見出し画像

【言葉の企画2020第4回】13月を求めて

「それ、ほんとにやりたいの?」ここ最近この言葉がずっと頭から、心から、離れません。

少し仕事の話をさせてもらうと、今週は会社で2年間ずっとあたためてきた新ビジネスの答申資料を練り直しては上にぶつけ続ける日々が続いていて。

思えば今週だけでなく、この2年に渡っていろんな指摘を受け続けてきました。儲かる根拠が足りない。普及する気がしない。うちの会社としてやる意義が見つからない…

でも、途中で別部署に異動になるハプニングを乗り越えてまた戻ってきて、今もまだこうしてもがいてる。
なんでこんなに頑張れるのか…それは、やっぱり自分の中で「やりたい」気持ちがブレずにあって、
それに乗ってくれる人がいて、知恵を貸してくれる人がいて、また頑張ろうと思えるからなんだろうなとじわじわ感じています。

仕事の話が長くなりましたが、阿部広太郎さん主催の言葉の企画第4回のテーマは「チームの企画」でした。
ランダムに選ばれたメンバーと5人チームで何か1つ、本当にやりたいことを企画するという…とんでもなくシンプルでとんでもなく難しい課題。

このチームの企画に対する思いを語る前に、まずは課題を出してくださった先輩企画生でありフルリモート劇団「劇団ノーミーツ」を立ち上げられた林健太郎さんがしてくださった、講義の話から。

◻️講義から得た学び

会社のせいにしない。やろうと思えばやれる。
林さんは数多くの映像や劇団の企画を立ち上げられているにもかかわらず、すごいのは自分と同じ(いや、同じというにはおこがましいのですが…)企業で働くサラリーマンだということ。
会社がどうだとか、年齢がどうだとか、やれない理由を述べるのは簡単だけど、それ以上にやりたいと思えるかどうか。思えるものがあるなら、それはやるべきで、やればいい。
難しいけどあらためて肝に銘じよう、と思いました。

同じタイミングで何かをやろうとしてる人を大切に
林さんが自主制作映画のコピーについて、阿部さんにお願いできないか…と相談した際、阿部さんは林さんと同世代のコピーライターさんを紹介されたそうです。それは、「(年齢に限らず)同じタイミングで何かをやろうとしてる人」を大切にすべきで、そういう人と企画することは独特の熱を帯びて良いものが生まれやすい…という阿部さんの意図で。
同じタイミングで同じ熱を持って何かをやろうとしてる人たち…あれ、わたしだ!わたしには99人もいる!阿部さんやスタッフ、講師の方々や先輩方もいる!なんて幸せなんだ!とこの置かれてる環境の贅沢さに気づいた瞬間でした。

なんもできないけどなんかやりたい人たち
林さんが以前、とある企画に参加してくれる人をオンラインで募集された際にスキルなどで絞るのではなく、「なんもできないけどなんかやりたい」という軸で幅広く人を募って、お一人ずつと会話された…というお話。なんもできないけどなんかやりたい」という人の多さに気づいて驚かれたと話されてましたが、だからこそ「劇団ノーミーツ」もつくっていく過程をあえて隠さずに見せて、そういう人たちに思いを届けたそうです。 
自分もなんとなくこのままではだめだ。なんかやりたい!で言葉の企画にたどり着いた人間なので、このお話に救われた気がして。
誰もが美しい成果だけを見せたくなるものだけど、その裏側にあるストーリーにはとても勇気づけられるものがある。
ふだん舞台作品やライブDVDのドキュメンタリーに心惹かれる理由も、少しわかった気がしました。


◻️チームの企画から得た学び

これは…チーム企画をある程度までやり遂げた!と思えた後できちんと書きたいなと思いつつ、一旦今の思いを綴ります。

同じチームになった4人とはほぼはじめましてで、ここからどうチームになっていけるのか?とドキドキしながら挑戦は始まりました。

共通点もなかなか見つからない5人でしたが、毎回の会議でもがきながらも確実に一歩ずつ前に進んでることが実感できて、「13月」という企画の切り口を導き出せた。これは本当に嬉しかったし、みんなで13月に行き着いた会議では全員の納得感が熱になっていたことを今でも思い出します。

だからこそ、林さんからのフィードバックで「切り口は一番好きだった」とのお言葉がいただけたのは嬉しかったです。でも…やっぱり「切り口」まで、だったんですよね。全員心のどこかでそんな気がしてたかもしれません…肝心の企画の中身が、納得感のいくレベルにまで詰めきれなかった。
こんなに壮大なコンセプトを掲げたにもかかわらず、縮こまった感。置きにいった感。

正直、自分たちでも自信がなくて、企画生が良かったと思う企画に投票する「伝わりました総選挙」の結果が発表される講義の前日…わたしたちは「たとえ0票でも」と、0票である前提でひたすら防御線を張ってました。結果として0票であったかどうか、が大事なのではなく、そんな防御線を張ってしまうほど自信がない状態で提出してしまったことが問題だったかなあと。。

でも、そんな中でも3名の方が大切な1枚のチケットを自分たちの企画の投票に使ってくださったことを知り、その方々からのコメントを読ませてもらった瞬間、救われた… と思いました。
こんなに1票の尊さを感じたのは初めてだったかもしれません。それくらい、自分も投票先を選ぶのが苦しかったから…この場でお礼を伝えさせてください、本当に本当に、ありがとうございます。
みなさんとぜひこれからこの「13月のカレンダー」企画を作っていきたいです。

◻️そして今学んでいること

課題提出が終わり、自分たちが立てた企画を本当にこのままできるのか?そもそもやりたいのか?

あらためて話し合い、動き出した今日この頃…

本当のチームづくりは、これから。

そもそも集まって話し合いをすること、同じ熱を持って同じ方向を向くこと。それさえも難しいと感じてしまうこともあり、葛藤しています。
ほんとにやりたいか?と考える日々。自分一人でもその思いに向き合うのは大変なのに、それが複数重なるなんて奇跡に近い。
その奇跡に近いことを、起こそうとしてるのだなあと
今回の課題(でなくチャンスと呼びたい)の深さをじわじわと感じています。

奇跡を奇跡じゃなくできるか?
答えは13月を迎えたわたしだけが知っている。
自分たちなりの13月に、出会えていますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?