Case Study-番外編「人の妬みと排他的な町」
【番外編No,3】
ある日、友人とお茶をしていて、
「良い経営をしているところが・・・
流行っている店が長続きするとは限らない」
「気に入っていた、ステキなお店は何処も早仕舞いしてしまうよねー」
なんて話題が出まして、それで思い出したのです。
数年前、お店をやってる知人が、
それまでの店舗を新しく建て直した後のことを・・・
そのお店のある場所は、古くからある商店街で、
老舗だったある店舗が閉店して、
テナントとして貸し出されていたところを借りていたのでした。
当初は、住居とお店は別で、店舗だけそこにあって、通勤するかたち。
数年後、土地と建物を買い取ることが出来たので、
ダンナさんの両親を呼び寄せることにし、
一階が店舗といった二世帯住宅を建てることに。
新装開店からしばらく立った頃、
用事があったので立ち寄り、
お店を閉めたあと、世間話から相談話へと発展して、
たまたまタロットを持っていたので、
ちゃかちゃかカードを回していたときのこと。
そういう時は、何が問題であるのか?
それを探ろうとしているわけなので、
占いという行為をすることでスイッチが入るといいますか、
まあ、ピントが合うというか・・・そんな感じでしょうか。
するってーと、なーんか、ものすごくイヤな想念が来ている・・・と。
「この土地は私たちのものだ」
「余所ものはあまり来て欲しくない」
・・・みたいな、
その土地、商店街に住まう人々の想念を感じとることが出来て。
お客さんあっての客商売なのに、なんて矛盾しているんだろう?
と、疑問に思ったり。
お客さんが来ないことには、商店街の損失になるのに、
しいては、自分たちの稼ぎが減るということなのに?
そして、その知り合いの店が新築したことに対して、
周囲はあまり良い感情を抱いていないというか、
ものすごい妬みの気持ちが寄せられていたわけです。
そのくせ、そこを自分たちのたまり場、憩いの場とも思っていて、
よそ者ばかりで占められて、
自分たちが立ち寄りたいと思っているときに、
混んでいたりするのがイヤだったりするの。
なんとまあ、自分勝手なエゴイズム。
「矛盾だ!」
たぶん、自分の土地、店舗(家)だけでなく、
その商店街全部が、さも自分のものであるように錯覚してるんでしょうね。
ここは私たち(というより自分)のもの、勝手なことは許さない、みたいな。
自分たちに仕切る権限があるというか、すべてを把握していたい、
私たちの意に染まないものは要らない、出て行け・・・とかとか。
知人のお店のことも、
今は土地も店舗も、その知人と家族の所有物であるのに、
未だ、前にあったお店の土地として認識している。
でもって、
以前のお店のことを、共同体・自分たちの身内として認識するばかりか、
まるで、彼らのものは私のもの、と私物化して考えてる。
このあたり、なんていうか上手く説明できないのだけれど。
今までは、知人は、
元の持ち主からすると貸店舗を借りている店子だったけど、
その土地と店舗を買い取って、しかも、古い建物を壊して、
新しい、キレイな建物に立て替えたことで事情が変わったというのかな。
実際には、正当な取引で土地も建物も購入したのに、
誰にも文句を言われる筋合いなんてないのに、
商店街の人たちからすると、そうじゃないのね。
前のお店だって、
別に廃業に追い込まれたとか乗っ取られたとかそんなんじゃないのにね。
自主廃業で、貸しに出されていたとこなのに。
「後から来たヤツが、
昔からの店やうちが立て替えたりしたくても出来ないのに、
○○のとこを買い取って、あんな建物建てやがって」
なんて、そういうよこしまな黒い、排他的な感情。
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