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妊娠から出産当日まで リアル・シミュレーション~はじめての妊娠 はじめての出産 Vol.3~

こんにちは。子育てママのゆきです。
妊娠・出産編も今回で3回目となりました。
皆さんお付き合いいただきありがとうございます。
今回はいよいよ「出産について、そして産後のポイントについて」もお話していこうと思います。

妊娠初期から、出産までの基本情報のnote

妊娠後期のnote

陣痛開始から赤ちゃん誕生まで

お産はこんなふうに進みます
お産の時、どんなことが自分の体に起こるのかを知っておくと、不安がグッと和らぐはず!

お産の疑問①~陣痛ってどんなもの?~

痛みの種類は4つ

  • 子宮の筋肉が収縮する痛み

  • 子宮口が開くときの痛み

  • 膣が伸ばされていく痛み

  • 会陰部が伸ばされるときの痛み

陣痛の痛みの感じ方は人それぞれです。
不思議なことに、臆病な人には、じんわりと陣痛がやってきますし、いきなりガーンと強い陣痛が来る人もいます。
みんなが同じ痛みを味わうわけではありません。
痛みの種類は上記の4つ。
これらが組み合わさって陣痛となります。
赤ちゃんが産道を下がってくるに従い、痛む場所も移動します。
陣痛と付き合うための一番のポイントは、痛みの波にうまく乗れるかどうかです。
陣痛は怖いものではなく、楽しむものだと思いましょう。

お産の疑問②~どんな感じで進むの?~

①おなかが痛くて目が覚める(自宅)

夜、下腹部痛を感じて目が覚めたら、陣痛の始まりかもしれません。
人によっては強いおなかの張りと感じることも。
でも再び眠れたり、身の回りのことを自分でこなせる程度の痛みです。

②痛みで少し立ち止まる

前駆陣痛と痛みは似ていますが、それよりも強い感じで、いったん治まっても、またしばらくすると始まります。
痛くなったり治まったりを繰り返すようになったら陣痛の始まりです。

③10分間隔の痛みを繰り返す

陣痛が10分間隔になるか、1時間の間に6回来るようになったら、指示を仰ぐため病院へ連絡を。
経産婦さんの場合は、お産が急に進むことがあるため15分間隔でもいったん病院へ連絡しましょう。

④入院~痛みは来るけどまだまだ余裕~

陣痛の発作時間は15~20秒と短く、間欠時(痛みのない時)にはまだ話をできる程度の余裕があります。
今のうちに軽く食事をして、エネルギーの補給を。
好きな音楽を聴くなどしてリラックスして過ごすことを心がけましょう。

⑤病室または陣痛室~痛い位置がだんだん下がってくる~

赤ちゃんが産道の方に下りていくに従って、痛む場所も徐々に変わってきます。陣痛時間はどんどん短くなりますが寝ているよりも、立って動いた方が赤ちゃんも重力で下がりますし、気分転換にもなります。
(陣痛間隔は5~6分。陣痛の発作は30~40秒に。まだ痛くない時間の方が長い時期です。)子宮口:3~8cm

⑥強い陣痛がひっきりなしにやってくる

痛みの度合いが増します。
体の力を抜いて上手に痛みを逃し、陣痛の間欠時には水分補給を。
破水が起こればあともう一息。
まだいきまない方が早く進みます。
子宮口:8~10cm

⑦分娩室へ~陣痛の波に合わせていきむ~

陣痛が来て、赤ちゃんが出ようとしているのを後押しするためにいきみます。
自由な姿勢で、どうしたら生まれそうか試行錯誤してみましょう。
どうしても分からない場合は助産師さんの指示を仰いで。
間欠時間は少しですが、腹式呼吸で全身の力を抜いてリラックスしましょう。
子宮口:10cm(全開大)

⑧陣痛の合間を意識して深呼吸を

頑張っている赤ちゃんに酸素が十分行き渡るよう、間欠時は全身の力を抜いて深呼吸を。
何十秒かの短い時間ですが、体を休めて、次の陣痛に備えます。
のどが渇いたら、水分補給もOKです。

⑨赤ちゃんの頭が見えてきたらいきまない

陣痛が引いても、赤ちゃんの頭が見えている状態(発露)となったら、いきまずに力を抜き、赤ちゃんが自然に出るに任せます。
無理にいきむと会陰が裂傷するので、短い呼吸でいきみを逃します。

⑩赤ちゃんの頭が出ればひと安心

赤ちゃんの頭が出てしまえば、痛みはグッと楽に。
あとは自然に体がスルッと出てきます。
全身の力を抜き、赤ちゃんの誕生の瞬間を感じましょう。
いよいよ待ちに待ったご対面です。

⑪誕生 分娩台の上で、胎盤などの排出を待つ

赤ちゃんの誕生後、だいたい10~20分ぐらいの間に、軽い子宮収縮が何度か起きて、役目を終えたへその緒と胎盤が、子宮壁から剥がれて外に出てきます。
この時期を分娩の第三期と呼びます。

⑫2時間くらい横になったまま安静にする

分娩後の母体に血圧の変化や大出血など、異常が起こらないかを観察するために、分娩台かそばのベッドで2時間ほど安静にします。
入院室に戻るまでここで仮眠をしますが、興奮で眠れない人も。

自分が「産む」ではなく、赤ちゃんが「生まれ出るのを助ける」気持ちで

赤ちゃんは計測などを済ませてママのもとへ

カンガルーケアでは、生まれたそのままの状態でママの胸へ。
へその緒を切ったら体をふいて、出生体重、身長などを計測してからママの元へ戻ります。
沐浴をする病院の場合は、沐浴と新生児チェックを済ませてから戻ることも。

入院中・産後に気をつけたいポイント5つ

①過信せず体を労わって

生理的なこととはいえ、大仕事を終えたままの体は疲れています。
退院後も育児以外のことはなるべく控え、疲れたら赤ちゃんと一緒に横になることが大切。
すぐに一人で何でもこなそうとすると、体の回復が遅れます。
帰宅後2週間たったら、適度に動いて少しずつ元の生活に戻していきましょう。

②いかにたくさん母乳を吸わせるか

母乳は、出産後すぐに出るようになるのではなく、赤ちゃんが乳首を吸うことによって、それが刺激となって出るようになります。
入院中からできるだけたくさん吸わせるようにしましょう。

③悪露の手当はこまめに

体が衰弱しているので、細菌感染しやすくなります。
会陰に傷がある人は感染予防のためにも、排尿排便の後は陰部を拭いて清潔にし、ナプキンも頻繁に取り替えるようにしましょう。

④産後1ヶ月はシャワーのみに

悪露が出ている間は入浴を控えますが、感染予防や会陰の傷の回復のために、シャワーで清潔を保ちましょう。
悪露が減って月経の終わりごろと同じくらいになれば、清潔な一番風呂なら入っても大丈夫です。

⑤性生活は1か月健診でOKが出てから

1か月健診で、子宮の状態や会陰切開時の縫合跡などをチェックし、「普段の生活に戻ってよい」と言われたなら、性生活を開始してもOKのサイン。
避妊のことも忘れないようにしましょう。


いかがでしたか。
妊娠・出産についてシリーズ化してお話させていただきました。
今妊娠中の方、これからの妊娠生活・出産に不安を持っている方の少しでも参考になれば嬉しいです。

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