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所属も立場も越える不思議な場所の話

昨日は第2回目のまだ生まれたての居場所に参加させていただきました。
 
障がいのあるお子さんの保護者の場、「ウサギ食堂」。
 
 
僕らは同じ「父」であり、「支援者」という立場でその場所に参加させてもらいました。
 
 
前回は、まずこの場所を生み切らないといけない気負いが多分少なからずあったんだろうと思うんですが、今回は逆に「今日はどんな場になるんだろう」っていうワクワク感を持ちながら、割とフラットな気持ちで臨んだんです。
 
 
前回参加くださったお父さんも何人も参加して下さっていて、始まった瞬間からまるで前回の続きが始まったような空気。
最初は各々話したりしていたんですが、参加者の皆さんのお声掛けもあって気がつけば円陣みたいに座を囲み話し込むカタチに。
順番にご自身の体験や、今の不安をお話されたりするんですが、それを僕ら支援者がお答えするという感じではないんですね。1人のお父さんがお話されていると他のお父さんが「うちの時はこんなことを・・・」「僕はね、こう思うんだ」みたいなディスカッションがポンポン飛び交うわけです。
 
 
もちろん僕らもその会話の輪の中で支援者としていろんな話を投げたり受けたりするんですが、いろんな境遇におられるお父さんのお話は、正直これ以上ないドキュメンタリーで、これ以上ないリアリティで、参加しておきながら僕は「勉強になるなぁ」という気持ちがどんどん大きくなってきて、もっと聴きたい、もっと話したい気持ちでいっぱいになりました。
言えはしませんが、本当にお一人お一人のお話が深すぎて時間が足りないんです。
いっそいつかお父さんとお子さんだけのお泊り会でもするか!なんて話すら出てくるくらい笑。
 
 
 
今回の場というのはすごく不思議な構成で、企画の主催者であるペアレントサポートすてっぷさん(https://parent-support-step.jp)は料理を作って振る舞うだけ、という立ち位置で、場所を借りているのはハルハウスという、水島こども食堂ミソラ♪から生まれた場所。そして支援者もそれぞれ全然違う所属、という超ハイブリッドな場所なんですが、このバランスが絶妙なのかなんなのか、2回目を迎えて雰囲気も掴めたお父さんが交じり合って生まれたのは、最高な意味の「曖昧さ」を携えた垣根のない居場所でした。
 
 
支援者として勿体ないくらいの生きた学びを得させてもらいましたし、前回以上にあの場で生まれるお父さん同士の交流というか繋がりもより確かなものになったと思います。
そこにホストとクライアントなんて関係性は多分なくて、みんながそれぞれで場を作っていたと思います。
皆んなが参加者でもあり、ある意味主体者でもあるという素敵で不思議な空間。
 
 
時勢もあるので、あくまで小規模な開催をしていますが、この場所に申し込んで来てくださっている方だけじゃなく悩みを抱えているお父さんもきっとまだいらっしゃるんだと思います。
少しずつこの場所がアップデートを繰り返しながら、より素敵で不思議な場所が進化していけばいいな、と思います。
 
 
支援者でありながら途中から完全に参加者感満載で勉強させていただいていましたが、引き続きよろしくお願いします。
改めて、ありがとうございました。

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