見出し画像

応援シロと参加シロの設計

年も明けてもう10日が過ぎました。
いつも通りの日常にだいぶ戻って来ました。


今年もあれやこれやといろんな活動を行っていくことになると思います。


昨年に引き続いて、婚活支援や障害者の性についてのアクションも行っていきますし、個人的には地域の就労支援というか障害者の「はたらく」をアップデートしたい、というのがひとつの今年の目標でもあるので、それについても考えていかなきゃいけないな、と思っていたり、あとは「支援者のコミュニケーション」をもっと活性化出来たらいいな、ということも考えていたりします。



あれやこれやと取り組んでいるんですが、最近改めて考えさせられることがあります。
それは「いかに色んな人を巻き込んでいくか」ということです。



今やっているアクションもそうですが、どんなに素晴らしい活動を生み出したとしても、どんなにいいアイデアが生まれたとしても、それを誰も知らなければやることは出来ませんし、誰にも共感してもらえたり賛同してもらえなければこれまた続けることはできません。
どんな活動も僕一人ではできなくて、「面白そうだね」と思って乗っかってくれる仲間がいなければどれひとつとしてやれるものではないんです。


そしてそこからアウトプットしたもの、例えば婚活支援であればそこに参加してくださる方がいなければ当然成立しませんし、今取り組んでいる障害者の性についてもそこに加わってくれる人が増えていかなければこれまた先細りになってしまいます。



という事は、なにかをやろうと思ったときにいかに「巻き込んでいくか」というのはものすごく重要になります。最近ちょくちょく耳にすることも増えた「巻き込み力」というやつですね。



よくよく考えると、そもそも福祉的なアクションってこの「巻き込み力」というのは本来欠かせないものだと思います。
ちょっと語弊があるかも知れませんが、福祉って当然社会の中にある課題を解決するための活動で、それは直接的ではないにしても誰にも無関係ではないはずのものなんです。
直接的に支援を受けることが起きるということかも知れないし、間接的に身近な人が支援を受けることがあるかも知れないわけで。


ちょっとでも多くの人に「自分ゴト」と感じてもらうことや、「それ大事だよね」と気づいてもらうことが僕らの活動の意味でもあったりするので、僕らは「知ってもらう」ためにプロモーションを行ったり、日々発信をして、自分達の活動をアピールしています。


でも、具体的に「巻き込む」ってどうやればいいのか、という事についてはあまりきちんと考えてこなかったなぁ、と今更ながらに思うようになりました。


社会的な意義があることであれば少なからず賛同してくれる人もいます。そしてその取り組みが「面白そう」と思ってもらえたら一緒に参加してくれる人もいるだろうな。
多分自分の中で今まで言語化していたのはこれくらいじゃないでしょうか。


ただ、昨年婚活支援パーティを開催するときにオンラインショップを使って「応援クリスマスカード」の販売を行ったことがあるんですが、その時にふと思ったんです。


そこに支援をくださった方は、僕や運営メンバーなどの繋がりから支援してくださったのかも知れませんが、もしかしたらこういった活動に共感してくださっているし賛同してくれているけれども、今までそこに「参加シロ」や「応援シロ」がなかったからアクションを起こせなかっただけだったのかも知れない。
応援クリスマスカード、という選択肢が生まれたことによって、婚活支援の活動に参加しようと思ってくださる方や、応援したいと思ってくださる方の行動の余白が生まれたのかも知れない。


おこがましい仮説ですが、ふとそんなことを思ったんです。


巻き込む、って一緒に活動を創り上げていく人と、その活動を享受する受け手だけの事を考えていちゃダメなんですね。


活動を創り上げることには参加できない、かといってその活動やサービスを享受するわけではなくても、そこに参加したり応援したりする余白を設計することもひとつの「巻き込み力」なんだな、と気付かされました。


確かに自分を鑑みてみると、応援したいな、と思う人や団体、アクションに対して、自分の身体を使ってそこに参加したりお手伝いできるものであればそうしたいと思いますし、寄付だったり商品の購入がそのアクションに参加することになったり応援に直結するのであれば寄付や購入をします。


でも、その術がなければ心の中で応援するしかなくなってしまいますよね。


作り手と受け手だけで完結するんじゃなくて、そこに関わる色んな人が参加できる余白をきちんと用意しておくこと、これも「巻き込む」ということなんだなぁ、というのを痛感させられました。


今年のアクションの中でのひとつの僕のテーマとして、きちんと「応援シロ」や「参加シロ」を色んな人に向けて用意しておくこと。これは意識して取り組んでいきたいし、もちろんそのためには「応援したい」「参加したい」と思ってもらえるようなものを生み出していかないといけないんですが、自分の視野が広がったなぁ、と思わせてもらえる気づきでした。


またもう少し自分の中で掘りさげれたら、noteに書かせてもらおうと思います。



▼福祉を少し前に進めたい福祉人のためのオンラインコミュニティ「ふくし会社margin  」WEBサイトはこちら(下のmarginのロゴをタップ)
 
(※月額制コミュニティです。Facebookの非公開グループで運営しています。サイト内リンクよりBASEにアクセスして、会費決済後、商品説明のリンクから、もしくはFacebookで「ふくし会社margin」を検索して、Facebook非公開グループに参加申請をして下さい。)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?