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赤ちゃんの予防接種って何から打てばいいの?

こんにちは。子育てママのゆきです。

赤ちゃんが産まれたら皆さん気になってくるのが予防接種のことだと思います。
スケジュールを組んで予防接種を受けていくということは漠然とわかっていても実際何のワクチンから打てばいいの?
初めての赤ちゃんの場合、お母さんはわからないことだらけですよね。

また予防接種については、「予防接種法」という法律に基づいて定めらており、その内容も年々更新され、予防接種の内容や回数もどんどん変更されています。

予防接種については、基本的な考え方や、それぞれのワクチンについて、またよくご質問いただくような疑問等お話しすることがたくさんあるため、何回かに分けてお話ししていけたらと思います。

今回は1回目として、まずは予防接種の概要、基本的な考え方についてお話したいと思います。

1.そもそも予防接種って何?

予防接種は、病気に対する免疫をつけるために抗原物質(ワクチン)を投与(接種)すること

接種により原体の感染による発病、障害、死亡を防いだり和らげたりすることができると言われています。
さらに伝染病の抑止に最も簡単かつ効果的な予防医学であると言われています。
つまり自分が病気にかかりにくくなるだけではなく、社会全体でも流行を防ぐ効果があるのです。

ポリオやジフテリアなど、過去には命に関わったり、障害の原因になっていた重い感染症も、誰もが予防接種を受けることで、今では流行しなくなりました。

2.定期接種と任意接種

定期接種のワクチンとは、「予防接種法」と呼ばれる予防接種の規則を定めた法律に書かれているワクチンのことです。
それらのワクチンの費用は、原則地方自治体から支払われますので、無料で接種が可能です。

任意接種のワクチンは、国がそれを使うことを認めているものの、「予防接種法」で規定されていないワクチンのことです。
接種に必要な費用は、原則個人が負担します。
尚、一部の地方自治体では、その費用を一部、または全額負担してくれるところもありますので、お住いの地方自治体にご確認下さい。

定期接種のワクチンと任意接種のワクチンの違いは??

定期接種のワクチンと任意接種のワクチンに、原則差はありません。
2つの差は、あくまで制度上のものであり、共に重要なワクチンです。
尚、稀ですが、副反応が起こった場合、その補償の金額などが異なります。

保護者の中には「定期接種だけ受けておけばいい」とお考えの方が少なくありません。

しかし、任意接種だからといって、軽い病気というわけではないのです。
重い後遺症を残したり死亡したりする病気であることに違いはありません。

米国では、日本では任意接種のおたふくかぜ、インフルエンザ、A型肝炎のワクチンも定期接種なのです。
接種していないと原則として保育所や学校には入れないくらいです。

日本でも、これまで任意接種だったワクチンの定期接種化が進んでいます。
・2013年:ヒブ、小児用肺炎球菌
・2014年:水痘(みずぼうそう)
・2016年:B型肝炎
・2020年:ロタウイルス
これらが任意接種から定期接種となり、残るはおたふくかぜのみとなりました。

このことからも任意接種ワクチンと定期接種ワクチンに予防すべき病気であるという点で差がないことがわかりますね。

3.生ワクチンと不活化ワクチン

ワクチンは、生ワクチンと不活化ワクチン(トキソイドも含む)に分けられます。

①生ワクチン

生ワクチンとは、生きた細菌やウイルスの毒性を弱めたもので、これを接種することによってその病気にかかった場合と同じように抵抗力が(免疫)ができます。

接種後から体内で毒性を弱めた細菌やウイルスの増殖が始まることから、それぞれのワクチンの性質に応じて、発熱や発疹の軽い症状が出ることがあります。十分な抵抗力ができるのに約1か月かかります。

②不活化ワクチン

不活化ワクチンは、細菌やウイルスを殺し、抵抗力(免疫)を作るのに必要な成分を取り出して毒性をなくして作ったものです。

この場合、体内で細菌やウイルスは増殖しないため、数回接種することによって抵抗力(免疫)ができます。
一定の感覚で2回から3回接種し、最小限必要な抵抗力(免疫)ができた後、約1年後に追加接種をして十分な抵抗力(免疫)ができることになります。

4.ワクチンの接種間隔

生ワクチンと不活化ワクチンでは、接種の間隔に違いがあり、次の予防接種までの間隔は、原則として生ワクチンは接種後4週間(中27日)以上、不活化ワクチン接種後は1週間(中6日)以上です。

ただし同じワクチンを続けて接種する場合は、それぞれに接種する間隔が違ってきます。

予防接種のスケジュールを立てる上で、ワクチンの特徴を理解しておくことは重要ですね。


今回は予防接種の概要や簡単な分類についてお話しました。
次回は、ワクチンの種類や接種時期など具体的なお話をしていきたいなと思います。

皆さんと一緒に予防接種について理解を深めていけたら幸いです。

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