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将来必要な力が全部つく!生きる土台育て 4大方針って?? ~Vol.1~


こんにちは。子育てママのゆきです。
今日は子育てについてのお話をしたいと思います。
生まれたばかりの赤ちゃんの未来には、どんな世界が広がっているのでしょう。
どんな社会になっても、たくましく生きていける子になってほしい。
そのために親は何をすればいいのでしょうか。
ある子育て雑誌で面白い記事を見つけたので、その内容についてお話していきたいと思います。

生まれたばかりの赤ちゃんにはまだ少し先の話になりますが、いま、大学入試改革が行われているのをご存じでしょうか。
変わりゆく社会に対応して、「生きる力」を育てるための教育改革の一環で、大学、高校のみならず、中学校、小学校に至るまで総合的にカリキュラムが見直されているんです。

この教育改革に、幼児期も無関係ではありません。
2018年4月から、幼児教育に関する指針文書(要領)に、「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」が盛り込まれました。(下記参照)

「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」


〔健康な心と体〕
すくすく育っているかな?
〔自立心〕
自分でやりたい気持ちが芽生えているかな?
〔協同性〕
友だちと協力しているかな?
〔道徳性・規範意識の芽生え〕
人の立場に立ったり、約束を守ったりしているかな?
〔社会生活との関り〕
地域の人と交流したり、情報を得たりしているかな?
〔思考力の芽生え〕
物の特徴をとらえたり、友だちの考えに触れて、工夫したりしているかな?
〔自然との関わり・生命尊重〕
自然に感動したり、命を労わったりしているかな?
〔数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚〕
自分の必要に応じて、数や文字を使っているかな?
〔言葉による伝えあい〕
自分の気持ちや見たものを言葉で伝えようとしているかな?
〔豊かな感性と表現〕
表現することを楽しんでいるかな?

これにより保育園・幼稚園・認定こども園が共通の目標のもとに「幼児教育」に取り組んでいくことになったんです。

激動のいま、育みたい力とは?

もともと保育園は児童福祉法における児童福祉施設、幼稚園は学校教育法における教育施設という位置づけで、同じようなことをしていても異なる理念のもとに運営されていました。(認定こども園は両者を統合する施設で認定こども園法のもとに運営。)
しかし今回は共通の目標が定められました。
これはとても画期的なことです。
日本保育園学会の会長はこのように説明されました。
「お子さんたちが生きるのは、変化が激しく先を読むのが困難な時代です。
今回の新型コロナウイルスの感染拡大のように、何が正解なのかはっきりわからない中で、世界の人たちと連携して問題解決に取り組まなければならない場面も増えてくるでしょう。
このような時代だからこそ、保育者や教育者が一丸となって、子どもたちにはどんな力が必要かを議論しながら育てていこうとしているのです。」

文部科学省が、今の時代に必要だと考える「生きる力」は次の3つです。
●実際の社会で生きて働くための「個別の知識・技能」
●未知の状況にも対応できる「思考力・判断力・表現力等」
●学んだことを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力、人間性等」

将来こうした生きる力を身につけていくために、小さなお子さんを持つ親御さんに参考にしてほしいのが「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」なんです。

10の姿が育つシンプルな方法を紹介

10個の項目を眺めていると、あれもこれもやらなくてはいけないと焦ってしまうかもしれませんね。
ですが、小学校入学までに達成しなければならない目標というわけではありません。
達成目標ではなく、成長の方向性を示したものです。
少しずつでも書かれている姿が見られるようになってきたらいいですね。
ではこの10個の姿を育てるためのシンプルな4つの方法を今からお話していきます。

