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「ゴジラvsコング」感想+ファスト映画について思うこと

観てきました~! 感想はううーんっっ汗

ものすごく楽しみにしていたんですけどね。結果としては、かなりの期待外れっていうのかなー ぶっちゃけ、つまらなかった(T-T)

前の「キング・オブ・モンスターズ」と比べると、しょぼい。何ていうか、感動が無かった。そして、小栗くん。白目剥いて、ホラー映画か!って感じで、あんな役なら、別に小栗君で無くても、ハリウッドのエセ日本人俳優でもいいんじゃないの??って思ったし、一言で言うなら、トホホ過ぎでしょ。存在意義も無いし、芹沢博士の息子設定である意味もないし。

前回のが、往年のゴジラファンのツボを抑えた鳥肌モンでうるうるなシーンとか、音楽に感動させられた分、失望感ハンパ無いんだわ。

「髑髏島の巨神」は見ていないんですけど、シリーズ通しての矛盾も多いし、前作と比べて人間ドラマの部分が無いって言うのかなあ。キャラが生きてないし。話がコング寄りでゴジラが完全脇役なのは仕方ないけど、とにかくツッコミどころが多いよね。

まあ、キングコングのお約束シーン。場所がニューヨークで無いのは良いとして、飛行機(今回はヒーブ)握りつぶすとことか、オマージュシーンはあったものの・・・何かなーって。それとコングと言えば美女なのに子供って言うのは、前回のマディソンもそうだけど、ガメラを意識しているの?? って言うかーロリコンでも多いんですか??って思っちゃう。

これはリメイク版ですね。私ももっと古いのか、80年代のジェシカ・ラングのを連想しちゃう。

とりあえず、この映画よりは進化してるとは思うけども(比較すんな??)

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ああ、破壊神ゴジラよ。今回の君は出番が少なすぎた。

キングギドラの頭もあんな使われ方なの??ってなんかがっかりだし。メカゴジラも、デザインは悪くないけど、なんだかなー 脳波で動くって、東映かサンライズのロボットアニメかよって、はい。あと、音楽がなあ・・・伊福部さんの曲、使われているっちゃあ、使われてるけど。なんか前回のが素晴らしすぎたので。物足りないなんてもんじゃない。てなわけで消化不良。とにもかくにも、小栗くんがおマヌ過ぎます。彼のお子さんが見たら、お父さんのひん剥かれた白目がトラウマになりそう~!

この映画、シリーズは果たして続きはあるのかなあ。むむ。まあ、興行成績はいいし、実際予定としてはあるんでしょう。次は何が出てくるのか。ミニラか、ビオランテか、それともデストロイヤーか… コングも死にませんでしたし。ギドラも復活するのかな。私的にはモスラよカムバック! まだ卵一個残ってたよね。ラドンもまた出てきて欲しいなあ。そしてモスラは単体生殖なのだろうか。けど、今回の監督はダメでしょ。

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水曜割引デーですけど、平日だから空いていました。ガラガラと言っていい。今は左右前後に人が座らないので快適です。淀川長治さんのアドバイス通り、映画は後方で観ます。ええっと、画面は予告編。当然、本編上映中は撮影とかしませんよ。映画泥棒は致しません。こんな感じに空いているよってだけ。

そして今回は日比谷で観ましたけれど(日本橋と迷いつつ)、シネマイレージを見たら、去年「ハリエット」を見たのが最後で一年も映画見てなかった。基本ネットでは映画見ないし、映画館だけだけど。これじゃマイルもたまりませんわね。

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日比谷公園。雨降ってないけど、曇りです。

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そして、ちょっと前に話題に上ったファスト映画について、ちょこっと。

私はもともと映画のあらすじとか、見る前にチェックして、内容とか物語の予習をしてから見るタイプです。推理小説とかも最初に結末を読んで、その後で最初から読んだりする。それが私の楽しみ方。結末知ってたら楽しめないじゃないかと言う人もいるけれど、推理するために物語を読むのではなくて、その最後・結末にもっていくためにどんな風にエピソードが配置・構築されているのか、どんな書き方をされているのかって言うのかな…そういうのを見ていく、のが好きなんですよ。その方がありありと場面を写実的に想像できるって言うのかな。謎解きは好きだけど、犯人捜しが好きなわけではない。そして人間ドラマを知るのが好きだから。ちょっと普通ではない読み方をしているのかもですけどね。

で、映画に関してはそうですね。映画って、基本的に最初が肝心ではないですか。何度か繰り返し見たくなって、見てしまうものもあるけれど。

鑑賞後、爽やかな清涼感に包まれて、再びそれを求めてしまうインド映画の「きっと、うまくいく」とか。「愛と哀しみのボレロ」みたいに登場人物が多くて、みんなの運命が交錯しちゃってて、色々と複雑過ぎで何度か見ないと、全容が解らない映画とかもあるわけで。

