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思い出して頬が熱くなる。

一時期バッティングセンターによく行っていました。
近所のボロボロの。

野球少年が打ってました。
後ろのベンチにお父さんが座り、寡黙に見つめていました。
なんだか幼いころの自分と父を見ているようで、なんだかスッと背筋が伸びるような。

昨晩も久しぶりに行きました。
また別の野球少年がいました。
今度のお父さんは熱血タイプ。
ネットの後ろに立ってまずは素振り、ボールを打ち始めると「腰が入ってないぞ!よく見てよく見て!」と結構スパルタ。
ちょびっと恥ずかしいんですよね。
指導されるのもなんだか恥ずかしいし、周りの人が見てるんじゃないかと思ってしまう。
実際は「あぁ、やってんなぁ。」くらいにしか思ってないんですがね。

ソフトボールをしていたころ、よく父とバッティングセンターに行きました。
打っては素振り、打っては素振り。
うまくできないのが恥ずかしくて、ちょっと嫌だなとも思っていました。

空振りするたび「あー違う!」「今のは無理だろ…」などなど呟く少年。
懐かしい、私もそんなこと呟きながら打ってたわと、微笑ましかったです。

中学に上がりテニス部に入ったときは、よくコートを借りて練習しに行きました。
今考えると、あの歳であれだけ動いて、恐るべし、父。
勝てなくて悔しかったです。
めちゃめちゃ走らされた。
軽くラリーだってのに左右に振るもんだから、終わる頃には息も上がって。
「テニス初心者のパパに勝てないのか?」って、あなた運動神経スーパーマンじゃん・・・!
娘の煽り方をよくわかっている父です。

人に良く見られたいとか、格好つけたいとか、そういう気持ちが沸沸としてくるんですね。
あんまり良いことじゃないことの方が多いけれど、時にそれは原動力にもなって。
私はそうでした。
人よりもちょっとだけでも優れていることで、心の余裕、ゲットだぜ。してました。
どうやら私も結構マウント属性らしい。
マウンテンゴリラってか。だから小中はゴリラと呼ばれていたんだろうか。

多分違う。

勿論、純粋に上手くなりたい、勝ちたい!という気持ちもありましたが。
とても負けず嫌いです。

あるじゃない、強豪校とかペアを見るとこう、怯む感じ、同い年だけどなんかすごく敬語で話しちゃったりとか。
ちょっとカッコイイなって思ってました。
一方でなんだよクッソー!とも思ってました。

良いですね。部活。
ソフトボール、テニスと来て、高校は軽音楽部に入ったんですがどこを取っても情熱燃やしてたなと思います。
今でもギターは続けているのですが、先日弾いていたらふと高校時代のライブを思い出して。
小さなライブハウスでみんな汗だくになりながら、飛んだり叫んだり。
いやぁ、青春だ。
バンドメンバーとすれ違うこともあったし、気まずい時期もありました。
お泊りといえばお決まりでマリオカートをやったり、学校の前に自転車停めて暗くなるまで他愛もない話をして。

そんな私たちももう一緒にお酒を飲んだりして、それぞれ散り散りになった土地で生きているわけで。
最近どうよ、なんて話しちゃって。

あぁ、なんかしょっぺぇ、青春しょっぺぇ。

いつまでも心は17歳ということで。
レモンが弾けるような日々を目指していこうと思います。

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