「旗」を作ろう!〜ロゴ・イメージイラスト作成〜
頭の中を、外に出す
団体設立に必要な仲間が集まり、旗印となるビジョン・ミッションの言語化が終わった後に取り組んだのは、外装である「イメージ・イラスト」「ロゴ」作りでした。
私の頭の中には、何年も前から1枚の「絵」があります。
それは私が実現したい世界、実現したいプールの絵でした。
日本プール利用推進協会のことを理解してもらうには、私が言葉を重ねるのと同じくらい、もしかしたらそれよりもこの頭の中を見せることが大切なのかもしれない。
この頭の中にある絵を、誰かに外に出してもらおう!
頼ったのは、妹でした。
実は私の家族は、私も含めみんな絵を描くのが好きです。
その中でも妹は美大に進み、現在も作品を作っています。
ただ彼女の専門は「彫刻」。イラストも描けなくはないですが、やはり専門とする方に依頼した方が良いと思い、適任者を探して紹介してもらうことになりました。
NPO法人を設立する過程を振り返ると、何度も「私は運が良かったな」と思う場面があります。
この適任者探しに関してもそうで、(さすが妹で姉のことをよく理解していたとも言えますが)私の求めるテイストのイラストを描ける方をバッチリ紹介してくれました。
性能や設備に関しては、はっきりと言語化して伝えることが可能です。
しかし「イラスト」に関しては、いくら経験が豊かでたくさんの素晴らしい作品を生み出されている方であっても、「感性」や「好み」といったものの相性が強く影響するのかなと思います。(それを調節するのが、プロの方かもしれませんが)
そういった相性が合う方と「出会うことができる」ということは、様々なことを達成するのに結構大きなウエイトを占めているのかもしれません。
どういう法「人」になりたいか?
妹の紹介してくださった方は、現在は他のお仕事をされつつ、将来はイラストでのお仕事もできるようになりたいという方でした。
その方にお伝えしようと思っていたのは以下の2つ。
①依頼するイラストは、団体がめざす「ビジョン」を具現化したもの
②団体として、せっかく関わり合いになれたのだから内部の方でも外部の方でもお互いにプラスとなる関係を築きたい
特に②は、団体としての人や組織との「関わり方」で軸にしたい考え方でした。
NPO法人日本プール利用推進協会が、受益者はもちろん支援者の方も笑顔にできるような存在になりたい。
熟練の方が私たちの活動に関わることで新たな発見や喜びを感じてもらったり
これから羽ばたこうとしている人と「同期」のようにともに成長していったり
「仕事」でも「家族」でも「遊び」でもない、だけど自分らしくなれるもう一つの場所になったり
欲張りかもしれないけれど、団体が掲げる本来のビジョン・ミッションのほかに、日本プール利用推進協会がそんな存在になれたらなと思っています。
一目惚れ
仲介者である妹を交えての初対面で、依頼したいイラストのイメージを伝えるときは、とりあえずしゃべりまくりました。
「プールは『人々を重力から解放する場所』なんです。車椅子の方がプールに入れば、浮力で立てるのでその車椅子が誰のかわからなくなります。
だからイラストには空の車椅子を描いて欲しいです。
あと、オムツをつけていると入れないプールもあります。だからオムツをつけて利用している人も描いてください。あとタトゥーのある方にも気兼ねなく入れるプールになって欲しい!
高齢者の方の利用が多いイメージですが、若い方にも、泳がなくても楽しめる場所です…」
自己紹介をのぞいたら、8割方は私が話していたと思います…それでもしっかりメモを取りながら、その方は話を聞いてくださいました。
数日後、イラストのラフ(白黒)が送られてきます。
一目惚れでした。
私の頭の中がここにある!頭の中から出てきてる!
誰も水泳キャップをかぶってないし、まあるいプールに多様な方々が入っている。
いくつか修正を依頼しカラーにしてもらったイメージイラストは、私にとって大切に掲げたい「旗」となりました。
初めてのロゴ
イメージイラストを依頼した方には、団体のロゴも依頼していました。
実はその方、ロゴ作成は今回が初めて。
私も、依頼するのは初めてです。
Facebookにも書きましたが、ロゴに関してはお気に入りポイントが3つあります。
❶プールが笑っている
JAPUPAの「U」が口で、笑顔になっているのわかりますか?
にっこり誰にも優しいプール。
テーマカラーであるピンクと相まって、とても可愛く優しい雰囲気です。
❷形
「四角くしない」というのが、このロゴの作成をお願いしたときに伝えたことでした。
なぜなら、プールというとほとんどの方が「四角」を思い浮かべるから。
今までのプールのイメージから抜け出し、もっと多くの人に届く存在になるためには、「四角」というイメージからまずは抜け出したい。
そんな思いがあって、この形になりました。
❸プールの入り口
右上に小さなプールの入り口(ハシゴ)があるの、わかりますか?
実はこのロゴ自体がプールなんです。
ロゴを作成してくださったのはプールとは関係のない方なのですが、ラフの段階でこのハシゴを見たときに(9パターンくらいいただきました)一目惚れしました。
たくさんの対話を重ねて作られたこのロゴが、プールがもたらす笑顔のために、たくさんの人が手を取り合うための役割を果たしてくれると確信しています。
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