倒的に多いです。

娘氏は小学一年生の運動会から若干6歳にして、飲み込むにはあまりにも苦い薬を飲んだことになります。けれども、まだ人生の旅は続くんだ。

前だけ向いて行こうね。


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