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仕事を無視する

■僕の3つの仕事分類

仕事をしながら、いつも仕事を以下の3つのものに分類して考えている。

①得意な仕事

②苦手な仕事

③無視する仕事

まず、①は言うまでもなく、難なく自分がこなせる仕事である。得意な仕事はさっさと済ませるに越したことはないと思っている。

次に、②は自分一人でできる場合と、誰かの援助が必要な場合とがある。時間もそんなにかからないものもあれば、何日も要する仕事もある。②のような仕事って、人間は誰もが回避したいって思いがちなんだけど、仕事を終えた後の達成感とか充実感は非常に大きい。②は、そのまま①になっていくことも多いので、逃げてしまうのはもったいない。

そして、③は個人的に得意とか苦手とかいうことよりも

いらない仕事

として見ている。

真面目な人ほど、仕事に対して①と②で分類しようとするが、個人的に③って非常に大切だと思っている。

僕は、まず仕事に対して①~③の分類を行った後、③に関しては一定期間無視に徹する。若い身分にその仕事が重要か否かを完璧に判断する能力ってないので、時に③にしてはいけなかったってこともある。つまり、無視していてはいけなかったってことが後からわかる場合だ。

経験上、③の中の10%未満が③を外れる。かれこれこんな分類を3年以上実践しているが、年々このパーセンテージは減らせている。つまり、無視してもそんなに影響ないものが増えていることを意味する。

■なんでもかんでも③にしていると、能力が上がらない

③は、全体の仕事の中で言えば割合的に少ない。なぜなら、③ばかりにしていては、仕事の能力値って上がらないからだ。③に安易に分類するのではなく、③になり得る理由を考えなくてはならない。

もし、③に分類しそうだけど、本当に③にして良いのかわからないときは、その仕事をふってきた上司以外の人に聞いてみるのも良いと思う。僕は、同期とかから意見をもらうことで、③から外すことはしばしばある。取り組んでみたら、良かったってこともある。

■明らかに③と思えるものに関しては自信を持つ

上司から思いつき的な感じで仕事をふられることってある。何も考えず、適当に仕事をふってこられた場合は、即効③としている。

真面目な人は、こういう仕事に対し①か②でしか分類しないため、必ずすべての仕事をこなそうとする。しかしながら、③を時たま召喚させることによって、

・自分のストレスが減る

・自分はやりたくありませんって意思表示ができる

ことが分かってきた。何度も言うが、②と③は違う。②は、積極的にストレスを感じつつもやっていくべきだ。②→①にすることが大切である。

しかし、③を素直にやり続けると、徒労に終わる可能性が非常に大きい。

ちなみに、僕の場合は学会を③に分類することが多い。学会って、本来は個人が自己研鑽のために入るものであって、周りの空気感で加入をするか否かを決めるものではない。

だから、個人的に興味のある学会は行くけど、それ以外の学会に絡む話は③に分類するようにしている。まあ、厳密には仕事ではないので、強制される筋合いはないのだが、

学会に参加する人=意識高い系

っていう同調圧力がはたらくものなので、一応仕事とみなす。

■③だと思いつつやった仕事って特に何ももたらさない

「明らかに③だな。だけど、とりあえずやってみたら何かあるかも。」って思ってやった③の仕事があることも確かだ。だけど、

③は一生懸命にやっても何もなかった

ってことがなんだかなぁ、多い。

僕が思うに③って、上司とかも③と思っているから部下に押し付けるってことが少なくないと思う。上司の上司が仕事を提案し、上司が

「これは③だ!あいつにやらせよう。」

ってなっている気がして仕方ない。そう思う理由として、③とみなして無視を続けたところで、

怒られたことがないから

だ。

①とか②の仕事って、結構、進捗状況とか聞かれるし、ミスがあれば指摘を受ける。だけど、③に関してはそういうことはほとんどない。

やっぱり、上司がその仕事を③だと思いつつ、どうしても上司自身もやりやくないって時に部下に③を押し付けるからこそ、上司は

「仕方ないな。」

って思ってくれているのかもしれない。

■③か悩むなら無視か相談

③の仕事が来たな。だけど、③にしていいのかなって思った時は、

まず怒られるかもって覚悟で③としておく。このまま何もなければ③のままで経過する。

だけど、③にしたいけど日ごろお世話になっている上司なら、取り組んでみるのもありかもしれない。先ほども言ったように、上司も③だと思ってふっていると思うので、それに協力すれば関係性が良くなる可能性があるからだ。

しかしながら、③ばっかりふってくる上司だった場合は、

右から左へ受け流す

ってのはある意味仕事においての戦略だろうと思っているので、試してみてほしい。