見出し画像

3.11 Sit, Down. Sit Down Please,Sphinx.Sphinx.

音を立ててはいけない

しずかに しずかに

壁になるのだ

Sit, Down. Sit Down Please,Sphinx.Sphinx. 泉太郎 

マントを着るとどうやら人間が精霊になれるらしい。17分にも渡るひそひそ囁き声で、精霊としての規則を学ぶ。ひそひそ声を聞いたわたしたちも、ひそひそ話さなければならない気がしてくるのがすごい。規則を破ったら即刻つまみ出すよ、というリアルの私たちの行動制限にもなっている。

シーン1  現世はあゝ無情

なんだろう
鑑賞できても干渉できない未来

現世を彷徨う。人間の浅はかさ愚かさが生み出した荒廃した街並み。多分未来。人が滅びればデジタルも全く役に立たないんやな、、、

ラーメンの中にいる柴犬が全員こちらをうれしそうに観ている。かわいいけどこわいけどかわいい、餓死しそうになったら、私はこの子達を食べてまで生き残ろうとするのかな?

1個目の展示を見ている最中に音を立ててはいけないというのも、最期を迎えるまで、あちら側にいけないのも、死を迎える最期のVR体験にも響かないようにしてるのが秀逸。空間デザインやば。

マントは1度脱がされ、人間にもどり、死ぬ前の所作を展示で学ぶ。移動の間は人生を歩んでいるんだろう、多分。

ここから先は

1,008字 / 7画像

¥ 2,000

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?