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先物取引

ここからは、先物取引のパートについて解説して
いきます。
このパートでは、先物取引の内容や特徴などを理解します。
そのうえで取引手法、活用方法なども確認していきます。

先物取引

先物取引とは、特定の商品を将来のあらかじめ定められた
期日に、現時点で定められた価格で売買することを
契約する取引
をいいます。

この契約では、買方は売方より期限日に
対象の商品を定められた価格で購入する
義務があり、売方は買方へ売却する義務を
負うことになります。

先物取引の特徴

先物市場は、現物市場とは別々に価格付けが
行われます。
独立して取引されますが、期限日には
先物市場の価格と現物市場の価格は等しくなる。

先物取引は、諸条件がすべて標準化、定型化され、
全て取引所で個別競争取引によって取引されます。

先物取引の決済方法
・取引最終日までに反対売買をおこなう差金決済。

最終決済で、現物受渡可能な商品の場合、
買方は約定代金を支払い、売方は買方に
現物を受渡しをする受渡決済
現物受渡不可能な商品の場合、約定価格と
最終決済価格との差額を受け渡す差金決済を行う。

大まかには、上記の2つの決済方法があります。

先渡取引
商品の種類、取引単位、満期、決済方法などを
すべて売買の当事者間で任意に決められる相対取引
期限日に現物を受渡すことが原則。

先物取引の利用方法

先物市場での取引に参加する目的は次の3つの
タイプに分類されます。
①ヘッジ取引
②スペキュレーション取引
③裁定取引(アービトラージ取引)

①ヘッジ取引→リスク回避
現物の価格変動リスクを先物の売買によって
回避する取引。
売りヘッジ 買いヘッジ

売りヘッジ
例えば、株価の下落を予想していても保有している
現物株式をすぐに売却できない場合、先物を売りつける
ことで、株価下落のリスクをヘッジし、株価が下落した
ときに先物を買い戻し現物株式の価格の値下がりを
先物による利益でカバーする取引です。
よって、売りヘッジは、現物の値下がりに備えたヘッジと
いえます。

買いヘッジ
売りヘッジとは逆で、将来の株価の値上がりを
予想した場合、資金が少ないときになどに先物を
買うことで、買いそびれのリスクをヘッジします。

②スペキュレーション取引→投機利益の獲得
先物の価格変動を捉えて利益を獲得することのみ
に着目する取引。
例えば、相場観に基づいて先物価格が上昇すると判断
すれば買い、下落すると判断すれば先物を売る。
その後、反対売買により差金決済する投機的取引です。

③裁定取引(アービトラージ取引)→裁定利益の獲得
現物と先物、先物と先物の価格関係の「歪み」を
利用して利益を得ようとする取引。
例えば、将来のある時点で同じ価値をもたらす
2つの金融商品の価格関係において、
一時的に乖離が生じた場合に割高な方を売って
割安な方を買う。将来この2つが適正価格に戻った
ところで決済して利益を得ようとする取引です。


ここまでが先物取引の特徴、そして利用方法の解説でした。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

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