今はテレビが無くて、視力の関係もあって、レンタル借りてきて、PCで見るには映画はやっぱつまらないので、映画館でってことになると、お金を払ってまで見たいと思う映画って限られるわけですよ。失敗したくないというよりは、つまらない映画にお金払いたくないし、自分の時間も使いたくないのね。だから調べる。自分好みの映画かどうか。自分のアンテナ、触覚が反応して、そそられるかどうかではあるんだけれども。

そして、見に行くからには一発勝負。映画の鑑賞時間ってあっという間に過ぎてしまう。たった二時間弱のストーリー。きちんとくまなく見どころ(見せ場)とか抑えたいわけですよ。するってーと、事前に物語とかあれやこれや知っておきたいのです。とっておきのシーンを見逃したくないから。

戦前や戦後すぐの映画と違って、今の映画は展開が早くて、コマ割りや゜シーンの進みも早いから、注意していないと見落としてしまうとこばっかですしね。カメオ出演とかお遊びとか、知っててチェックしたいとこも多々ありますんですのよ。

なので、見たいなあと思った映画のこと、調べます。その時点で止めたってのもある。見ると決めた映画に関しても、あらすじとか調べる。それをするのに、私みたいな人間にはYouTubeとかで映画の内容を解説しているChannelにしても、blogにしても、ネタバレ大歓迎!でお役立ちなわけです。あくまで私みたいな見方をしている趣向の人間にはね。

オペラだって、歌舞伎だって、バレエだって、お芝居だって、古典的なものは物語を事前に知らない(学習しておかない)と楽しめないものが多いじゃないですか。はい。もともとそういう予習文化ありきですよね。昔から。だから、そんな感じ。それと同じと思ってます。

先に内容が解ってしまったら楽しめないってことは無いと思いますよ。だとしたら、オペラも歌舞伎も、既にネタバレされているってことで、どれ一つ楽しめないものだってことになる。

そして一昔前に流行った、「サルでも解る世界(日本)文学」シリーズみたいなものの是非も問われるところですよね。小説とかの概要を簡略化してまとめてしまった本。あれも、ああいった本が出てしまったから、本編である書物の内容を知った気になって、買わない人が出てきた、本を読まない人が出てきたって言われてしまう代物ってことになっちゃうのかな。でも、一社が出したら皆似たような書物出してたから、出版業界的には大歓迎なわけでしたね。

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「るろうに剣心」は別に好きでも何でもないんですけど
この刀のキーホルダーはちょっと欲しいなって思っちゃいました

もし、物語とかあらすじが知られることで…簡略化された映画の内容を見て、それでその映画を見た気になって、肝心の映画を見なくても別にいいやって人が出てくるならば、それって、「面白そうだから、ちゃんと全編通して見てみたい」って思う人がいないってわけで、そんだけ簡略化したらつまらないってことのボロが出る映画ばかりだってことじゃんって言う風にも思ったりもする。うん。そのくらい、つまらない映画多いものなあ。

ネットが存在する前は、淀川さんの「映画の部屋」なんかが、まだ見ぬ名作や見たい映画を探すためのバイブルでした。いやさ、淀川さんには騙されることも多かったですけどww  ただ、淀川さんは映画愛がある人で、基本どんな映画に関しても良いところを探してクローズupして褒めちぎって、その映画を見るように誘導するっていうか、まあその、広報宣伝係的なお役目もありましたからね。評論家というそういう仕事だし、映画と映画文化に対する愛情故のその立場だったわけですが。

だから、ファスト映画(動画)を作る人の作り方次第って言うか、その映画に対する愛というか思い入れというか、そういうファン目線で作っていればまた違うのかなーとも思ったり。私はたまに探している映画で該当の動画が出てきたときに、見たりする程度で特定のchannelは登録していなかったけれども。確かに法律というか、権利侵害(版権問題)があるのなら規制されてしまうのは仕方ないのかもですが。

けど、私みたいな事前予習をしてから、映画を見るような人間も少数ながらいるので、そういうのも知って欲しいし、そんな見方をするタイプの人にとってはとても便利なお役立ち動画であったという話なのでした。

うん。だって、見終わってから、「金返せ! 時間を返せ!」って言いたくなるような映画は誰だって見たくないし、自分の趣味嗜好に合う面白そうな映画かどうか、先に知りたがる人だっているんだからさって、はい。

予告だけで人をつって、面白いシーンは予告だけで、それ以外はどうでもいいシーンばかりでマジ酷くって、期待外れでつまんないもの見せやがって! それって詐欺商法じゃないんかい!みたいな…そんなクソみたいなくだらない映画ばっか作ってるから、ファスト映画に駆逐されちゃうんじゃないの?? とも思うわけですよ。

映画離れをファスト映画のせいにする暇があるなら、もっと何度もスクリーンに通って見たくなる面白い映画作ってよね!


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