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産前産後の疑問について 「これはダメ?これはいいの?」~産後編~


こんにちは。子育てママのゆきです。
今日は前回からの続編で産後ケアについてお話していきます。

①産後の無理は、更年期に悪影響?


→✖ 更年期に響くかは不明

中国など東アジアでは、「産後に無理をすると更年期が辛くなる」といわれていて、家事をすることが禁じられているところもあるそうですが、産後の無理が更年期に悪影響を及ぼすというデータはありません。
ただ産後は貧血になりやすく、気力も体力も落ちています。
体を休ませないと、体力が回復せず、疲労感がずっと残ってしまうのは事実です。
産後に無理をすることで体調を崩した状態を長く続けると、新たな不調を呼び込む悪循環になりかねないことは確かです。
お父さんが育休をとるなら、退院直後にタイミングに合わせるといいですね。
産後ケア施設を利用する場合も退院直後がいいです。
少しずつ増えている母子で宿泊する産後ケア施設は、赤ちゃんだけでなく、お母さんの身の回りの世話もしてくれる場所です。
体と心を休めながら、助産師をはじめとするプロが、母乳指導、沐浴、その他育児にまつわる様々な不安に応えてくれるので、上手に利用すると自宅に帰ってからの育児が安心してスタートできます。
自治体と連携している産後ケア施設の場合は、費用の自己負担額が軽減されるので、妊娠中にリサーチしておくといいですね。

②産後の床上げは21日?


→△ 6~8週間は休むこと

産後には、授乳やおむつを替えるとき以外は横になって体を休めて過ごし、21日目に”床上げ”といって布団を片付け、日常生活に戻りましょうという昔からの言い伝えがあります。
今は1か月健診を機に、里帰りをしていた人は自宅に戻るなど、日常生活に戻るという人が多いようです。
しかし、3~4週間程度では足りません。
産後は、最低でも6~8週間はしっかり休んでいた方がいいようです。
目に見える傷跡がないから出産は体に大きな負担になっていないと思っている方もいるかもしれませんね。
しかし、大きかった子宮が産後は一気に縮まることで母体はダイナミックに変化します。
例えば、分娩後すぐに、手のひらほどの大きさの臓器である胎盤が子宮の壁から剥がれます。
出血が少ないのは、分娩と同時に子宮の収縮が始まるからなのです。
ほかにも、骨盤をつなぐ筋肉が緩んでいて、歩くのもままならない人もいます。
これは重傷を負ったのと同じ状態です。
無痛分娩、和痛分娩などで出産した場合も同じ。
出産自体の体力の消耗などは自然分娩に比べて少ないのかもしれませんが、帝王切開なら傷の回復にも体力が必要ですし、体がダメージを受けていることに違いはありません。
アメリカなどでは出産の翌日に退院するという話を聞くと、長く休むことに気が引ける方もいるかもしれません。
しかし、欧米では入院期間が短い分、訪問看護や家事サービスなどの制度が充実していて、自宅でゆっくり体を休めているのです。
産後6~8週間は、お母さんは自分の体を回復させ、赤ちゃんとの生活リズムを調整していく大切な期間。
ご主人だけではなく、ご両親や友人など協力してくれる人を見つけてサポートしてもらいましょう。
産後ケア施設や、家事サポートサービスを利用するのもおすすめです。

③骨盤ケアをしないと腰痛になる?


→〇 骨盤を締めるといい

出産では骨盤が開き、靭帯や筋肉も伸びます。
骨盤は体の要なので、産後の骨盤がグラグラした状態では歩いたり座ったりするのが難しい場合もあります。
腰痛になる人もいるでしょう。
そんな時は骨盤ベルトなどで大転子(ももの付け根の外側の骨が張った部分)を締めると楽になります。
産後1ヶ月くらいはできるだけ体を立てた状態ではなく、横にした状態でいるのが理想です。
出産で伸びてしまった骨盤底筋に負担をかけると子宮下垂(子宮が正常な位置から下がってしまう状態)のリスクもあります。
尿漏れなどの症状が出る場合もあります。
骨盤底筋や腹筋を鍛える運動をするときも、踵を上げるなど横になったままできるような軽い運動で十分です。
産後グラグラになった骨盤のまま足を組んだり変な姿勢をとると骨盤が歪み、腰痛の原因になりますので、骨盤矯正などに通ってみるのもいいでしょう。
最近は産後の骨盤矯正専門の整骨院などもあるようです。

④食事は和食が良い


→〇 定食形式がGOOD

食が多様化している現代の日本ですが、産前産後は和食がよいといわれています。
それは和食は栄養のバランスがとりやすいからです。
和食といっても、きちんとした手の込んだものを作る必要はありません。
カンタンなものでOKです。
和食は一汁三菜の定食形式なので、穀類、肉や魚などの主菜、野菜を中心にした副菜がとれますし、汁物が付くのもいいところ。
母乳を与えているお母さんは水分補給をこまめにした方がよく、食事に汁物がつくのはいいことです。
それに和食だと旬の野菜を使うことが多いので、栄養価が高いということもいい点です。
和食を作るのは面倒くさい、と思っている方もいるかもしれませんが、実際は同じ鍋で煮るだけ、蒸すだけなどワンステップで作れるものも多いです。
産前産後のお母さん向けの料理本もあるので、よかったら参考にしてみてください。

いかがでしたか。
本日は産後ケアの疑問についてお話ししました。
素朴な疑問ですが、実際どうなんだろうと思うことって多いですよね。
少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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