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勉強もサッカーも全米トップクラスの大学でプレーし、在学中にドイツでプロ選手へとステップアップ

海外挑戦アスリートインタビュー アメリカ大学編 Vol.002 

氏名:本田翔英
フリガナ:ホンダショウエイ
出身地:埼玉県
出身校(出身チーム):帝京長岡高校
留学先での所属大学:University of California Berkeley(UCバークレー)
留学先での所属チーム:University of California Berkeley→ FC Düren


Q.サッカーを始めたのはいつからですか?子供の頃はどんな選手でしたか。

小学2年生の頃、スポーツやりたいなと思って、野球とサッカーの地元の少年団に連れて行ってもらいました。その時にサッカーのほうが楽しかったのでサッカーを続けることになりました。
練習してうまくなったことが、試合でうまく実践できたときは嬉しいです。一週間ごとに成長があって、週ごとにミスが少なくなっていくなど、毎試合毎試合、自分が成長していく過程が好きですね。逆に練習でうまくいかなかったり、練習ではうまくいったものが試合で上手くいかなかったときなどは悔しいです。試合の規模や知名度とは関係なく、練習試合でも上手くいけば嬉しいし、逆に選手権といった大きな大会で勝っても、自分のやってきたことが上手くできなかったときは悔しいです。

サッカーメディア「ゲキサカ」での合格記事

Q.高校在学中の将来の夢(目標)や留学に進んだ理由について聞かせてください。

物心ついたころから、海外への興味はありました。父がカナダに留学していて、そこで色々学んで、海外生活を経験する良さをよく聞かせてくれたので、自分も海外に行きたいと自然と思うようになっていました。
サッカーする中で、海外で活躍することが目標になっていったのですが、高校3年生の時からは誰もやったことがないことをやりたいと思うようになりました。勉強も面白くなってきたので、どちらも良い成績を取れるように意識しはじめました。将来、日本でプロになるか、海外に行くか迷いがありましたが、英語が喋れるほうが将来役に立つし大学のほうが選択肢も増えるなと思い、アメリカも視野に入れ始めたのです。この考えが、NCAAディビジョン1にサッカー部があり、大学体育会から多くのオリンピック選手を排出し、学業面でも公立世界一のUCバークレー入学につながりました。

Q.UCバークレー合格への過程は?

高校の監督にアメリカへの興味を伝えたところ、WithYouを紹介されました。学業でも、サッカーでも両方1番に身を置けるところに行きたいと伝えたところ、成績や英語の合格基準を教えてもらいました。アメリカの大学進学については全く何も知らなかったので、交渉はすべてWithYouにお願いしていましたが、コロナ禍でもあり状況が日々変わる中で、良い大学との交渉を粘り強く行ってもらいました。
 
自分は、高校で良い(学業)成績をとり、TOEFLスコアの取得に励みました。高校3年の選手権全国大会ベスト4で高校引退したあとから英語の勉強を開始しました。高校での英語の成績は悪くありませんでしたが、TOEFLの勉強は全くのゼロからのスタートです。
春にはオランダに渡り、プロ一部のフェイエノールトとフローニンゲンに練習参加しました。自分が成長を実感した英語の勉強方法は、3分程度の大学のスピーチや講義を見て、自分でまとめて、自分でそれについてスピーチしてみるのを繰り返したことです。メモを取りながら集中して聞き、スピーキングという形でアウトプットして定着させていくことができます。ライティングも、毎日エッセイを書きました。2択、たとえば「犬か猫、どちらが好きか」といったテーマでエッセイを書き続けました。どれも継続が大事ですが、ボキャブラリーが増えてきたらリーディング後からも自然と上がっていきました。6ヶ月でTOEFL60点以上をアップさせました。
TOEFLスコアで基準を満たしたところから交渉が本格化し、自分も監督と英語でのインタビューを受け、高校からの推薦についても確認があり、最終的に合格をもらいました。

