見出し画像

Del Shannon - Runaway / 悲しき街角 - 1961

デル・シャノンと言えばこの「悲しき街角」
この頃って流行りなのか何なのか、歌のタイトルに「悲しき」ってつくのが多かったですね。

「悲しき天使」「悲しき鉄道員」「悲しき雨音」etc
その代表格がコレですが、原題は「ランナウェイ」※シャネルズじゃなくて

さて、この歌を歌ったデル・シャノン。アメリカはミシガン州出身のシンガーソングライターで、本名はチャールズ・ウィ-ドン・ウェストーバー。14歳の時にギターを手にし、高校生でバンドを結成。ナイトクラブなどで演奏をしていたとのこと。

17才で早い結婚をして、軍隊に入隊した後、ドイツに駐屯。その時にクール・フレイムズというバンドを結成して活動。
除隊後はカントリーロックバンドを結成して、クラブで専属バンドとして活動し始めます。

で、友人のDJがデモテープを音楽プロデューサーに送ったところ契約へと至り、1960年に名前をデル・シャノンと改名してのソロデビュー。

過去のバンドでの曲「リトル・ランナウェイ」という曲を
「ランナウェイ」(悲しき街角)とタイトルを変えて発売したらばこれが大ヒット。4週連続全米一位という結果に。

「Runaway / 悲しき街角」1961

哀愁のある寂しげなメロディの出だしから、転調してファルセットが利いた、パンチあるサビが特徴的で印象的なこの曲。一度聴いたら忘れないって感じかな。そして永遠のエバーグリーンになりました。日本でもヒットしたし、カバーもたくさんされましたね。

飯田久彦さん カバー 1962

うーん…独特なこぶしが入っているなあ。

西城秀樹さん カバー 1977

柳ジョージさん カバー 1993

なんかイントロがまったく別な曲に聞こえるなあっっ
渋い 渋いよっっ柳さん。

他、斎藤和義さんもカバーされてますが、動画貼付が無効になっていましたっっ

The Ventures カバー 1963

Bobby Vinton カバー 1975

アレンジがっっ

Traveling Wilburys カバー

メインボーカルはジェフがとってますね。コーラスはトムの声が目立つかなん。

クィーン&ポール・ロジャースもカバーしてたんだけど、動画が無くなってるー 削除されてもーたなあ。

そして、「悲しき街角」はサンプリングも結構されていて、ビートルズの「アイル・ビー・バッグ」の元ネタになったというか~参考にして作られたのが「アイル・ビー・バッグ」なんですね。

The Beatles「I'll Be Back」1964

シャネルズ「街角トワイライト」1981

この曲も「悲しき街角」を参考にして作られました<メロディ

Tom Petty And The Heartbreakers「Runnin' Down a Dream」1989

トラヴェリング・ウィルベリーズのメンバーでもあるトムのバンド、ハートブレイカーズはこの曲の中で…「Me and Del were singin, 'Little Runaway'」と歌っていたりします。

ていうか、トムのツアーにデル・シャノン参加していますしね。ELOのジェフもデルのファンで、二人してデルのアルバムをプロデュースしたりしているのでした。

そんなこんなで懇意にしていたので、トラヴェリング・ウィルベリーズにロイ・オービンソンの代わりに加入するはずだったんですけど…理由は後述。

話をデルに戻します。1963年にイギリスに渡った彼は、ビートルズと交流を持ちこの曲をカバー。

「From Me To You」1963

「Hats Off To Larry / 花咲く街角」1961

「So Long, Baby / さらば街角」1961

この辺りはなんでしょうか、邦題が「街角シリーズ」って言うのかなあ…原題とか歌詞の内容とかと全く違う内容で、ははは。

で「花咲く街角」は九ちゃんがカバーしてますね。

「Hey Little Girl」1961

「Little Town Flirt / 街角のプレイ・ガール」1962

「Keep Searchin' / 太陽を探せ」1964

全部は紹介しませんが、邦題のタイトルに「街角」と入ったのが多いことから、"街角男"と呼ばれていたりしますっっ 

60年代、70年代とヒットを飛ばし、ピーター&ゴードンに曲を提供したり、ブライアン・ハイランドなど、他の歌手を発掘してプロデュースするなどしていたシャノンですが、ブリティッシュ・インヴェイジョンの前に低迷時代を迎えることになります。

離婚とか音楽活動の行き詰まりとかで精神のバランスを崩し、アルコール依存症になってしまうものの、前述した、自分のファンでもあったトム・ペティやジェフ・リン、親しかったビートルズのジョージとの交流などもあって、トラヴェリング・ウィルベリーズに迎えられ加入することが決定していたのですが…

うつ病により自宅で猟銃自殺を遂げてしまいましたっっっ涙
享年55歳でした。まだ若かったです、残念無念。トラヴェリング・ウィルベリーズでの彼のボーカル、ぜひ聴きたかったですね。合掌!


他blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2021/07/12 掲載記事より転載


もし、こちらの記事を読んで頂いて、面白かった、参考になった…とそう思って下さったり、サポート下さいましたならば、心から嬉しく思います💛