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【参考書レビュー】『TOEIC L&R TEST 読解特急3 長めの記事編』神崎正哉、TEX加藤、Daniel Warriner
TOEICについては目標点の900を越えた時点で私は受験をやめているのですが、試験勉強をしていた頃(2022-2023)に公式問題集以外で愛用していた読解用教材が本書。
これはあくまでも私個人の見解ですが、TOEIC学習の何が大変だったかといって、その文章の無内容さというか信じられないほどの退屈さにあります。架空の会社での匿名的社員による儀礼的なやりとり。それを読み・聴きすることで何の社会的見識も広がらない。(もちろん日常的なオフィス英語そのものの使い方を知ったり解答術を駆使したゲーム攻略的な楽しみが存在することは理解していますが。。)
そんな中、ややマイナーな教材と思われる本書ですが、課題文はすべて「事実」に基づく記事となっていて、読んでいて楽しくかつ学びがある!例えば、早稲田大学法学部の自由英作文で出題されたことでも話題のバンクシーについてのものやパソコンやピザの歴史、実在の旗製造会社や本当にあった怪奇現象など知的好奇心をくすぐるようなものとなっている。
えー、でもそんなんじゃTOEICの演習にはならないのでは?
そう思われるかもしれないが、そこはさすがTOEIC界の有名講師神崎さんやTEX加藤さん。使われている語彙レベルや位置選択問題も含む設問のつくり、そして解答の根拠などまさに本番さながらのクオリティ。もちろん2022年に改訂の入っている教材だからアプリ、音声まわりも充実。
就活や仕事でTOEICのスコアが必要で、特にリーディングを強化したいのだけど無味乾燥な内容の教材には飽き飽きしている、そういった方には強くおすすめできる参考書となっております!
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