2020年9月4日

久しぶりに書く。

大学院の入試もひと段落してつかの間の休み。休みって言われた方が勉強したくなる不思議。

論文読んで、アニメ見て、教科書読んで、映画見て、ご飯食べて、本読んで、最高だと思う。

◎最近の見たもの読んだもの記録

・アニメ「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている」
不器用で、ちょっと残念な愛すべきキャラクターたち。作品全体を包むそこはかとない厨二病感。くさいセリフにくさい展開と思いきや結構示唆的なメッセージの提示。アニメには全然詳しくないけど見てよかったと思う作品だった。

・本「蹴りたい背中:綿矢りさ」
言わずと知れた芥川賞受賞の名作、でも初めて読んでみた。
いわゆるぼっちでプライドの高いちょっとひねくれた女の子が主人公であるけど、所々に自分とばっちり重なる部分が出てきて、隠しているこの部分を不意に明るみに出されたみたいで居心地が悪かったりもした。やり場のない孤独感、溢れ出しそうな遣る瀬無い悲しみを「蹴る」っていう強がりによってとどめようとする主人公を、私は嘲笑したくもあるし応援したくもある。

・本「夢を与える:綿矢りさ」
綿矢りさの雰囲気が掴めてきた。感情の、感覚の流れを繊細に、でもスピード感を持って表現していて、主人公の感情・感覚が自分の中に入ってくるみたいに思えてすごい。そしてあんまり救いのある様な話ではない。普通は隠して、ごまかして行く様な人間の内面を、その蓋を剥ぎ取ってあらわにしていく。夢を与えるも、その点でとても印象に残る作品だった。
自分の人生を生きるって、なんだろね。

・映画「インターステラー」
友達に誘ってもらえて、初めてのインターステラーを、初めてIMAXシアターでみた。視界いっぱいに満たされたスクリーンと360°いろんな方向から包み込まれる大音響。IMAXにハマってしまいそう。
端的に言ってインターステラーが大好きだった。
こんなに緊迫感があってスッと入り込めるSF映画って初めてだった。
ヒューマンドラマ要素もよし、科学的忠実性に全振りしているのもよし(あくまでフィクションだけど)、それにアンハサウェイがめちゃくちゃ綺麗。
それから、個人的にはちゃんと生物学が科学の範疇に組み込まれて語られているのがいいと思った。そうだよ、生物も真剣なscience、なはずだよ。
一瞬たりとも目を離せない。
これぞ極上の映画体験か、と感じた。心が満ちに満ちて、幸せだった。

こんな感じ。

まだ休みの期間が続くから、ちょっとゆったりいろんなものに触れておこうと思う。

楽しいものを楽しいと思える自分でよかった。