終わりの季節

“終わりの季節”って曲がある。私が知ったのは、矢野顕子バージョンからだけど。
春が近づくと、いつも思うのだけれど、終わりが見えているこの時期の、独特の感触。
何かが飽和しているというか。。

卒業。
去って行く子供達へ、去って行くのは君か、私か。

心がギリギリとする。。、
9年前、宮古島から東京への移動に向けて、私は、
土地に根ざした根っこを、少しずつ、少しずつ、引き離していったんだ。
半年くらい、かかったかな。。毎日海に行ったな。
たった一人で。心にケリをつけるための。

ラピュタの島みたいにさ、地面を一度離れて、ポンと宙に浮かばないと。。
でもそれって、とても孤独な作業なんだ。
ポン、と浮かぶということは、一瞬、その瞬間、何ものにも繋がれず、ほんとうにひとりになるということだ。

ここへは望んできたのだ。
望んで来た。そういう風に、言い切れることが大事。
でもね、私、心底思うんだけれど、
住む場所を変えたり、いろいろ変化するときは、誰もが多少きつい、思いをする。別れなど、無理な心の作業をするからだ。

けれど、その移動を、変化を、その先後悔することなんて、絶対ない。
必ずいい出会いが待っている。新しい自分が待っている。
っていうかね、変化のない人間なんて、いないんだよ。
このままがいい、と、いくらそう思ってもですね。

不思議だよね、永遠なんて、ないんです。どんな物事にも。
だから、進んでいかなきゃ。
終わりの季節に、去り行く君に伝えたいことは、
フリーになれ
ってことかな。。
自由。君は自由だ。君の人生は。
あぁ、私もやっと、自由に、なってきたな。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?