入部できるのは一学年5〜8名程度

Q.留学前に不安だったことはありましたか?実際の留学生活はどのようでしたか。

不安はあまりなく、楽しみのほうが強かったです。アメリカに行く前にオランダでプロクラブに練習参加したことも自信につながっていて、サッカー面でやれるだろうという思い、英語が通じなくても基礎はわかっているから何とかなるだろうと楽観視していました。
 
実際には、シーズン中は特に忙しいと感じました。難しいというよりは、勉強、食事、練習、ジムトレーニングのスケジュールをこなしていく日々でした。体育会の選手として(また留学生として)一学期あたり12単位以上を履修する必要があるので、できる限り簡単なクラスを選ぶようアドバイスがあります。忙しいけれど充実していて、英語もサッカーも成長を感じられるのは嬉しいことでした。
シーズンオフには17単位履修し、なかにはレベルの高い講義も挑戦してみました。
 
ただ、うまい日本食のお店がなくて、最初は苦労しました(笑)。中国や韓国人、中東系やアフリカ、ヨーロッパなどの友達と違うジャンルの食事を楽しむようにしてからは切り替えられるようになり、いろんな文化や知識を学ぶことでこれまでとは全く異なる刺激を得られました。

週末は勉強したり、友達の家でテレビ見たり、話したり。クリスマスやサンクスギビングといった休暇には友達の家だけでなく、ヨセミテ国立公園やサンディエゴへも出かけました。2年生になってからは、この大学でも良い成績を取れるようになり、英語での生活に苦労することがなくなって、海外生活に自信がつきました。

Q現役米国大学生のまま欧州プロ挑戦をしようと決めた理由や、実際にドイツのプロチーム契約に至った経緯を教えて下さい。

UCバークレーでの生活で、フィジカル面や言語面で成長することができたので、今なら改めてプロに挑戦できると思いました。高校卒業後にオランダ一部に参加したときは通訳を介しての会話だったので、監督やチームメイトとの直接のコミュニケーションには至りませんでしたが、今回は、ドイツでの練習会に参加して良いプレーができ、監督とも直接話すことができて、自分の成長を実感してプロ契約に繋がったのは嬉しかったです。
 
今は、大学の授業をオンラインで受講し、ドイツ語とスペイン語を勉強しながらサッカーをしています。オフの日には友達とプールやサウナを楽しんでいます。こちらに来て気づいたことですが、トルコ移民も多くて、ケバブなどを食べることも増えました。

Qこれからの目標と、引退後のキャリアや展望を教えてください。

ブンデスリーガで活躍することが今の目標で、その後は他の国で活躍することをイメージしています。そのために、ドイツ語とスペイン語を学んでいます。サッカー面では、全部のスキルを成長させる必要があり、パス、シュート、フィジカルなど、1日1日うまくなることが目標です。

今後、勉強したいことも変わってくると思いますが、今は、大学院も視野に入れている。サッカーだけでなく、ビジネスでも良い結果を出して家族を養い、自分を応援してくれている両親と旅行に行けたら最高ですよね。

そのためにも、今できることを一生懸命やることが大事だと思っています。
たとえば今、腕立てをやりたければやっておく。これが将来、ワールドカップで相手を手でブロックできた時に価値があったと気づく、そういうことだと。今、ちゃんとやっていれば、それが何かしらの形で将来役に立つと信じています。

あまり時間やルールを決めるということもあまりしていません。朝起きてランニングしたいなと思ったらするし、勉強したかったらする。1日に5回トレーニングをする日もあります。頭が疲れていたら運動すればいい。身体が疲れていたら勉強する。ただ何もせずだらけているということはしないようにしています。昨日よりも、1時間前よりも成長できること。単語も昨日10個覚えたから11個覚えよう。15個できつくなったら、プラス文法を学ぼう。1日1日成長していくと1年後には全体的にレベルが上っている、ということだと思います。すべては毎日の積み重ねです。


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