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たまには職業に帰属する内容をば。

先日の個人セッションにて、クライアントさんの過去生で出てきた地名、イーストチェスター。検索したら、実際に存在する場所なんだなあ…と。

https://ja.wikinew.wiki/wiki/Eastchester_(CDP),_New_York

少し話は戻って、

他の記事にも書きましたが、私は最近セルフヒーリングにて、自分のセルフイメージの問題(自己否定や罪悪感)に取り組んでいるのですけれど、そうすると、同じ問題、テーマを抱えたクライアントさんが訪れるものです。水星逆行中なので、そのような時期なのかも知れませんし、他人は写し鏡と言うことで引き寄せ(鏡)の法則が働いているのかも知れません。そのどちらも、両方だとは思います。

で、私自身が取り組んでいるそのセルフヒーリングの対象となっている、罪悪感を生じさせた人生と言うのでは無いのですが、南北戦争時に私はお隣のカナダで生きてましたって…その辺りのこと、ちらりと映画「ハリエット」の感想とともに下記過去記事に書いていますけれども。

ちなみにこの記事を書いたその日の夜、とある下働きスタイルの黒人女性が夢に出てきて、私にこう仰って下さいました。それと幾人かの男女が、彼女の後ろに帽子を胸に抱えたポーズで控えても下さっていたりして。

「そんなことありませんでしたよ、奥様。あなたは私たちに良くして下さいました。何も罪に思うことはありませんよ」…と。

たぶん、その時の人生で少し関わったことのある方なんでしょう。隣国たるカナダに逃れてきた方だったのだと思いますが。自分が彼らの逃亡の助けを手伝うカナダ側の人間だった記憶は無いので、その後の彼らの人生において、決して不親切ではない白人として印象に残っていたのかなあって。(いやさ、今の私は独身です。当時は既婚者で、30代で死んでます)

実際、カナダの人たちは奴隷制度にどのような考えを持っていたのでしょうね。その辺り、あまり解らないのですが。奴隷制度自体はあったみたいですし…ただ、アメリカより早く廃止されていたみたい。

そして、ここで冒頭のクライアントさんの話に戻るのですが…

クライアントさんの中には、南北戦争(北軍側・南軍側)はもちろん、アフリカからアメリカに拉致されてそのまま南部の綿花畑でこき使われた、奴隷側であった人、奴隷を直接アフリカに集め(狩り)に行っていた人、奴隷船で働いていた奴隷商人だった過去生を持つ人も、ちらほらいたりします。そうですね、下記に書かせて頂いたケースがそれですね。

そんな感じで、先日のケースも、その奴隷貿易に関わることになった人生を生きられたことがある方の、その人生での後悔と罪悪感、それらを解放するセッションとなりました。

当時住んでいたであろう、その方の自宅があったイーストチェスターという地名を探したならば、果たしてありましたね、と言う話。確かに奴隷船の港としてはニューオリンズが有名だけど、ニューヨーク港にも着いていたのを、「ルーツ」のドラマ原作で読んだことがあるような気がします。さすればその地域に住まわれていたのも納得出来ますね。

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悲しい歴史であると同時に、今も根深いアメリカの闇な問題。

過去にその人種であったことがあるから、何となくは理解出来るけど…今は私もその方も日本人なので、一神教であるキリスト教徒の考え方、白人の考え方って閉鎖的で独特過ぎて、特に当時の彼らの狭い価値観(白人以外は人間では無い的な)は、理解したくない思考回路であるとも言えますかね。

だからこそ、彼ら(黒人)のことを…彼らも、自分たち白人と何ら変わらない「人間(ひと)」であるのだと、そのことに気づき、彼らを「個としての人格を持つ人間」と見なして、遇するようになった白人は異端でもあったのでしょうね。そして、そのような白人至上主義の圧政における異端的な存在に対して、黒人の方も敏感だったのでしょう。

細かいことは書けませんが、その方のその時の人生での使用人(子供の乳母)に、この「風と共に去りぬ」のマミーのような方がいらっしゃって、その方の言葉が過去生の彼を救済して下さいました。

