美女と野獣”魔法のものがたり”
2020年のTDLの目玉になるはずだった新アトラクション、ようやく先日乗りました。
事前にどなたかがブログで”最高のアトラクション”と評されていたので、どうしても辛口な目で(?)観察してしまいましたが。
特にテレビなどでは、『乗り場に行くまでの間に既にアトラクションが始まっている』点が強調されて取り上げられていましたね。
確かに乗り場に行くまでの原作再現度はとても高かったです。(そもそもエリア全体の原作再現度が高い。私は噴水エリアにある迷い羊のポスターは(英語で書かれている違和感はともかく)原作ファンが好みそうだと思いました)
ただ、実際にライドに乗って(?)みると、”原作”というより”楽曲”再現に終始していてややギャップを感じたんですよね…
(テレビで公開されていない部分も含め)シーン選定はとても良かったのですが、そのつなぎ部分やモチーフの出し方がこまやかではなかったような印象があり…
私は”白雪姫”のアトラクション、特に”小人さんの家”の場面が好きです。
というのは、このシーンは”『小人たちのヨーデル』歌唱シーン”と”白雪姫が二階に上がり就寝するシーン”という微妙に時系列の異なる2つの場面を明示しつつ、加えて”昼間に白雪姫が小人さんの家を掃除するシーン”をモチーフとして暗示しているから。こういうミックスはアトラクションでなければできないですし、アトラクション化された際に一番楽しみにするポイントなのかなと私個人は思っています。
しかし、そうしたミックスが今回美女と野獣のアトラクションの”ライド”パートでは見られず、そうした散りばめがライドに乗る前までの待ち時間パートに集約されていたのがどうももったいないような気がしたのです。
ただ、多くの人にとってライドに乗っている時間よりも待ち時間の方が圧倒的に長いんですよね。
待ち時間のエンターテイメント性を高める動きは、プーさんのハニーハントのオープンごろから本格化したような印象がありますが(当時は待ち時間でもこんなに楽しめるアトラクションがあるのかと驚いた記憶があります。小学生ながら意味の分かる英単語と挿絵から具体的にシーンをイメージする作業は楽しいものでしたし、今も変わりません)、今回の”魔法のものがたり”は待ち時間のエンターテイメント性を極めたアトラクションであるとは言えるかもしれません。
また、楽曲再現度が高いと書いていますが、
『美女と野獣』や『リトル・マーメイド』、『アラジン』などのメンケン作品には楽曲ファンが多くついていることを踏まえて、”楽曲シーンへの没入感”を中心に据えてアトラクションをデザインされたのでしょう。某ダンスシーンに自分が入り込むのとか憧れますもんね。
(ただ、”フィール・ザ・マジック”などのミュージカル形式のショーが好きな古参のマニアにとっては多少寂しくもあるのですが…
とはいえ、これからダンサーなどのマンパワーを最低限に抑えてパーク運営を進めようとする中で、人工が必要なミュージカルショーはどのみち減っていきますもんね…
そういう意味で、美女と野獣のアトラクションは”楽曲シーンを再現をする際に、アトラクションはショーを代替しうるのか”という試金石なのかな…)
そういえば、COVID-19の影響で時間指定の上でエントリーして乗るアトラクションが多くありますが(マウンテン系やハニーハント、スターツアーズなど)、早めにスタンバイに並んでしまった結果、スキャンする機械に2分ほど早くたどり着いてしまい、”これは並び直しか…‼?”と焦りましたが、全くそんなことはなかったです。(15時から15時半の枠で受付けした後に並んだ結果、14時58分にスキャンする機械にたどり着いてしまっても普通にスキャンはできます、ということ。)時間内に受付するに越したことはないのだけれど。
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