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ダブルレインボー 〜必要なことを必要な時にせよ

『上の人』の導きに従っていると、日々いろんなことが起きる。

ラッキーな展開につながる導きだけでなく、自分の「壁」を乗り越えるためのルートに導かれることもある――どうやら、魂の満足/成長のためには、逃げない方がいいこともあるらしい。

自分が「あれは熊だ。怖い」と思い続けてきたものを、別の角度から見た結果「違う、パンダだ!」と気づくこともあるし、逃げ続けているとその先に用意されている「素晴らしい新たなステージ」に至ることは無いそうだ。

だから、ちょっと高めの跳び箱を飛ぶように、タイミングが来たら「跳んじゃうと」いいのだと思う。ちゃんと『上の人たち』は、本人にとってベストなタイミングにガイダンスをくれるから。

実は先日、まさにそういう展開があった。

個人的連休初日、目覚めてベッドの中でゴロゴロしているときに「そうだ、あの庭園の牡丹を見に行こう!それから実家に立ち寄ろう」と思った。

最近、父が簡単な手術を受けたので、様子見ついでに回復力が上がる呼吸法でも教えてこようと思ったのだ。

午後から雨予報であまり花見日和ではなかったけど、何故か「どうしても今日行きたい」と思い、家事を終わらせてからゆっくり家を出た。

到着した庭園は名物の牡丹が7分咲きで、芍薬はまだつぼみ。到着と同時に雨も降りだしたが、濡れた新緑と花はみずみずしくて綺麗だった。
そして、駐車場に戻る頃には雨もやんで虹が出現!

虹は私にとってメッセージ性の高い事象で、神社のような特定の場所に猛烈に行きたくなって出かけた際、道すがらによく見かける。
今までの経験を総合すると、私の場合、虹は「You are on the right way」というメッセージだ。

そこで昨日も「OK、やっぱり今日でよかったんだね」と思いながら、父に電話を入れたところ、急に体調が悪くなって、これから病院で点滴を受けるという。「だから今日は家に来るな」と、かすれ声で呟いて電話は切れた。病院には母が付き添っていた。

あららららら……じゃあ日を改めるか、と思いつつ車を出したが、私も病院に行く方がいい気がして、病院の住所を調べた。すると、そこから車で3分ほどの場所。なんと、すぐ近くじゃないか!

病院についてすぐ、直感は正しかったことが判明した。

「入院して寝たきりだとなかなか傷が癒えないので、普段通りの生活を送りつつ、抗生剤の点滴を毎日打ちに来てください」と先生が言っているのに、父を入院させておきたい母がごねていたのだ。

正確に言うと「はい、通院して点滴打ちます」と、先生の指示にあっさり従った父を責め、文句を言っていた。母は「先生は入院しろと言ったのに、お父さんが頑固で抵抗して拒絶した」というのだが、病院側に確認したところ、そんな事実はなく、むしろ逆で……。

母はこういう困った癖がある人で、自分の思い通りに事を運ぶためにしれっと質の悪い嘘をつく。

相手を傷つけないための嘘ならまだいいが、母の場合は完全に「自分のための嘘」で、その嘘に巻き込まれた人は汚名を着せられたり、印象が悪くなるため、はなはだ迷惑だ。

しかも、本人は時間が経つと自分の嘘を「真実」と思い込むらしく、常に自分は正しいことをしていると思っているっぽい。だから、反省&改善を求めることが難しく、私も父も被害に遭わないように上手く避けるスキルばかり高くなった。

父が助言を仰いだ精神科の先生によると、パーソナリティ障害の一種なのだそうだ。

そんなわけで、私が病院に立ち寄ったのは大正解。

母から「入院しろと言われたのに、お父さんが頑固で通院することになっちゃって私、大変!」という「6割方嘘」の情報が仲良し親戚に拡散される前に、「もし、こういう電話が来たら、いつもの嘘なんで真に受けないでね。事実はこうだから」とLINEを送り、まだ嘘をついた自覚がある母をたしなめ、父にはしばらくの間、まめに様子を見に来ることを告げ、夕飯を買いにいって両親と食卓を囲み、父が就寝したところで帰ってきた。あーやれやれ。

父はそういう母と暮らしているだけあって、スルースキルが非常に高いが、やはり具合が悪い時は堪えるらしい。そして、精神的に参れば体調も連動するわけで、母はなんでそういうことが分からないのだろう?と、ほとほと不思議だけど、そもそも相手の心情を慮ることができる人なら、害のある嘘などつかない。

というわけで、今回は父が落とし穴に落ちる前に穴を塞ぐことができたし、母と父の「現在地」も知れて良かった。
(「現在地」を知ると対策がとれるからね)

やっぱり、雨予報にもかかわらず、牡丹を見に行って正解だったのだ。

ちなみに『上の人』はお褒めのメッセージを届けてくれた。
以下の写真は、点滴が終わった父を実家に連れ帰って、夕飯のおかずを買いに出かけた時に見た虹。今度はダブルレインボーだ。

さらに、テイクアウト品を受け取りに行ったお店の駐車場には「77」の車が。でしょ? 私、よくやったでしょう?
やっぱり『上の人たち』のおすすめは、まるっと調和して、自分の心が軽くなる行動なのね。

必要な時に必要なことをする――それが一番ラクに崩壊や落ち込みを防ぎ、大難を小難に変えるコツなんだな。そして、そのタイミングさえも『上の人』は完璧に教えてくれる。

そんなことを経験から学んだ1日だった。

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