理不尽で、絶望的な酷い状況にあっても、暖かい心と言うのは希望の光を人に与えるものなんですね。

自分たちに非道な運命を与えた社会の枠組みの中で、それに反発し、天を恨みながらも、その過酷な運命を従順に生きるしかなかった多くの黒人の中でも、自分は良い主人に恵まれて、その人生のほとんどを穏やかに過ごすことが出来たと…彼女の感謝の気持ちが、ずっと罪悪感に苛まれ、自らを裁き続ける氷の心にすっと染み入って溶かす瞬間。

このような過去との和解の邂逅、その瞬間は、いつも尊く、感慨深いです。

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原作本、機会があったら、読んでみることをお勧めします。ドラマもリメイクされましたし、昔の作品もネットで視聴出来るかと思います。現代にいたる人種差別問題やアメリカの暗部を理解する上で、欠かせないテーマですし。知らないままで済ませていいことでもないと思いますので。

そして、もう一つの学び。

今回のクライアントさんのケースでは、「この状況(黒人を人間扱いしないこと)は明らかにおかしい」と、そう日々思いながらも、思うばかりで何も出来なかった自分、むしろその黒人貿易に携わる仕事をしていた自分に対する咎を、自責の念から自らに与えていたわけですが。

確かにその人生では、具体的に「こういうのはおかしい」と声を出して抗議したり、何らかの人権運動をリアクションとして起こすことは出来ませんでした。実際、当時その方(彼)が置かれた立場ではそういうのは現実的で無いし、とても難しいことでした。

でも、そう「考えた」こと、おかしいと「気づいた」ことが重要でもあったんです。そして、行動は出来ずとも、似たようなこと、同じようなことを考えた人が白人たちの中にぽつりぽつりと出た、と言うのがものすごく大切で。

意識が目覚め始めた人が少しずつ現れて、表では、現実的な場では言葉で話し合ったりしなくても…水面下で、意識の中でそのようなことを「思考」した人々が出始めたと言うのがとても大切なことだったりするのです。

「思う」だけでも、「考える」だけでも、世の中を動かす原動力には十分なるってことで。そりゃあ、行動よりは表の事象として顕現するまでに時間が掛かってはしまいますがね。

それでも、人々の集合体意識がそのような方向性に向かっていくことに働きかけ、貢献をしているのです。

100人のうちの一人になることでね。

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だからね、様々な制約や環境下にあって、現実的な面において実際の行動は出来ないという場合でも、「思ったり」「考えたり」することで、「思念による創造」は出来るのですよ。そうやって、世の中を良くするための力のひとつに、誰しもがなることが出来るんです。そのように少しずつ、世の中は変わってきた。色んな人の「ああなればいいな」「こんな風になればいいな」「こんなものいらない」「こんなことは終わってしまえばいい」が、そうした思いが未来を創る礎となって。少しずつ、世の中は良くなってきた。それは紛れもない事実ですね。

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セッションにおいて、マミーみたいな方と一緒に現れて下さった、たくさんの当時の黒人奴隷の方々が、そのようなことを教えて下さいました。(この時、彼ら…大勢の人垣をかき分けて、背の高い、チリチリの白髪頭な黒人男性が現れ、そう伝えて下さったのが、とある人物だったりして、めちゃ感動<クライアントさんと私と双方向で同時に見ているわけですが、もち同じ人物なんですね)

「あなたのような、白人の中から少しずつそのようなことに気づいて、おかしいと思って下さった方たちがいたからこそ、世の中が少しずつ動いて、私たちの今があるんです」と。

はい。何も出来ないと思っている人たちでも、行動は出来なくとも、皆が出来ることがあります。それはすべての人にとっての、より良い未来を強く願い思い描くこと。これは誰にでも出来ることです。

総ての人が世の中を変える力を持っているんです。

どの人も無力なんかじゃありません。無力で何も出来ない、役立たずな人なんていません。総ての人が、大きな力を持っています。夢見ましょう。総ての人が幸せに暮らせる世界を、未来を… 罪悪感とか無力感に苛まれている場合ではないのです。あなたのその力、腐らせないで下さいね。


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