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流行しています!インフルエンザ


こんにちは。子育てママのゆきです。

10月に入りだいぶ肌寒い日が増えてきましたね。
さて、今年は例年よりも早くにインフルエンザが大流行しています。
冬に流行のピークを迎えるケースが多いのですが、今年(2023年)は季節外れのインフルエンザが流行しているといわれています。
インフルエンザは一般的な風邪と比べて高熱が出やすく、頭痛や関節痛といった全身症状が出やすい感染症です。
この記事では、インフルエンザがどのような病気かをお話ししたうえで、今年流行している季節外れのインフルエンザと、流行の原因として考えられる背景についてお話していきます。

インフルエンザとは?

インフルエンザは、「インフルエンザウイルス」によって引き起こされる呼吸器感染症です。
一般的な風邪と比べて症状が重い場合が多いことも注意が必要です。
子どものインフルエンザの初期症状で多いのは、38℃以上の急な発熱です。
合わせて頭痛や関節痛、のどの痛みなども現れることが多いようです。

インフルエンザの初期症状と一般的な風邪症状の違いは?

インフルエンザの初期症状と、一般的な風邪症状では、症状の表れ方や進行スピードに違いがあるようです。それぞれの特徴は以下の通りです。

インフルエンザの初期症状の特徴


・症状がない状態から急に38℃以上の発熱が起こる
・発熱に続いて咳や鼻水などが表れる
・だるさや関節痛など全身症状が表れやすい
・下痢や嘔吐を伴うことがある
・症状の進行スピードが速い

風邪症状の特徴


・初期には鼻汁やのどの痛みなどが表れる
・関節痛や筋肉痛など全身症状は少ない
・発熱してもそれほど高熱にはならないことも
・症状の進行スピードは比較的ゆっくり

多くの場合は1週間程度で症状が軽快しますが、重症化するリスクが高い方もいることに注意が必要です。 
高齢者や妊娠中の方、基礎疾患を持つ方では肺炎、乳幼児は肺炎に加えて急性脳症を併発するケースもあることに留意しておきましょう。

2023年季節外れのインフルエンザが流行中!

日本では季節性インフルエンザの流行は、11月下旬から12月下旬頃から始まり、翌年の1~2月頃にピークを迎え、4~5月にかけて患者数が減少します。
しかし今年は、7月頃からインフルエンザの発生数が多くなっており、季節外れのインフルエンザが流行している状況にあると言われています。
また地域によっては、インフルエンザ様の感染症による児童・生徒の集団感染による学級閉鎖や休校も発生しています。
今後の感染状況や医療機関の状況によってはさらに大きな流行となることも考えられます。

考えられる原因は「免疫力の低下」

インフルエンザウイルスは変異が頻繁に起こるウイルスです。
毎年流行するタイプが異なるため、前年に感染した方が翌年もインフルエンザにかかるケースも少なくありません。
その一方で、このような複数回の感染を経験することにより、インフルエンザに対抗する力を鍛えられるともいわれてきました。

しかし2020年に始まった新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、この3年間は主に飛沫感染を想定した大規模な感染対策が行われてきました。
この感染対策はインフルエンザにも有効であったと考えられており、インフルエンザの大規模な流行も少ない状況が続いていました。
つまり、インフルエンザへの免疫を獲得する機会が少ない状況であったとも言えます。

現在では、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行に伴い、感染対策も緩和されています。
インフルエンザに対する免疫力が低い状態の方が多い一方で、ウイルスへの感染機会は増加していることが、季節外れのインフルエンザの流行につながったと考えられます。

インフルエンザの初期症状にはどう対応する?

子どものインフルエンザが疑われても特別な対処をする必要はなく、普段の風邪と同じようにホームケアをしてあげましょう。
ポイントは以下の通りです。

①部屋の温度・湿度


インフルエンザは低温・低湿度の条件で増えていきます。
このため、室温を20~25℃、湿度を50~60%に保つようにしましょう。
1~2時間1回は換気することも大切です。
室内に洗濯物を干すだけでも湿度をあげることができます。
加湿器を使うときは、こまめに掃除をして清潔に保ちましょう。

②食事~脱水に注意~


「食欲はなくて当たり前」くらいに考えて無理に食べさせず、子どもが食べられるものを食べられるときに与えましょう。

ゼリーやプリン、アイスクリーム、うどんやお粥など、食べやすいものなら何でも構いません。
体力を落とさないためにも、無理のない範囲で食事を摂らせてあげましょう。
発熱が続くと脱水の危険があるため、こまめな水分摂取を心がけてください。
お茶やお水でももちろんかまいませんが、体に必要なミネラル分も含まれているスポーツドリンクや経口補水液などがおすすめです。
どうしても口から水分摂取ができない場合は点滴が必要になることがあります。

特に乳幼児の場合は脱水を起こしやすいので、半日以上も何も口に出来ない、あるいは口にしても吐いたり下痢をしてしまう場合は医療機関を受診しましょう。

③入浴について


入浴は体力が奪われるため、熱が下がって症状が軽くなってからにしましょう。
熱が上がるとたくさん汗をかきますので、体を拭いたり服を着替えたりして汗で体が冷えないようにしてください。

④異常行動に注意


子どもがインフルエンザにかかると、ごくまれに窓を開けて外に出たがるといった異常行動を起こすことが報告されています。
発熱している間は子どもを1人にしないで必ず大人が見守りをしてください。
意識障害や異常行動など、いつもと違う反応が見られた場合は必ず医療機関を受診しましょう。

インフルエンザで病院を受診する目安は?

インフルエンザの初期症状で病院を受診する目安は、発熱してから12時間以降、48時間以内です。
発熱して12時間以内だとウイルス量が少なく正しく検査できないことがあり、48時間を過ぎると治療薬の効果が期待できなくなってしまいます。

インフルエンザは発症後48時間以内であれば抗インフルエンザ薬(タミフル・リレンザ・イナビルなど)の投与でウイルスの増殖を抑える効果が期待できます。
これにより症状の早期軽減につながると言われています。

ただ子どものインフルエンザでは症状が急に悪化して重症化することがあるので、気になる症状がある場合は経過時間にかかわらず早めに受診してください。

インフルエンザに効く解熱剤


高熱(38℃以上)が続くと体力が必要以上に奪われるため、医師から処方された解熱剤(アセトアミノフェン)をお使いください。
※子どものインフルエンザの場合、解熱剤の一部にはインフルエンザ脳症・脳炎の症状を悪化させたり、ライ症候群(インフルエンザなどに感染した後、特にアスピリンを服用している子どもに起こる肝臓の脂肪沈着を伴う重篤な急性脳症)発症のきっかけとなる可能性があるため、原則としてアセトアミノフェン(カロナールなど)以外は使用しないことになっています。

市販の解熱剤を使用される際には、必ず医師または薬剤師に相談しましょう。

まだまだ流行が広がる気配を見せているインフルエンザ、皆さんもインフルエンザに対する正しい知識をもってこの冬を一緒に乗り切りましょう。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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