方針1 赤ちゃんの邪魔をしない

お父さん、お母さんにまず知っておいてほしいこと。
それは赤ちゃんは自分で自分を育てていくということです。
もちろん、ミルクを与えたり、おむつを替えたりというお世話をしてもらえないと、生きていけません。
でも「能力を伸ばすために」と親がわざわざ何かをしてあげる必要はないのです。
「日本赤ちゃん学会」という学会の研究でわかったことは、赤ちゃんは動くことで自分の脳を育てています。
赤ちゃんはお腹の中で5、6週目から動き始めます。
この時期の赤ちゃんはまだ大脳がきちんとできていません。
それなのに、動くのです。
それは動くことで脳がつくられているからだとわかってきました。
動いて自分の体に触れることで自分の体を知り、動いてお母さんの子宮に触れることで自分以外の存在を学んでいきます。
このように赤ちゃんは胎児のときから忙しく「学習」しています。
この仕組みは生まれてからも継続されます。
赤ちゃんは寝返りして、お座りして、つかまり立ちができるようになると、やがて歩き出します。
こうしたことができるようになるために、親は何か教えてあげたでしょうか。何も教えていませんね。
赤ちゃんが自分で自分の体の動かし方を発見して、練習して、できるようになっていくのです。
同時に身の回りの環境についても学んでいます。
ところが、こうした学習を邪魔してしまうのが親です。
繰り返し、繰り返し、ティッシュを指でつまんで引っ張る練習をしているのに、「いたずらはやめてね。」とつい取り上げてしまいますよね。
障子に指をさしたら、穴が開くことを発見して、繰り返し確かめていたのに「やめて~」と止められてしまう。
それはいたずらなどではなく、赤ちゃんにとっては真剣な学習で、この時に「健康な体と心」や「社会生活との関り」「思考力の芽生え」などが育っています。
「この子は賢い子になるわ。」と笑顔で見守ってあげましょう。

方針2 すてきな環境を用意する

赤ちゃんは自分で自分を育てることをお話ししました。
でも、その時、身の回りに自分から働きかける物が何もないと、「学習」ができなくなってしまいます。
最近では散らかるのがイヤだからと、ほとんど物を置かずに暮らしたり人がいますが、赤ちゃんの発達という観点からいうとあまり良くありません。
危険なものを置いておくのはよくありませんが、赤ちゃんが「あれ何かな?」と触ってみたくなるような物がある環境づくりは大切です。
赤ちゃんが、「あれ何かな?」と見つめたり、触ってみたりする行動は「探索行動」といいます。
危険がない限り、この探索行動をできるだけ自由にできるようにすることが、「自立心」や「思考力の芽生え」を伸ばすためのすてきな環境づくりになります。

子どもが興味を持ちそうな物を置いてあげるのです。
たとえば赤ちゃんの目の前で紙をクチャクチャと丸めます。
赤ちゃんはその様子を一生懸命見つめて、音も聞くでしょう。
それで丸い球ができたら、ポイって赤ちゃんのそばに投げておく。
そうすると赤ちゃんは一生懸命それを手でつかもうとします。
こういうのを10個くらい置いておくと1時間は遊んでいますよ。
おもちゃになるわけです。

おもちゃは大事です。
市販のものでも、手作りのものでもいいので、いろいろ用意してあげましょう。
たとえば食事のときにスプーンでコンコンとテーブルを叩いて音を楽しんでいるなら、太鼓や木琴を買ってあげてもいいかもしれませんね。
この子は何をしたいのかな?何を楽しんでいるのかな?って観察しておもちゃを考えるとお母さん、お父さんも楽しいかもしれませんね。

絵本も色々買っておいて興味を持ったら読んであげましょう。
「数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚」が育まれます。
そして外に連れ出してあげること。
家の中にどんなおもちゃや絵本を用意しても、街や自然の中で出会うバリエーションの豊かさにはかないません。
人々の話し声、車のクラクション、木の葉や花の色、鳥の鳴き声等々。
赤ちゃんが飽きることはありません。
「自然との関わり・生命尊重」を学んでいるのです。
走り回れるようになったら、思う存分外遊びをさせましょう。
ここでも子どもが自分でやりたいと思うことを、本当に危ない時以外は邪魔せず、見守る。
すると子どもは走り回ったり、遊具に登ったり、飛び降りたり、自分なりに挑戦して「健康な心と体」を自分で育てていきます。
小学生ぐらいになったら、山登りやキャンプに連れていきましょう。
大雨に振られて大変な思いをしたり、満点の星空を眺めたりして「すごーい」と圧倒されたりする。
その時、子どもの中で理屈を越えた「豊かな感性と表現」が育っているのです。

いかがでしたか。
長くなってきたので今日はここまでにします。
4つの方法の2つ目までお話ししたので、次回は3つ目からお話ししたいと思います。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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