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イギリス留学中にごみ拾いを始めた大学生の変化

With The Worldに所属し多様なバックグラウンドを持つインターン生たちは、どのような進路選択や経験をしてきたのでしょうか。

毎月第4土曜日の19時~オンラインで開催している進路・留学相談会に伴い、noteではWith The Worldの現役大学生の経験を、進学や留学、キャリアに悩んでいる方へ発信していきます。


第3回目はお茶の水女子大学で国際協力・地域研究・異文化理解について学び、今年3月までイギリスに留学していたというMayukoさんに、進路選択に関することや留学をして自分自身が変化したことなどをインタビューしました。

キャンパスの中で最も代表的な建物 (3)


ーMayukoさんがお茶の水女子大学に入学するまでの進路選択について教えてください。

私はもともと英語が好きだったので、英語学や英文学を学びたいと思い、東京外国語大学を目指していました。

でも高3の12月くらいに、試験で点数が思うようにとれないことや、社会問題や国際交流についても興味があることを先生に相談しました。
英語に比重を置く外大の配点割合に対して総合型で、より幅広く学べてそこから自分の興味があることを選択できるお茶の水女子大学を勧めていただきました。

お茶大に行くと決断したのは1月のセンター前でしたが、そこから二次試験の教科なども切り替えて勉強していきました。


ー変更したのがギリギリで大変だったと思いますが、その勉強に対するモチベーションはどこからきたのですか。

入試は点数が出て落ちるか受かるかの世界だから、勉強していれば何とかなるし、勉強しないとどうにもならないと考えていました。
私は絶対国立にいくと決めていて落ちたら浪人するつもりでしたが、もう1年勉強してどうなるんだろうという恐怖みたいなものもありました。

なので不安を抱えたままでいたくないという気持ちをモチベーションに変えて、とにかく勉強して自分を保っていましたね。


ー実際大学に入ってみて、勉強面についてはどうでしたか。

お茶大は1年生では主専攻を決めず、2年生からコースへの配置が始まります。学部やコースによってゼミの有無や必修の授業数は変わってきますが、私のいる文教育学部言語文化学科は、自分は何を勉強したいか考えながら幅広くいろんな授業をとることができるかんじです。


ー留学したきっかけについて教えてください。

留学自体は中学生の時から行きたいと思っていました。
英語に揉まれたかったので英語圏がよかったのですが、そこまでこだわりが無かったので、提携校の中から、興味のある学問分野を幅広く学ぶことができ、国際色が豊かであるという条件をより満たしていたイギリスの大学に決めました。

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ーイギリスではどんな勉強をしていましたか。

イギリスでは子どもの移民・難民、人道支援、ジェンダーなどかなり幅広く学んでいました。ほかにも日本について海外ではどのように学ばれているのかということに興味があったので、日本のことを勉強している人と一緒に日本の政治や風土、問題についての授業を受けていました。


ー留学して自分自身の変化などはありましたか。

留学するまでは楽しい気持ちを優先するよりも、目の前のやらなくちゃいけないことを嫌だとしても受け止めてやっていたタイプで、将来への不安とか義務感とかに縛られてた傾向が強かったんです。

それと留学への想いが自分の中で大きかったことも相まって、留学にいった当初は、何か結果や成果を出さなきゃいけない、というかんじですごくプレッシャーを感じていました。

始まって1か月くらいはなかなか勉強にもついていけず、いつも親に泣きながら電話をかけていたのですが、「終わってみないとわからないのにそんなふうに思っていたらもったいないし、無駄だよ」と言われたことがありました。

そこから自分ができることを始めようと思い、イギリスに着いた日からポイ捨てがひどいと感じていたので、毎日袋一杯分のごみ拾いを始めました。


ーごみ拾いは1人でですか?

1人でです。当時の私には一緒にしようってほかの人を誘えるほどの勇気はなかったです。でも毎日ごみ拾いをしていると、現地の人たちはフレンドリーなので、中には一緒にゴミを拾ってくれるおじさんとか、「ありがとう」って言ってくれる人がいて、すごく自分に自信がつきました。

そこから精神を保つベースができたので、自分のやってみたいとか楽しいっていう気持ちに素直になれたり、楽しめる時間を自分でつくっていこうと心掛けたりするようになり、親からも私が暗い声で相談することがなくなったと言われました。

大きな成果を求めすぎず、目の前のことをコツコツ楽しみながらやっていこうっていうスタンスに変化して、そういう生き方が始まったかんじがします。

留学を終えた今は、心の底から楽しいなって思えた瞬間が、人生の中で一番多かった数か月間だったと思っています。

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ー留学を終えてからWith The Worldに応募したと思いますが、きっかけは何でしたか。

私は今まで自分がどうなれるかということに焦点を置きすぎて、他者への想像に欠けていた部分もあったので、理念や想いに共感ができるWith The Worldという組織の中で、一緒に熱い想いをかけて何かをしたいと思ったことがきっかけです。

具体的なエピソードでいうと、大学祭の実行委員で会場のごみの分別や衛生の管理をする役職をしていたとき、引継ぎ通りにしか仕事をしていなかったので、無難に納められはしたけどそれ以上のものを得られなかったという経験がありました。
私は留学前に実行委員を辞めた一方で、一緒にやってた子たちは最終的に幹部となって取り仕切っていました。

留学を経てから考えてみると、私は大学祭自体に思い入れがあったというよりは自己成長を求めていたのに対し、彼女たちは大学祭が好きで、もっと良くするにはどうすればいいかをすごく考えていたということに気がつきました。

楽しいし好きだからこそ100%の力を出すことができ、自分の自信や成長に繋がっていくと思うんです。なので直感的に携わってみたい!と思ったWTWでは自分の経験を活かしつつ、参加してくれる人たちにどのような経験をしてもらいたいのかをもっと考えることを大切にしながら、お仕事をしていきたいです。

ーMayukoさんは世界先生会議のコアメンバーやラーニングアシスタントとして積極的にお仕事されてますね。

これまでの様々な経験は将来につながると思いますか。

つながる気がします。今将来のことは考え中で不安もありますが、好きなことを見つけたり実際に楽しんだりすることの価値や大切さに気づけたので、やるべきことをこなす時間と楽しいこと・好きなことをする時間とを両立させていきたいです。

直接将来につながっていると思うことは、留学中に尽力していた日本語教育のボランティアです。自分が楽しんでできる仕事だなと感じたので、帰ってきてから資格をとるための授業を履修しています。いつか日本語教師として働きたいと思っています。

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ー進路選択の時期の自分に向けて声をかけるとしたらどんな言葉がけをしますか。

大学では高校時代までに自分の興味や好きなことを追及して色々やってきている人たちに出会って、その人たちの視野の広さとか人間力の高さにすごい驚いたのと同時に、その生き方のほうが純粋に楽しそうだなって思ったんですよね。

私の高校はひたすら勉強をする進学校だったので、良くも悪くも外からの刺激があまりなく、受験科目の勉強だけで高校時代を終えてしまったと感じてます。

だからもっと本を読んだり色んな人に出会ったりして、興味・関心や好きなことなど勉強だけじゃない視野を広げたうえで、進路選択をしても良かったのかなと思っています。


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