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アマミキヨと白い龍に会いに北海道④

翌日は洞爺湖の遊覧船に乗って、大島に渡った。

洞爺湖の中には大島、弁天島、観音島、饅頭島という4つの島がある。
そのうち最も大きいのが大島で、なぜか「中島」とも呼ばれている。

大島と中島の違いがよく分からないが、遊覧船では「大島」とアナウンスされるので「パワースポットの中島」に行きたい人は、大島で降りましょう。

この島の桟橋から30分ほど森の中を歩いていくと、大平原と呼ばれる木々に囲まれた広い草原が出てくる。ここは北海道有数のパワースポットで、羊蹄山を含む周囲の山々から、龍脈を伝って流れてきたエネルギーがたまる場所らしい。

ハイヤーセルフが「洞爺湖の白い龍に会ってこい」と言うなら、とりあえず大平原に行けばいいよねと、安直に来ちゃったけれども、大正解だった。

ここはエネルギーの受け皿。龍神さんが休息するのによさそうな”猫ベッド”的な場所で……………そう!まさに猫ベットっぽかった。

羊蹄山ー富士山レイライン上にあるため、真正面に羊蹄山が見える。

エネルギー充電スタンドを兼ねている安全で快適な猫ベットーーそんな体感が湧いてくる場所なのだ。

周りを水と森と山に囲まれていて、上を向けば青空。太陽の光が燦々と降り注ぎ、聞こえるのは鳥たちのさえずりと木々の揺れる音だけ。

私が訪れたのは、活発化した太陽フレアの影響で、北海道でもオーロラが観察された日の翌々日。引き続き太陽のパワーは強烈で、外にいるとそれほど暑いわけではないのにぼーっとしてしまう。

ところが、この大平原では全然眠くならないどころか、むしろ目が冴えて元気になった。ここは生命エネルギーのプールみたいな場所だ。

原っぱに座って鳥を眺めたり、瞑想していると、身体中にひたひたとエネルギーが満ちてくる。乾燥している高野豆腐を水につけた時のことを想像してほしい。あんな感じでじゅわーっとエネルギーが充填されてくる。

ほんっとに豊かな空間だった……。
コンビニも何もないけど「全部ある」と感じる。そして、その感覚は次第に「全部、自分の中にあるし、足りなくなったらチャージされるから大丈夫」に変わっていった。

わぁ、ここに来れてよかった!
そう思いながら1時間くらい、のんびりしていたと思う。大平原の入り口のベンチに、観光客とおぼしき外国人さんが寝ていて、誰が通っても身じろぎせずに緩み切っていたけど、分かるわぁ……。ただぼーっとしているだけで全細胞が「宇宙の美容液でひたひたになる」場所だもんね。

さて、そんな感じで心地よい時間を過ごし、ハイヤーセルフからもガイダンスをもらったが、肝心の白い龍神さんはどこにいるのだろう?
この日は雲ひとつない晴天で、龍雲さえ出ていなかった。私は目を開けたまま龍神さんが見える人ではないんですけど。。。

そう思いつつワークを続けたら、自分自身が「洞爺湖とその周辺の自然そのもの」になる感覚が降りてきた。文字にすると妙だけど、自分の体そのものが湖であり、大地であり、湖と取り囲む道路で、周囲の山で、その瑞々しさや動植物の躍動感が、自分の体に転写される感じ。

ビジョンの中で自分の体を見回して、湖の中にいるバラエティ豊かな魚や貝、淡水藻の美しさに感動。なんてバラエティ豊かで満ち足りていているのだろう!

すると、ビジョンの中に動きがあった。洞爺湖(である自分)の中から白くて大きくて長いものが現れて、ひゅるるーっと宇宙に昇って行ったのだ。

お、白龍さん?
と思うも、とにかく巨大で一瞬だったため全貌は分からず。めちゃくちゃデカくて滑らかに動くスカイツリーの胴体部分だけ見た感じ。

このビジョンを見ている間に、龍神さんと思しき存在が、自分の全能力を使っていくためのコツと、潜在能力を活性化するためのワークを伝えてくれた。

そのコツは「言うは易し、行うは難し」な内容で、もし自宅でこのガイダンスを受け取ったら、私は即座に反発したと思う。「それができたら全人類、苦労しませんよ」と。

だけど、大平原で寛いで感じ方が変わっていたせいか、抵抗なくすんなり受け入れられた。もしかしたら、このためにここに来たのかもしれない。ハイヤーセルフもガイドも、龍神さんもありがとう♡

……と、その時は心から感謝したのに、大平原を去る段になって再び不安が湧いてきた。もーすぐ揺れ動く、私の心よ。。。でも、さっき見たものは本物?エゴが描き出した勝手な妄想だったら痛くない?

そこで、念押しで龍神さんにお願いを。
「洞爺湖の白龍さん、私はちゃんとあなたに会えましたか?会えていたら、それと分かるサインをください」。

光の加減とはいえ、何気なく撮った写真に虹が出るとうれしい

すると、森の入り口を写した写真に虹が出た。
さらに2〜3分後、誰もいない遊歩道に2mはありそうな立派な蛇さんが出現。道の真ん中に悠々と横たわっていらっしゃった。ご存知のように、蛇は龍の化身だ。

つぶらな瞳の美しい蛇さん

「おー蛇殿!出てきてくださいましたか。ご足労ありがとうございます!」

これ以上ないほど明快なメッセージに嬉しくなり、お礼を言ってからスマホを向けると、蛇殿はそのまま動かずに撮らせてくれた。穏やかな表情のアオダイショウさんだった。

洞爺湖の白龍さん、分かりやすいサインをありがとうございました。
どうやら私は無事、龍神さんに会えたようだ。

神様方は高次の存在は、求める人には必ずそれと分かるサインをくれる。その人の好みや理解度に合わせたカスタマイズは完璧で、こういう経験を重ねると、やっぱり宇宙の本質は愛だと実感せざるを得ない。

「撮った?じゃあ、またね」と去っていく蛇殿を見送ってから、小声で歌いながら来た道を戻った。この場所を体験できた喜びと、どこまでも豊かな自然界の全てに感謝して、讃える気持ちを表現しようと思ったら「これは歌うしかない」だったのだ。

この旅で出会ったすべての動植物と人、そして目には見えない存在たち、みんなありがとう。とてもとても豊かな時間で、多くの気づきをいただきました。

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