興和が、イベルメクチンの「オミクロン株」への抗ウイルス効果を確認したという事の真偽を興和さんに電話で確認してみた

興和 イベルメクチンの「オミクロン株」への抗ウイルス効果を確認 というプレスリリースが2022年1月31日に出た。

これが本当であれば、ビックニュースのはずだが、依然として政治は動かないし、オミクロンにかかった患者に対しても、病院で処方されない。

これは何故か?

■分かりづらい表現(非臨床試験)

直接、興和さんに電話して真相を聞いてみた。

そうすると、文章をさらっと読んだだけでは分からない事が見えてきた。

結論から言うと

この効果というのは、あくまで(今のところ)試験管レベルの研究結果という事だ。

最後に、プレスリリース全文とリンクを貼っておくので、自分で確認して頂きたいのだが

普通に読んだだけでは、試験管レベルの研究という事は分からない

そうは書いていないからだ。

でもよく読むと、(非臨床試験)とある。

これが、「試験管レベルの研究」という意味なのだと説明を受けた。

うーん

分かりづらい、、、

専門家であれば、分かるのかもしれないが、普通に読んだだけでは分からない

さらに、この後の本文には以下のような文章が続く。

「イベルメクチンの新型コロナウイルス感染症に対する有効性

ならびに安全性を確認するための臨床試験を実施しています。」

つまり、臨床試験もしているが、今回の公表内容は

臨床試験の結果ではなく、あくまで(非臨床試験)「試験管レベルの研究」結果という事だ。

冒頭の結論部分と、本文中の内容が、混じっているので、普通に一度読んだだけでは、

よく分からない文章になっている。

しかも、「効果がある」とは書いてあるが、どの程度の効果なのかが全然分からない。

一応、「既存の変異株(アルファ・ベータ・ガンマ・デルタ株)と同様に、オミクロン株に対し

ても同等の抗ウイルス効果がある」と言っているが、既存の変異株にどの程度効果があるのかが明記されていないので、

それが、0.0001%程度の微小な効果なのか、大半に劇的な効果があるのか、不明な文章になっている。

■一部の医療機関での正式な投与開始

ところが一部の医療機関では、この公表を受けて、正式にイベルメクチンの投与が始まった。

千葉ポートメディカルクリニック

「オミクロン株に対してイベルメクチンが有効と発表 これを受けて2月1日より当院ではイベルメクチンの投与を希望者に開始します」

引用元

https://www.chibaport-medical-clinic.com/medical-c/corona/corona3/

これは、興和さんの1月31日の公表をうけて、翌日には投与が開始された事になるから、

ものすごい早い対応である。(内々には知らされていたという事だろう)

■朝日新聞による真逆な記事

これに対して、朝日新聞DIGITAL版は、正反対の論文結果を2022年3月31日に公表した。

イベルメクチン、新型コロナへの効果確認できず 国際チーム論文発表

引用元

https://www.asahi.com/articles/ASQ30619TQ30ULBJ00N.html

この他にも世界中で、さまざまな研究がすすんでいて、効果があったとという発表も出ているが、

小規模だったり、結果にムラがあったりしていて、日本の医療現場や政治が動くほどの事には至っていない。

■考察

どうしてこのように、正反対の情報が飛び交うのであろうか。

それは、情報を発信する側に様々な「思惑」が働くからだ。

ワクチンの製薬会社や、権益を得ている方々は、当然のこと安価で安全な薬が出てきてしまうと、

自分達の権益を失う事になる。

また、試験管レベルの結果を、分かりづらい形で公表した興和さんにも、

早くこの安全な薬を世に知ってほしいという願いがあったのかも知れない。

(興和さんのプレスリリースでは、イベルメクチンの安全性についても触れられている。)


だから、イベルメクチンに否定的な報道が出ても、肯定的な報道が出ても、それを誰が何の目的で発信しているかについて見極めなければならない。


■増え続ける患者

 言うまでもなく、オミクロンは現在進行形で猛威を奮っている、同居はしていない自分の家族や友人達が

大勢、感染していて、高熱や筋肉痛のような痛みに苦しんでいる。知人の旦那は、残念ながら数日のうちに命を落とした。

ワクチンの副反応で苦しんでいる方々もいる。

イベルメクチンが実際に効果があるのかどうかは今のところ、正式には分からない。

ただ、多くの効果があるという研究結果があること、

イベルメクチンは寄生虫感染症治療薬として、WHO が感染地域に 30 年以上にわたって配布していて

重篤な副作用がほとんどない事は確かである。

 

そして政治家の方々はには積極的に動いてほしい。

一部の医療機関に、その臨床の負担をさせて、その結果を斜に構えて「確かなんですか?」

などと悠長に言っている場合ではない。

もしもコロナに効果がある可能性があるのであれば、国が自ら積極的に臨床試験をバックアップして、行うべきなのではないだろうか。

興和さんは、「試験管レベルの研究」だけでなく、現在大規模な臨床試験を実施している。

早く、この結果が誰が読んでも分かりやすい形で、公表されることを待ちたいと思う。

最後に、プレスリリース本文を添付しておくので、各自で読んで頂きたい。

■プレスリリース本文

https://www.kowa.co.jp/news/2022/press220131.pdf

2022 年 1 月 31 日

興和 イベルメクチンの「オミクロン株」への抗ウイルス効果を確認

各 位

興和株式会社(以下、「興和」)は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症治療に対する第Ⅲ相臨床試験(開発コード:K-237)で使用している治験薬「イベルメクチン」につきまして、北里大学との共同研究(非臨床試験)から、既存の変異株(アルファ・ベータ・ガンマ・デルタ株)と同様に、オミクロン株に対しても同等の抗ウイルス効果があることを確認いたしました。

興和は 2021 年 7 月に発表したとおり、ノーベル生理学医学賞受賞の大村智

北里大学特別栄誉教授から直接、新型コロナウイルス感染症を対象とした、治療薬としてのイベルメクチンの臨床試験実施についてご依頼を受けました。新型コロナウイルス感染症治療に少しでも貢献し、国民の健康を守っていくことが製薬会社の使命と考え、イベルメクチンの新型コロナウイルス感染症に対する有効性ならびに安全性を確認するための臨床試験を実施しています。

イベルメクチンは寄生虫感染症治療薬として、WHO が感染地域に 30 年以上にわたって配布しています。特にアフリカの一部の国では、ボランティアが人々に直接配布するほどの安全性が確認されています。また、イベルメクチンは SARS-CoV-2 の細胞内への侵入抑制と複製阻害という作用が報告されており、ドラッグリポジショニングとしての新型コロナウイルス感染症治療薬(錠剤)としての応用が期待されています。

なお、本臨床試験では、寄生虫感染症治療薬としてすでに承認されている用法・用量と異なっていますが、臨床試験の中で有効性・安全性を確認しているところです。

興和はイベルメクチンの SARS-CoV-2 に対する臨床効果を確認し、いち早く国民の皆様に提供することで、新型コロナウイルス感染症治療に少しでも貢献してまいります。

※海外において、患者さんがヒトには危険な高含量の動物用イベルメクチンを使用し、有害事象が発現するとの報道がありましたが、興和は、ヒトに対する医薬品の臨床試験の実施基準である「GCP(Good Clinical Practice)」で定められている厳格な基準に則り、イベルメクチンの臨床試験を実施しています。

以 上

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