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ユヴァル・ノア・ハラリの新作"Nexus"が待ち遠しい!

ハラリの新作が出ます!

『サピエンス全史』『ホモ・デウス』『21世紀の人類のための21の思考』の3部作で日本でもお馴染みイスラエルの歴史家ユヴァル・ノア・ハラリの新刊"Nexus: A Brief History of Information Networks from the Stone Age to AI"が今年2024年の9.10に発売されるということです。いよいよあと約1か月!

内容としては、石器時代の昔から最先端のAI時代に至るまでの人類の歴史を「情報」を軸に考察するものとのこと。どこか『2001年宇宙の旅』を彷彿とする、ハラリらしいスケールの大きな著作となりそう。楽しみすぎる!

タイトルの'nexus'というのは「つながり、関連」などを意味する名詞で、the nexus of cause and effect「因果関係」といった使い方をします。ウルトラマンの名前になったり(当時はかなりの異色作でしたが)、

言語学・英語学では、意味上の主語-述語の関係を表す文法用語として使われたりしています。

日本語版は今回も河出書房から出るのでしょうが、英語版とは少しラグがあると思われます。英語ができれば、いち早く話題作を楽しめる。そう思うと学習のモチベーションも上がりますね!

『サピエンス全史』にはじまる3部作は、私の英語リーディングの基盤を作ってくれたといって過言ではない著作。ハラリの英語はとても論理的で、内容も抜群に面白く、かつ彼が英語ネイティブではないからか日本人にも馴染みやすいと思います。

私が英検1級の読解パートを特別な対策なしで解けたのは間違いなくこの読書体験の恩恵。内容的にも英検好みなので背景知識も身につくんですよね。気になる箇所があれば日本語訳も確認できるし、1級受験者には心からおすすめできます!

ちなみに大学入試の出典としても頻出でして、例えば、2020年岡山大学二次試験の問2の長文に"21 Lessons for 21st Century"から出題されたことがあります。この時私が教えていた岡大医学部志望の生徒にハラリのことを授業でよく話していて、日本語訳でもいいから読むと良いよと勧めていたところ、まさに同書の該当箇所を読んでいた生徒(全体の1/4くらいしか読めてなかったらしいけど...)から、そのまんま出た!内容全部わかった!と大いに感謝されたのは良い思い出です。

またハラリのX(twitter)も面白くて、講演動画の一部などがよく引用されたりもするのですが、そのヘブライ語訛りの英語(humanをユーマンと発音するなど)を堂々と駆使する姿は、私たち非ネイティブ話者として多いに参考になり勇気づけられるものがあります。

こういう知識人としては更新頻度もかなり高く、内容も英語も学びが多いのでフォローおすすめです!今後は"Nexus"発売に向けての関連情報もどんどん出てくるでしょうし。

また個人のYouTubeチャンネルも持たれていて、こちらも充実しています。

発売されたら"Nexus"の読書noteも投稿していこうかなと考えています!

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