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直感と直観

 前回、私の幸せは夢中になること。夢中になるために好きなものが必要になる、と書いた。
 人間の直観、直感ともにすごいと感じているが、今回の記事は多分だけど直観の方だと思う。私の定義は、直感は肌で感じるもの、直観は心で本質を見抜くことだ。とはいえ、言葉にするとポロポロこぼれ落ちる。難しい。

 私は5歳前後で囲碁に出会い途中少し遠ざかる時期もあったが、基本的には約30年続けている。仕事を含めていいなら1ヶ月以上の間、石を持たなかったのは体調を崩した今回が初めてだ。
 囲碁は私にとって今でも一番夢中になることの出来るツールである。好きかと言われると、難しすぎて勉強をすればするほど、わかってないことがわかるという存在なので、嫌いと言いたいところだけれど、それでも面白すぎて大好きなんだろうなと思ってる。長い長い片想いで、しかも報われない。

 始めた当初、こんな片想いをするなんて思っていなかった。なんせ5歳前後と本人の記憶にもなく、教えてくれた祖母からの話でしかないからだ。かすかに覚えているのは小学2年生の時に、ある教室に通いたくて親を説得させるために、これ以上夢中になれるものはない、と拙い言葉で伝えたこと。そして自分で、師匠に電話した。

 子どもは何もわかってないと考えてしまいがちだけれど、あの時すでに自分が人生で一番夢中になれるものを知っていた。前回の記事を書いてから、そのことに気付いて結構ビックリした。

 たぶんだけれど、子どもの頃は直感でわかって、今は直観で認識してる。

 囲碁をやっている友人達に、何度も聞いた質問がある。囲碁のどこが魅力なの?と。
 答えを聞いて、納得することもしないこともあった。ただ納得しても、言いたいことはわかるけれど、それだけじゃないんだよなーと思って過ごしてきた。ある女の子が、「私達じゃもうわからない、むしろ全然上達しなくても、楽しそうにずっと続けている人に聞いた方がわかるんじゃないかな」と。
 当時はこの意見が一番しっくりきていた。そうだよね、楽しみだけじゃなく苦しい時間もいっぱいあるもんね。

 ようやくわかった。私の人生では、囲碁以上に夢中になれるものがないと言えるくらい、夢中になれるところが魅力だと。

 (でも、あくまで私にとってだなー、と加筆中。万人受けする答えが欲しいところである)

 好きなものはいっぱいあって、身近なものでは読書、料理、裁縫あたり。(これだけ見ると、めちゃくちゃ良い奥さんになれそうだ。)マイナースポーツだけど、トランポリンやスキーも大好きで、夢中になれる。仕事も、今は囲碁を教えることだけれど、その前はヘアメイクをやっていて、その時間も楽しかったし大好きだった。でも、そのどれが欠けるより、囲碁が出来なくなるのが辛い。

 おかしいな、囲碁が好きって書く予定じゃなかったんだけどな。子どもの直感も侮れないし、今の直観も信じているっていう記事の予定だったのにな。
 私の人生、囲碁をやってる時間が長すぎて、それしか例が出せなかった。大学までは、高校3年生が受験勉強をするような時間を10年ほど囲碁にあてた。少し前の2〜3年は、仕事で囲碁を教えて、プライベートも時間を作っては囲碁を教わってた。それだけやっても今のレベルって才能ないなーとも思うけど、夢中になれるからいいか。

 書けば書くほど、囲碁を好きってことしか書けなさそうなので、終わりにするけれど。自分が好きだと感じたり、何か気になるものはやった方がいい。人間の直感はすごい。
 人生は長くないから、これを読んでくれたあなたが、本当に自分が幸せになれることをしてほしい。

 

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