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【小麦アレルギーひとり旅 #03】島根 その②:出雲編

GWの休暇を利用して、島根県の出雲・松江あたりを旅行してきました。
この記事は、その②:出雲編です。

その①:松江編はこちらの記事をご覧ください。


その②:出雲編

一畑電鉄で出雲へ

大根島への過酷な旅を共にした相棒(レンタサイクル)を松江駅のストアに返却し、ここからは一畑電鉄(ばたでん)に乗って出雲方面に向かいます。

この一畑電鉄は、中井貴一主演の映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」の舞台となったところ。

駅にも映画のタイトルが掲げられています

しっかり旅行前日に予習して行ったので、中井貴一になった気分でより楽しめました。インスタント聖地巡礼。

ばたでんは松江と出雲を結んでおり、宍戸湖2沿ってゆっくりと走っていきます。

宍戸湖を眺めながらゆっくり走ります

自転車疲れをいやしつつ、途中スイッチバックなんかもあってちょっと興奮したりしながら出雲駅に到着です。スイッチバックって落ち着いて考えると切り替えしてるだけなのに、なんかテンション上がる!(スイッチバック言いたい感)

出雲の夕食・朝食

出雲駅に到着後、本日の晩ご飯を求めて駅近くの商店街に。

小麦アレルギーの私は、ラーメン屋さんはなかなか入れないのですが、町中華であれば少なくともチャーハンにありつけるので、いつのまにか各地のチャーハン人気の店を調べて向かうようになりました。

今回はこれぞ町中華!という地元の方に人気の「中華飯店 桃花園」さんへ。

この入口だけでファンになる気持ちが分かる

店内も、これぞ町中華という期待通りの佇まいです。

こういうのでいいんだよ的なことを脳内でつぶやきながら、少し破れかけのソファに座りメニューから唐揚げとチャーハン、あとごま団子を注文。

念のため伺ったところ、唐揚げは衣に片栗粉を使用していて小麦粉不使用とのこと。
自身の小麦アレルギーのことを話すと、え、そうなのそれは大変だねぇごま団子大丈夫だと思うけど確認するね、と気遣ってくださいました。結果、ごま団子も大丈夫でした。こういうお気遣いが本当に嬉しいです。(お手間をかけ申し訳無いです)

唐揚げは熱々ジューシー、チャーハンも王道の味でとても美味でした。
(なぜか写真撮るの申し訳無くなっちゃって・・撮れませんでした)

出雲で宿泊したホテル、グリーンリッチホテル出雲さんにチェックイン。
こちらの地域で展開してるビジネスホテルチェーンのようです。

小麦アレルギーにも優しい朝ごはん

人工温泉の大浴場もあり、また朝ごはんも「体にやさしい和食」を売りにされているようで、品数も多くとても健康的で本当に理想的なものでした。

レンタサイクルで出雲大社へ

いざ、本旅最大の目的地、出雲大社へ
出雲駅から電車で30分くらいの場所にありましたが、天気も良かったので本日もレンタサイクルで向かいます。出雲市が運営するレンタサイクルがあり、電動機付きでも1日830円ととっても良心的な価格

・普通自転車(1日1台あたり):520円
・電動自転車(1日1台あたり):830円
※他施設返却加算金(1台あたり)1,040円

しまね観光ナビHPより

前日のハードワークで足が棒のようなので迷わず電動機付きをレンタル。
広大な田んぼ道を通り、出雲ドームを眺めながら約1時間ほどで出雲大社へ到着しました。

出雲大社

本殿への道すがら、ムスビの御神像という彫刻が見られます。
大国主大神様が幸魂奇魂(さきみたま・くしみたま)の霊威を受けてムスビの大神となるシーンを描いたものです。神話のワンシーンですね。

幸魂(さきみたま) 奇魂(くしみたま) 守給(まもりたまえ) 幸給(さきはえたまえ)

「神語」とは大国主大神への日々の信仰において、感謝と守護の祈りをこめて「幸魂(さきみたま) 奇魂(くしみたま) 守給(まもりたまえ) 幸給(さきはえたまえ)」とお唱えする祈りの言葉です。

「神語奉書(しんごほうしょ)」のご案内より

大国主と同じポーズをとると叶うという話もあるようで、何人かやってました。(いまのPKだろアピールにしか見えなくなった)

そして本殿に到着。念願の出雲大社は、圧巻でした。

圧巻の出雲大社
横から眺める本殿も見事

もう少し出雲について知りたいなと、出雲大社の本殿より少し入口側にある古代出雲歴史博物館へ

館内ではビデオライブラリなどもあり、大国主大神様による国造りの神話や、日本最古の神社建築様式である大社造についてを学べます。伊勢神宮の神明造と比較した説明などもあり、とても興味深く拝観しました。

博物館にはとってもかわいらしい双子の兄弟のキャラクターがいましたが、あろうことかよりどり価格で投げ売りされていました・・・。

狭い檻で叩き売りされるキャラクターたち

男の子が雲太(うんた)くん。なるほど、これは前日の弁慶の子供キャラ弁太くんと同じ発想だな。ん!?ということはこのままいくと女の子の名前は・・まさかうん〇ちゃ・・・と勝手に恐怖しましたが、出雲(いずも)ちゃんでした。あぁよかった。

ひとりひとり微妙に顔が違うシュールな雲太くんと出雲ちゃんをよりどり6体救出し、博物館を後にしました。

旅の〆は出雲そば

出雲に来たらおそば食べないと!ということで、今回の旅の〆は出雲そばです。小麦アレルギー持ちでもこれ食べないと帰れないと思い、十割そばをいただけるお店をリサーチしたところ、出雲大社周辺に営業中の2件の十割蕎麦を発見!その中で最寄りの「食事処いずも 山太」さんにお邪魔します。

広い店内は家族連れやカップルなどで握っており、ひとり客は自分と近くに座ったソロツーリングっぽいおじさんの一人だけ。話しかけたりはしませんがおじさんに心でウインクしながら、出雲十割そば3段を注文します。

ソロツーリングおじさんの様子をチラ見すると・・・出雲十割3段天ぷらセットを食べている!!こっちはケチったんじゃない天ぷら食べられないだけなんだって伝えたい気持ちをなんとか抑えます。

十割の割子そば、シンプルで美味でした

割子そばのお作法(その場でググった情報)に従い、一皿食べた後に残ったおつゆを次のお椀に移しつつ食べていきます。うーん、なんか段々つゆが薄まっていく・・その分、つゆを大量に投入。最後はほぼかけそば状態だったけど食べ方合ってるのか?まあ美味しかったのでヨシ。

今回の島根・出雲の旅はこれにて完結です。

帰りは出雲市駅からシャトルバスで空港へ。
飛行機の窓から大根島と過酷だった長い橋(よく見ると長い!)を見下ろしつつ、島根を後にしました。

過酷だった大根島と長い橋

雑感

ずっと前から行きたかった出雲大社に参ることができただけで無く、水の都と呼ばれる松江にも見所が多く、とても楽しむことができました。
費用面でも、セントレアから空路で片道13,800円でしたので、新幹線の大阪・東京間と同じくらい。愛知からも意外と行きやすいなと感じました。

食事面でも、もともと名産品に小麦を使わないものが多いようで、小麦アレルギーだから楽しめない、という状況にはそれほど遭遇しませんでした。(ソロツーリングおじさんの天ぷらだけちょっと羨ましかった)

自分用のお土産としても、紹介したトマトのドレッシング、島根銘菓若草、あご野焼き(とびうおの蒲鉾)、出雲そば(十割の)といったグルテンフリーの食品も多く、とても満喫できたと感じます。小麦アレルギー持ちの方にもお勧めできます!

小麦アレルギーでも楽しめた度:9点(10点満点)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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